文:ラリーズ編集部
今回は、名門・デンソーに所属し、2019年の全日本社会人選手権で優勝などの実績を持つ野村萌を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなど基本的な情報から黄金世代で戦う心境についても触れます。
同世代には伊藤美誠(スターツ)、早田ひな、平野美宇(ともに日本生命)らがいる中でようやく日の目を浴びる様になった19歳の野村萌。そんな野村萌のプロフィールを見ていきましょう。
このページの目次
野村萌とは?
野村萌は、卓球黄金世代とも呼ばれる伊藤美誠、早田ひな、平野美宇らと同級生です。同世代に若くして世界のトップで活躍する選手たちがいたためあまり注目されてきませんでしたが、常に全国大会で上位進出するレベルの実力を持っており、2018年に行われた全国高校総体(インターハイ)女子シングルスでは圧倒的実力差で優勝を果たしました。
写真:野村萌(デンソー)/撮影:ラリーズ編集部
卓球国内リーグ・ノジマTリーグにも参戦していた経験があり、ファーストシーズンには「トップおとめピンポンズ名古屋」の一員として活躍しました。現在は日本リーグの名門・デンソーに所属し、2019年の全日本社会人卓球選手権で優勝するなどの活躍を見せています。
ほかにも数多くの大会で好成績を残している野村萌のプロフィールを確認していきましょう。
野村萌のプロフィール
野村萌は2001年3月11日生まれの20歳(2021年4月時点)で、愛知県出身です。同世代は伊藤美誠、早田ひな、平野美宇と錚々たるタレントが顔を揃えている黄金世代です。
4歳の時から祖母と母の影響で卓球を始めました。幼少期から県内では敵知らずで、全国大会出場は当たり前というほどの実力を持っていました。
高校は愛知県の強豪校・愛知みずほ大瑞穂高校に進学し、着実に実力を伸ばしたことで自分のポテンシャルに自信を持ち始めました。高校3年時にはインターハイで圧倒的実績差で女子シングルス優勝し、注目を集めました。
写真:野村萌/提供:©T.LEAGUE
2018年にはTリーグに参戦し、ファーストシーズンはトップおとめピンポンズ名古屋に所属していました。
2019年にはデンソーに入社し、日本リーグに活躍の場を移します。2019年の全日本社会人選手権では、社会人1年目ながら女子シングルスで優勝するなどの活躍を見せています。
Twitterでは、成人式の前撮り写真や、自身の関連するツイートのリツイートなどを行っています。
野村萌のTwitter
プレースタイル
野村萌の戦型は、右シェークバック表の攻撃型で、バックハンドから繰り出される多彩な技が非常に魅力的です。
写真:茨城国体での野村萌/撮影:ラリーズ編集部
得意の両ハンド攻撃を生かすために、台の真ん中に構えた状態からサーブを出すのが特徴です。このようにすることで、バックハンドの3球目が打ちやすくなり、バックの表ソフトラバーを活かすことができると考えられます。レシーブは、バックのフリックなどの攻撃的なレシーブを多用し、レシーブから積極的に攻撃を仕掛けます。
ラリーでは、女子とは思えぬスイングスピードで相手を翻弄し、バックドライブで畳み掛ける攻撃的なプレースタイルが特徴的です。
彼女を支える根幹は相手への想像力です。試合後、彼女にその試合のプレーを聞くとほとんど記憶している程記憶力に優れています。また、常に前向きなマインドセットを持つ試合巧者であり、変則的な相手も苦にしないことも野村萌の強みの一つといえるでしょう。
使用用具
野村萌の使用用具は、ラケットがバタフライの「ハッドロウVK」で、ラバーはフォア面がXIOMの「オメガⅦ プロ(MAX)」、バック面がVICTASの「VO>101(2.0mm)」を使用しているようです。
高校入学前はアコースティックを使用していましたが、更なる強化を測るためにより回転のかかり、ボールの走る上級者向けのラケットに変更したようです。
世界ランキング
野村萌の世界ランキングは過去最高で398位(2019年12月)です。現在405位(2021年4月時点)です。同世代に世界でもトップレベルの選手が揃っているため、世界大会への出場機会を得ることが出来なかったことが原因でこの順位となっています。
国内大会での主な実績
2018年 | インターハイ | シングルス優勝、ダブルス3位 |
2019年 | 全日本社会人選手権 | シングルス優勝 |
大阪国際招待卓球選手権大会 | シングルス3位 |
まとめ
今日の女子卓球界を大いに賑わせているのは間違いなく黄金世代と呼ばれる2000年世代でしょう。
伊藤美誠、早田ひな、平野美宇らのビック3に加え、メディアで多く取り上げられる程の実力を持った選手が数多く揃っています。
その世代の中で、野村萌はインターハイを優勝する程の実力を持っています。今後の成長で実力を付けていけば確実に黄金世代の一角を担って世界で活躍する存在になり得るでしょう。野村萌に更なる躍進に期待しましょう。