Tリーグ3rdシーズン男女MVP徹底予想 本命は高勝率の4選手 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

卓球プレーヤー向け Tリーグ3rdシーズン男女MVP徹底予想 本命は高勝率の4選手

2021.02.23

文:石丸眼鏡

Tリーグは、3季目のレギュラーシーズンが終了した。レギュラーシーズン1位に輝いたのは、男子は張本智和、水谷隼を擁する木下マイスター東京、女子は石川佳純を擁する木下アビエル神奈川だ。

Tリーグでは、シーズン終了後に各賞の表彰が行われる。表彰の対象となるのは、「優勝チーム」「シーズンMVP」「ベストペア」「最優秀監督」、「ベストファン賞(今季より新設)」の5項目だ。

今回は、3rdシーズンの男女MVPを予想してみる。

Tリーグ、年間MVPの選出基準をチェック

まずは、選出基準を確認しておこう。Tリーグ公式サイトによると、シーズンMVPは「優勝チーム所属選手でレギュラーシーズン、プレーオフを通じて最も活躍した選手を対象とし表彰」とされており、男女1名ずつが選出される。

「優勝チーム所属選手で」という文言は今シーズンから新たに追加されたもので、プレーオフファイナルに勝利した優勝チームからシーズンMVPが選ばれることになる。

現時点で、男子は木下マイスター東京と琉球アスティーダ、女子は木下アビエル神奈川と日本生命レッドエルフからシーズンMVPが選ばれることが決まっているというわけだ。女子最多タイの勝利数を挙げた加藤美優(日本ペイントマレッツ)らは、残念ながら候補外ということになる。


写真:今季17勝をあげた加藤美優(日本ペイントマレッツ)/撮影:ラリーズ編集部

過去2シーズンのシーズンMVP選手をおさらい

過去2シーズンのMVP選手を確認しておこう。


写真:水谷隼(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

1stシーズンは、水谷隼(木下マイスター東京)、早田ひな(日本生命レッドエルフ)がMVPを受賞した。2ndシーズンは、侯英超(ホウエイチョウ・木下マイスター東京)と森さくら(日本生命レッドエルフ)がシーズンMVPを受賞している。

過去2シーズンの傾向を考えると、ダブルスよりもシングルスで優秀な成績を残した選手の選出が目立つ。ダブルスにはベストペア賞の表彰が存在することもあり、シーズンMVPの選考にはシングルスの成績をより重視している可能性もある。

また、過去2シーズンのシーズンMVPはいずれも、前期・後期いずれかのMVPを受賞した選手が選ばれている。今シーズンのMVPにも、同じ傾向が見られるかもしれない。

前期MVP選手に要注目

シーズンMVPと関わりの深い各期のMVPをおさらいしておこう。後期MVPは現段階では不明となっている。


写真:早田ひな(日本生命レッドエルフ) /撮影:ラリーズ編集部

2020-2021シーズンの前期MVPに輝いたのは、男子・戸上隼輔(琉球アスティーダ)、女子・早田ひな(日本生命レッドエルフ)。戸上、早田の所属する2チームはどちらもプレーオフファイナルに進出しており、この2選手はシーズンMVPの候補に入ってくるはずだ。

シーズンMVP予想

今シーズンのリーグ戦でのシングルス勝率、出場試合数、ダブルス勝率をもとに作成した男女MVP予想が以下だ。(成績表記は、シングルス勝敗数・勝率・ダブルス勝敗数・勝率の順)

プレーオフファイナルに進出した4チームから各2名を本命、対抗として選出した。

木下マイスター東京


写真:張本智和(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

◎本命:張本智和 16勝3敗 勝率84.2% /ダブルス出場なし
○対抗:水谷隼 13勝7敗 勝率65.0% /8勝5敗 勝率61.5%

リーグ最多勝&最高勝率の2冠を達成した張本が本命。ダブルスも含めチームを支えた水谷が対抗だが、ビクトリーマッチ5戦全勝など活躍が目立った張本が優位だろう。

琉球アスティーダ


写真:吉村真晴(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

◎本命:吉村真晴 14勝4敗 勝率77.8% /0勝2敗 勝率0%
○対抗:戸上隼輔 9勝4敗 勝率69.2% /0勝3敗 勝率0%

勝利数、勝率で張本に次ぐ2位となった吉村を本命としたが、前期MVPの戸上も侮れない存在。プレーオフの活躍次第では戸上が受賞する可能性もある。

木下アビエル神奈川


写真:石川佳純のサーブシーン/撮影:ラリーズ編集部

◎本命:石川佳純 13勝1敗 勝率92.9% /ダブルス出場なし
○対抗:木原美悠 17勝7敗 勝率70.8% /3勝0敗 勝率100%

リーグ最多勝の木原も有力候補だが、驚異的な勝率を残したチームのエース、石川が本命だ。
シングルス9勝、ダブルス14勝の長﨑美柚も候補に挙がるが、浜本とのベストペア受賞の可能性が高く、MVP候補としては3番手か。

日本生命レッドエルフ


写真:早田ひな(日本生命レッドエルフ) /撮影:ラリーズ編集部

◎本命:早田ひな 14勝3敗 勝率82.4% /ダブルス出場なし
○対抗:ユモンユ 9勝6敗 勝率60.0% /1勝1敗 勝率50.0%

勝利数、勝率ともにチームトップ、前期MVPでもある早田の受賞が濃厚だ。ビクトリーマッチでも4勝1敗と勝負強さを見せ、名実ともにチームのエースとなった。

優勝、MVPが決まるプレーオフファイナルを見逃すな

プレーオフファイナルは男子が2月26日、女子が2月27日にアリーナ立川立飛で開催される。

2連覇中の木下マイスター東京、日本生命レッドエルフが3連覇を果たすか、それとも初優勝チームの誕生か。リーグ優勝、シーズンMVPの行方に注目だ。

張本智和インタビュー


写真:張本智和(木下グループ)/提供:長田洋平/アフロスポーツ

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