【卓球】"怪童"張本智和の妹、張本美和の強さとは? | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球選手紹介 【卓球】“怪童”張本智和の妹、張本美和の強さとは?

2018.06.25

文:ラリーズ編集部

張本智和、今や15歳にして日本を背負うエースとなった“怪童”と呼ぶに相応しい選手だ。

今年の全日本卓球選手権、男子シングルスで日本の絶対王者、水谷隼を倒し、史上最年少で全日本王者となると、今月のジャパンオープン荻村杯では、リオ五輪金メダリストと、ロンドン五輪金メダリストを立て続けに破り、優勝を飾った。

実は、彼には妹がいたのをご存知だろうか。そして、その妹も卓球選手である。

張本美和、10歳。その張本美和が今月「ミライ☆モンスター」という番組に取り上げられていたので、ラリーズでも独自に張本美和の強さを分析してみよう。

張本美和選手の強さ:両ハンドドライブの威力と精度の高さ

兄・張本智和と同様の威力と正確性を持つバックハンド

女子小学生とは思えない回り込みフォアハンドドライブ

こちらは東京卓球選手権大会女子カデット(中学2年生以下の部)の試合の1シーンである。

この試合ではレシーブミスがやや目立ちゲームカウント1-3で敗れてしまったものの、10歳とは思えない堂々としたプレーが随所に光った。

現在張本美和選手の専属コーチを務める孫雪コーチも、「サーブ・レシーブがまだ弱いが、ドライブは張本美和選手の武器」と語っていたように、サーブ・レシーブを強化することでさらなるレベルアップを遂げるだろう。

張本美和選手の素顔

学年の中では一番背が高く、ミライモンスターの番組の冒頭でもなんども給食のおかわりに行っているように、成長真っ盛りな10歳だ。

また、「張本智和の妹って言われてどう思う?」というインタビュアーの質問に対して、「嫌ではないけど、これからは『張本美和』って言ってほしいです」と堂々と語り、目標を聞かれると「お兄ちゃんと一緒にオリンピックで金メダルを獲りたい」と言うなど、プレーだけでなく、言動も小学生とは思えないほどしっかりしている印象だった。

現在は張本美和選手の両親が運営している張本卓球場にて、専属コーチの孫雪さんの元で平均平日は4時間、休日は6時間、厳しい練習に打ち込んでいるそうだ。孫雪コーチは11歳の時に中国の世代別で1位になるなど活躍をしていた元卓球選手である。

ちなみに、先ほどの試合動画を見てもお分りいただけるように、張本美和選手は張本智和選手のように、「チョレイ」と雄叫びをあげることは少ない。これに関して張本美和選手は「言わないですね。女子が言うと変。あれはお兄ちゃん語なんだなと思う」とコメントしており、兄妹での違いを見せていた。

張本美和選手の直近の戦績

平成27年度全日本卓球選手権大会バンビの部 優勝
平成28年度全日本卓球選手権大会バンビの部 準優勝
平成29年度全日本卓球選手権大会カブの部 準優勝

小学1年生の時に出場したバンビの部(小学2年生以下の部)で優勝を飾るものの、その後は2年連続で惜しくも準優勝である。

張本美和選手は7月21.22日に行われる東アジアホープス(小学6年生以下)大会で国際大会デビューとなる。そしてその後には昨年惜しくも準優勝であった全日本選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)が7月27~29日に待っている。

日本女子卓球界を引っ張っていく期待の新星から今後も目が離せない。

写真:田村翔/アフロスポーツ