文:ラリーズ編集部
卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。
第43回となる今回は、愛知の杜若高校から駒澤大学へ進学し、チームの主力選手として活躍している二木啓太選手の卓球ギアを紹介する。
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二木啓太の卓球ギア
戦型
右シェーク裏裏
ラケット
フレイタスALC(FL・バタフライ)
ラバー
フォア:V>15 Extra(MAX・VICTAS)
バック:V>15 Extra(MAX・VICTAS)
ユニフォーム
駒澤大学のユニフォーム
こだわりのもの
卓球シューズ(ウェーブドライブ8)
※ギアは2019年10月時点のもの
ラリーズ編集部のコメント
祖父母の家に卓球台があり、幼い頃から卓球が身近にあった二木。卓球をしていた祖父の影響で卓球を始めたそうだ。
二木はこれまでに、東海選手権ジュニアの部で優勝、インターハイ団体の部ベスト8、インカレベスト8など輝かしい成績を収めている。
写真:二木啓太(駒澤大学)/提供:二木啓太
二木の使用用具は、フレイタスALC(FL)にフォア:V>15 Extra(MAX)、バック:V>15 Extra(MAX)。
中学生から大学1年生の途中まではテナジー(バタフライ)を使用していたという二木。大学進学をきっかけに用具を見つめ直したそうだ。
「大学でやっていく上でもう一段階レベルアップをしたいと考え、用具を変えてみようと思いました。尊敬する先輩の水谷良紀さん(駒澤大学→JR北海道)も使用していたので、両面V>15 Extraに変更しました。
自分は大事な場面でとても力が入ってしまってオーバーミスをすることが多かったのですが、V>15 Extraはテナジーより弾みが少ない分ちょうど台に収まってくれます。その分大事な場面で自分のスイングができるのでちょうどいいです。
テナジーを使用していた時より球が取りづらいと言われることが多くなりました。自分の戦型的に球が取りづらいほうが相手のミスも誘うことができて一石二鳥です。なので大学1年生で変更してからずっと使用し続けています」。
ラバーの変更に伴って、ラケットも変更した。
「ラケットに関しては、ラバーに合うラケットを使用しています。以前はティモボルALCを使用していましたが、少し弾みが欲しいと思い、同じALCですが木が硬めのフレイタスに変更しました。自分の中ではとてもマッチしています」。
二木は自身の戦型を“両ハンド粘り型”と話す。
「自分の理想のプレースタイルは両ハンドでスピードドライブを打ち、かっこよく決めにいくスタイルでした。しかし、球が速いタイプではないので諦め、試合で勝つ為にはどのようにすれば良いか考えました。そして何球も相手より多く返し、コース取りと戦術で戦う今のスタイルになりました。高校生の時より今のほうが体のキレが落ちたこともありますが、1プレーずつ戦術などを考えながら試合をしています。自分のやるべきことがわかってから勝てる試合が増えたように感じます」。
自分のプレースタイルを良く熟知した上で用具に変更した点は、私達も見習うべき用具のこだわりと言える。
用具の変えた後、大学3年生の時に今までで一番思い出に残っている試合が訪れた。
「今までで一番思い出に残っている試合は、大学3年時の関東学生リーグ入れ替え戦での髙取選手(法政大学)との試合です。今まで勝ったことのなかった選手にチームの勝敗が懸かった場面で勝つことができ、自分自身の成長を感じることができました」。
こだわりの愛用品として、ウェーブドライブ8をあげた。高校と大学のチームカラーが紫で親近感が湧き、ずっと同じ卓球シューズを履いているそうだ。
今後の目標について、「直近では、全日学でシングルスの自己最高記録を更新することです。ダブルスでは2年間後輩の渡井と組んできて、いつも助けてもらってばかりでした。今回でダブルスを組むことは最後になるのでベスト8、ベスト4に入ることが目標です。社会人になっても卓球を続けるので、全日本社会人や日本リーグでチームに貢献することが目標です」と力強く述べてくれた。
駒澤大学の主力として活躍してきた二木。学生としての大会が残り少なくなってきたが、集大成としてどのような姿を私たちに見せてくれるのか。二木の活躍から目が離せない。