文:ラリーズ編集部
今回は、チャイニーズタイペイ代表として国際大会に出場している彭郁涵(ペンユーハン)を紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本的な情報から、国内外の大会での戦績についても触れます。
彭郁涵とは?
彭郁涵(ペンユーハン)は、チャイニーズタイペイの卓球選手です。フォア面に表ソフト、バック面にアンチラバーを使用する珍しいプレースタイルで、様々な球質を織り交ぜた変化の大きい卓球を得意としています。
ジュニア世代から国際大会で活躍しており、2023年の東アジアユースゲームズでは女子ダブルスで優勝を果たしました。
写真:彭郁涵(ペンユーハン・チャイニーズタイペイ)/提供:WTT
2025年にはWTTユースコンテンダー チュニスのU17女子シングルス、WTTユースコンテンダー プラッジャ・ダロのU19女子シングルスとU17女子シングルスで優勝。複数のカテゴリーでタイトルを獲得し、ジュニア世代の有力選手として存在感を示しました。
2026年に入ると、シニアの国際大会でも急速に頭角を現します。WTTスターコンテンダー チェンナイでは、ベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)を3-0で撃破。続くエリザベタ・サマラ(ルーマニア)戦ではゲームカウント0-2から逆転勝利を収め、女子シングルスベスト8に進出しました。
世界卓球選手権ロンドン大会では、チャイニーズタイペイ女子代表として団体戦に出場。ルーマニア戦で再びスッチを破るなど、チームの決勝トーナメント進出に貢献しました。
写真:彭郁涵(ペンユーハン・チャイニーズタイペイ)/提供:WTT
またヨーロッパスマッシュ2026では予選3試合を勝ち抜いて本戦に進出。女子シングルス1回戦でプリティカ・パバド(フランス)との最終ゲームを16-14で制すと、2回戦では日本を代表するカットマンの橋本帆乃香をゲームカウント3-1で破りました。
続く長﨑美柚との試合にも3-1で勝利し、女子シングルスベスト8に進出。準々決勝では王曼昱(ワンマンユ・中国)から第1ゲームを先取し、存在感を見せました。
写真:彭郁涵(ペンユーハン・チャイニーズタイペイ)/提供:WTT
ヨーロッパスマッシュ2026の上位進出により、2026年8月の世界ランキングは69位から30位へと大きく上昇。チャイニーズタイペイ女子卓球界の新星として注目を集めています。
彭郁涵のプロフィール
彭郁涵(PENG Yu-Han)は、2008年生まれの18歳(2026年8月時点)で、チャイニーズタイペイの選手です。
ジュニア世代から国際大会に出場し、WTTユース大会や地域大会で経験を積んできました。
2025年にはWTTユースコンテンダーで複数のタイトルを獲得。2026年にはシニアの国際大会でも結果を残し、チャイニーズタイペイ女子卓球界の注目選手の1人となっています。
彭郁涵のプレースタイル
彭郁涵は、右シェークの異質攻撃型です。フォア面には表ソフト、バック面にはアンチラバーを使用し、ラケットを頻繁に反転させながら異なる球質を繰り出します。
フォア面の表ソフトでは、打球点の早いミート打ちやスマッシュを使用。相手の回転を抑えながら、前陣で素早くボールを捉えて攻撃します。
一方、バック面のアンチラバーでは、相手の回転を利用したブロックや変化のある返球を見せます。表ソフトとアンチラバーを反転させることで、同じようなフォームから回転量やボールの伸びが異なる返球を繰り出せることが大きな特徴です。
守備に徹する異質型ではなく、変化で相手のミスや甘い返球を引き出し、フォアハンドで仕留める攻撃的なスタイルを持っています。
写真:彭郁涵(ペンユーハン・チャイニーズタイペイ)/提供:WTT
彭郁涵の使用用具
彭郁涵は、ラケットにバタフライの『ティモボル ALC』、フォア面にニッタクの表ソフトラバー『モリストSP』、バック面にはドイツのder-materialspezialist(マテリアルスペシャリスト)のアンチラバー『メガブロック』を使用しています。
『ティモボル ALC』は、アリレートカーボンを搭載した攻撃用シェークハンドラケットです。攻撃力とコントロール性能を兼ね備えており、前陣でボールを早く捉えるプレーにも適しています。
フォア面の『モリストSP』は、直線的なスピードボールに加え、ナックルや止まるブロックなどの自然な変化を出しやすい表ソフトラバーです。彭郁涵の打球点の早いミート打ちや、球質の変化を生かした攻撃を支えています。
バック面の『メガブロック』はアンチラバーで、相手の回転を利用した変化のあるブロックと、フォア面との球質差を生み出す役割を果たしています。
彭郁涵の世界ランキング
彭郁涵の世界ランキングは30位(2026年第34週、2026年8月17日時点)です。
2026年の年初時点では253位でしたが、WTTスターコンテンダー チェンナイでベスト8に進出するなど、シニア大会で着実にポイントを獲得しました。
ヨーロッパスマッシュでは予選から女子シングルスベスト8まで勝ち上がり、630ポイントを獲得。大会前の69位から39ランク上昇し、自己最高となる30位に入りました。
ジュニア大会での実績をシニアの国際大会でも結果につなげており、2026年に世界ランキングを大きく伸ばした若手選手の1人です。
彭郁涵の主な戦績
| 2022年 | WTTユースコンテンダー プラッジャ・ダロ | U15女子シングルス:優勝 |
| 2023年 | WTTユースコンテンダー スレイマニヤ | U17女子シングルス:優勝、U15女子シングルス:準優勝 |
| 東アジアユースゲームズ | 女子ダブルス:優勝(ペア:張浿珊)、女子団体:3位 | |
| アジアユース選手権 | U15女子団体:3位 | |
| 2024年 | WTTユースコンテンダー プエルト・プリンセサ | U17女子シングルス:優勝 |
| 2025年 | WTTユースコンテンダー チュニス | U17女子シングルス:優勝、U19女子シングルス:3位、U19混合ダブルス:優勝 |
| WTTユースコンテンダー プラッジャ・ダロ | U19女子シングルス:優勝、U17女子シングルス:優勝 | |
| 2026年 | WTTユーススターコンテンダー ドーハ | U19女子シングルス:準優勝、U19混合ダブルス:3位 |
| シンガポールユーススマッシュ | U19女子シングルス:3位 | |
| WTTスターコンテンダー チェンナイ | 女子シングルス:ベスト8 | |
| 世界卓球選手権ロンドン大会 | 女子団体:ベスト16(チャイニーズタイペイ代表) | |
| ヨーロッパスマッシュ | 女子シングルス:ベスト8 |
まとめ
表ソフトとアンチラバーを使い分ける、独特のプレースタイルを持つ彭郁涵。ジュニア世代から国際大会で経験を積み、シニアの舞台でも存在感を示しています。
チャイニーズタイペイ女子卓球界の新たな戦力として、今後の活躍に注目です。






