今回は、パラ日本代表の中でも国際大会で活躍している中心選手の1人、竹守彪(TOMAX)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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竹守彪とは?
竹守彪は、2020年4月時点で知的障がいのクラス11で日本人最高位となっている選手です。アジアパラ競技大会での優勝経験やリオデジャネイロパラ五輪にも出場した実績を持ち、国際大会でも入賞回数が多くパラ日本代表を支える選手の1人です。
クラブのコーチと二人三脚で成長を続け、負けん気の強さでさらに高みを目指しています。東京パラ五輪にも内定していて、更なる活躍ができるように日々練習に励んでいます。
プロフィール
竹守彪は、1993年10月10日生まれの27歳(2020年11月時点)です。千葉県松戸市出身で、発達遅延の障がいを持っています。
中学校の部活動で卓球を始め、負けず嫌いの性格と周りのサポートのおかげで急成長を遂げました。学生時代から活躍するほか、2012年からは国際大会でも入賞するようになりました。2014年のアジアパラ競技大会では男子シングルスで日本人初優勝を飾りました。
その後も勢いは止まらず、2016年のリオデジャネイロパラ五輪では、直前で大腸の全摘出手術を行い一時は五輪出場が危ぶまれましたが、知的障害の部門で唯一の日本代表として出場しました。2017年のアジア選手権でも団体で優勝するなど、日本代表を支える中心選手の1人となりました。
世界ランキングが7位ということで、東京パラ五輪にも出場が内定しています。竹守自身も、東京パラ五輪でメダルを取ることを目標に卓球漬けの日々を送っています。
プレースタイル
竹守彪の戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、どこからでも打てる強烈なフォアハンドが特長です。
竹守のように知的障がいをもつ選手は、身体面に関して健常者と変わらない部分が多いためプレースタイルも健常者と全く一緒になることが多いです。練習メニューも何ら変わりはなく、その選手によって得意なものが何かによって変わっています。
竹守の安定したフォアハンドの軸となっているのは足腰の力とフットワークの軽さです。フォアハンド主戦型は台の端から端までフォアハンドで返球することが多いので、球に追いつくフットワークの速さと、強打を打つ足腰の力が必要になってきます。竹守は練習にフットワーク練習を欠かさずに取り入れています。
使用用具
竹守彪はヤサカの契約選手で、ラケットは「馬林エキストラスペシャル」、ラバーは両面に「ラクザ7」を使用しているそうです。
「ラクザ7」はヤサカの誇る大人気ラバーです。ハイブリッドエナジー型テンションラバーで、自分の力に合わせた打球を可能にしています。また、スポンジの食い込みが強く打球が安定しやすいため、竹守のような連打型には最適なラバーと言えます。
世界ランキング
竹守彪の世界ランキングは知的障がいのクラス11で7位(2020年4月時点)です。自身最高ランクは2019年3月の6位です。
国際大会での主な成績
2012年 | マイク・デンプシー記念選手権 | 男子団体3位 |
2013年 | 韓国オープン | 男子シングルス3位、男子団体優勝 |
2014年 | スロベニアオープン | 男子団体3位 |
スロバキアオープン | 男子団体3位 | |
アジアパラゲーム | 男子シングルス優勝 | |
2015年 | スロベニアオープン | 男子団体3位 |
スロバキアオープン | 男子シングルス準優勝、男子団体準優勝 | |
韓国オープン | 男子シングルス3位 | |
2017年 | アジア選手権 | 男子シングルス準優勝、男子団体優勝 |
スロベニアオープン | 男子団体3位 | |
バイロイトオープン | 男子団体準優勝 | |
台中オープン | 男子シングルス準優勝 | |
スペインオープン | 男子シングルス3位 | |
2018年 | スロバキアオープン | 男子シングルス準優勝、男子団体優勝 |
スロベニアオープン | 男子シングルス3位、男子団体3位 | |
2019年 | アジア選手権 | 男子シングルス3位、男子団体準優勝 |
スロベニアオープン | 男子団体準優勝 | |
ジャパンオープン | 男子シングルス3位、男子団体準優勝 | |
グローバルゲームズ | 男子シングルス3位、男子団体優勝 | |
2020年 | エジプトオープン | 男子シングルス準優勝、男子団体準優勝 |
ポーランドオープン | 男子シングルス準優勝、男子団体準優勝 | |
スペインオープン | 男子シングルス準優勝、男子団体準優勝 |
まとめ
日本人初の快挙を成し遂げた男が、五輪の舞台で頂点に立つことができるのか。今後の彼の活躍に期待です。