文:ラリーズ編集部
今回は、2022年世界選手権韓国代表の趙勝敏(チョスンミン・韓国)について紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても詳しく紹介します。
このページの目次
趙勝敏とは
趙勝敏は、アジアの強豪・韓国の卓球選手で、2022年に開催された世界選手権成都大会の韓国代表メンバーの一人です。
2016年の世界ジュニア選手権では、男子シングルス決勝で張本智和と対戦したことでも知られており、2020-2021シーズンにはTリーグにも参戦していました。
趙勝敏のプロフィール
趙勝敏(チョスンミン/Cho Seungmin)は1998年5月27日生まれの26歳(2024年7月時点)で、韓国出身です。
2015年、17歳で出場した世界ジュニア選手権で韓国を7年ぶりとなる男子団体銀メダル獲得に導くと、安宰賢(アンジェヒョン・韓国)との男子ダブルスでも銅メダルを獲得し、一躍脚光を浴びます。
翌年もチェコオープン男子シングルスベスト4、ベラルーシオープンU21男子シングルス優勝など活躍を続け、同年の世界ジュニア選手権では男子シングルスで2013年の張禹珍(ジャンウジン・韓国)以来3年ぶりとなる韓国勢での決勝進出を果たします。決勝では張本智和に惜敗するも、堂々の銀メダル獲得となりました。
このように、ジュニア世代から出色の活躍を見せていた趙勝敏は、シニア大会に本格参戦後も、数々の国際大会で表彰台に上ります。特に、安宰賢とのダブルスでは数々の強敵を撃破し、男子ダブルスの世界ランキングでも常に上位をキープしています。
しかし、層の厚い韓国男子代表ではなかなか突き抜けることができず、世界選手権代表にも2017年のデュッセルドルフ大会以降、選出されることはありませんでした。
そして、2021年は韓国の兵役に参加し、同年9月のスターコンテンダードーハⅡでは男子ダブルスで優勝を飾るも、シングルスでは結果を残せない時期が続きます。
写真:趙勝敏(チョスンミン・韓国)/提供:WTT
しかし、翌2022年にはWTTフィーダーオロモウツで決勝で吉村真晴を破って男子シングルスで優勝。WTTの前身のワールドツアー時代を含めて、シニアの国際大会で男子シングルス初優勝を飾ります。すると、同年の世界選手権成都大会の韓国代表メンバーに選出され、準決勝のドイツ戦ではカイ・シュトゥンパーから勝利を収めるなど活躍。男子団体銅メダル獲得に貢献しました。
写真:趙勝敏(チョスンミン・韓国)/撮影:ラリーズ編集部
Tリーグには2020-2021シーズンにT.T彩たまと契約するも、出場セロで退団。2022-2023シーズンには韓国のプロリーグ「KTTL」に参戦し、リーグ年間MVPに輝きました。そして、2022-2023シーズンには、新クラブの金沢ポートから満を持してTリーグに参戦。デビュー戦ではシングルスとダブルスで勝利を挙げ、チームのホーム初勝利に大きく貢献しました。
趙勝敏のSNS
趙勝敏のプレースタイル
趙勝敏の戦型は左シェーク裏裏ドライブ型です。
趙勝敏の使用用具
趙勝敏の使用用具は現在調査中です。
趙勝敏の世界ランキング
趙勝敏の世界ランキングは73位(2024年7月時点)で、最高ランキングは30位(2023年8月)です。
趙勝敏の主な戦績
2014年 | 世界ジュニア選手権 | 男子ダブルス:銀メダル |
2015年 | 世界ジュニア選手権 | 男子ダブルス:銅メダル(ペア:安宰賢)、男子団体:銀メダル |
韓国オープン | 男子ダブルス:準優勝 | |
2016年 | ベラルーシオープン | U21男子シングルス:優勝 |
チェコオープン | 男子シングルス:ベスト4 | |
世界ジュニア選手権 | 男子シングルス:銀メダル、男子ダブルス:金メダル、混合ダブルス:金メダル、男子団体:銀メダル | |
2017年 | オーストラリアオープン | 男子シングルス:ベスト4 |
スペインオープン | 男子ダブルス:優勝 | |
2018年 | 香港オープン | 男子シングルス:準優勝 |
スペインオープン | 男子シングルス:ベスト4、男子ダブルス:優勝 | |
ベルギーオープン | 男子ダブルス:優勝 | |
2021年 | WTTスターコンテンダードーハⅡ | 男子ダブルス:優勝(ペア:安宰賢) |
2022年 | WTTフィーダーオロモウツ | 男子シングルス:優勝 |
世界選手権成都大会 | 男子団体:銅メダル | |
2023年 | WTTコンテンダードーハ | 男子ダブルス:準優勝(ペア:安宰賢) |
WTTフィーダードーハ | 男子シングルス:ベスト4、男子ダブルス:ベスト4(ペア:安宰賢) | |
WTTスターコンテンダーゴア | 男子ダブルス:優勝(ペア:安宰賢) | |
WTTスターコンテンダーバンコク | 男子ダブルス:ベスト4(ペア:安宰賢) | |
WTTコンテンダーチュニス | 男子ダブルス:準優勝(ペア:趙大成) | |
WTTコンテンダーリオデジャネイロ | 男子シングルス:ベスト4、男子ダブルス:ベスト4(ペア:呉晙誠) | |
WTTコンテンダーアルマトイ | 男子ダブルス:準優勝(ペア:李尚洙) | |
WTTスターコンテンダー蘭州 | 男子ダブルス:ベスト4(ペア:李尚洙) | |
2024年 | WTTフィーダーオトーチェッツ | 男子ダブルス:ベスト4(ペア:PARK Gyeongtae) |
まとめ
韓国代表争いにも絡んでいくことが期待されている趙勝敏。今後の彼の活躍からも、目が離せません。