文:ラリーズ編集部
今回は、2021年の東京五輪の予選で優勝し、2大会連続の出場を決めたルボミール・ヤンカリク(チェコ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
このページの目次
ルボミール・ヤンカリクとは?
ルボミール・ヤンカリクは、リオ五輪出場、東京五輪の参加枠も獲得している、ヨーロッパでもトップクラスの選手です。YGサービスと強力なバックハンドを武器に、近年ヨーロッパのトップ選手に勝利しています。
チェコ代表として、またドイツ・ブンデスリーガでもクラブに所属して多くの試合をこなしています。ダブルスでも韓国やドイツの強豪ペアに勝利した実績も持っています。
2021年の東京五輪シングルス世界予選で世界ランク格上の選手に勝利したことで、今後勢いに乗る選手の1人として注目を浴びています。
ルボミール・ヤンカリクのプロフィール
ルボミール・ヤンカリクは1987年8月17日生まれの35歳(2023年8月時点)で、チェコ出身です。
現在はドイツのクラブチーム、ミュールハウゼンの一員として、ダニエル・ハーベソン(オーストリア)やオビディウ・イオネスク(ルーマニア)らとともにブンデスリーガやヨーロッパチャンピオンズリーグに参戦しています。
またチェコ代表として、パベル・シルセック(チェコ)やPOLANSKY Tomas(チェコ)らとともに国際大会で活躍しています。2018年の国際試合ではトミスラブ・プツァル(クロアチア)やジョン・パーソン(スウェーデン)といった欧州の実力者に勝利したこともあります。
2021年の東京五輪シングルス世界予選では、準々決勝でコウ・レイ(ウクライナ)に4-1で勝利すると、決勝では世界ランク格上、欧州の中でもトップクラスの実力を持つリアム・ピッチフォード(イングランド)に4-1で勝利し、シングルスの出場権を獲得しました。
ルボミール・ヤンカリクのプレースタイル
ルボミール・ヤンカリクは右シェーク裏裏の攻撃型で、YGサービスと強力なバックハンドが特徴の選手です。また、身長が193cmと大柄の選手ですが、スタンスを広くすることで前陣でも安定した攻撃を仕掛けることができます。
身長が高い選手になるほど、中後陣では手足の長さを活かして強力なボールを打つことができますが、前陣では身体近くを狙われることが多くやや不利となります。しかし、身長が高い選手でも足のスタンスを広くとることで前陣でも素早く動けるようになっています。特にヨーロッパの選手によく見られる傾向です。
ルボミール・ヤンカリクも例にもれず、前陣でも強力なドライブを打つことができます。特に手の長さを活かしたバックハンドドライブは強烈で、相手のブロックがオーバーミスしたり、相手を中後陣に下げさせてしまったりするほどの威力です。
ラリーに強い選手でもあるので、台上技術ではツッツキを使用し、相手にドライブを打たせてから強打を打つ展開が多いです。
ルボミール・ヤンカリクの使用用具
ルボミール・ヤンカリクは、ラケットはバタフライの『水谷隼 ZLC』、ラバーは両面にバタフライの『テナジー05』を使用しているそうです。
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ルボミール・ヤンカリクの世界ランキング
ルボミール・ヤンカリクの世界ランキングは97位(2023年8月時点)で、最高ランキングは66位(2016年6月)です。
2014年から100位台前半をキープし、2016年以降は2桁後半と100位台と行き来していました。2018年9月からは80-90位で安定しています。
ルボミール・ヤンカリクの主な成績
2008年 | クウェートオープン | U21男子シングルス:準優勝 |
ポーランドオープン | U21男子シングルス:ベスト4 | |
2015年 | ヨーロッパ選手権 | 男子シングルス:ベスト16 |
2016年 | リオ五輪 | 男子シングルス:ベスト128 |
2021年 | 東京五輪シングルス世界予選 | 男子シングルストーナメント1:優勝 |
東京五輪 | 男子シングルス:ベスト64 | |
WTTコンテンダーノヴォ・メスト | 混合ダブルス:ベスト4 | |
ヨーロッパ選手権 | 男子シングルス:ベスト8 | |
2023年 | WTTコンテンダードーハ | 男子シングルス:ベスト16 |
まとめ
リオ五輪に続き、2大会連続出場となったチェコの努力家が、大舞台で番狂わせを起こせるか。今後の彼の活躍に注目です。