文:ラリーズ編集部
卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。
第35回となる今回は、国公立・北海道大学に所属し、全日本大学総合卓球選手権大会のシングルスに2019年も出場が決まっている柳川大智選手の卓球ギアを紹介する。
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柳川大智の卓球ギア
戦型
右シェーク裏裏
ラケット
インナーフォースレイヤーALC(FL・バタフライ)
ラバー
フォア:ファスターク G-1(特厚・ニッタク)
バック:ファスターク G-1(特厚・ニッタク)
ユニフォーム
北大オリジナルユニフォーム(緑):ニッタク
北大オリジナルユニフォーム(ピンク):ONE-R
こだわりのもの
ケンちゃんズのリストバンドとタオル
※ギアは2019年9月時点のもの
ラリーズ編集部のコメント
卓球を始めたきっかけは、祖父母の家に卓球台があったことと親戚に卓球部が多かったからという柳川。卓球は幼少期から身近な存在だった。
三重県の四日市高校から北海道大学に進学と強豪校出身ではないが、中学時代は名門クラブ・ケンちゃんズで腕を磨いた。菅沼湧輝(明治大学)は小中学校時代の2つ下の後輩で、ケンちゃんズでよく一緒に練習をしたそうだ。
柳川はこれまでに、中部日本卓球選手権大会カデットの部ベスト16、第85回全日本大学総合卓球選手権大会シングルスの部に出場、平成30年度北海道秋季学生卓球選手権大会のシングルスの部ベスト4、第59回全国国公立卓球大会団体の部ベスト4、第86回全日本大学総合卓球選手権大会のシングルスの部に出場と多くの成績を残している。
柳川の使用用具は、インナーフォースレイヤーALC(FL)にフォア:ファスターク G-1(特厚)、バック:ファスターク G-1(特厚)。
「中学から現在までインナーフォースとファスターク G-1の組み合わせは一度も変更したことがありません」と強いこだわりを見せる。
しかしその強いこだわりは用具に対してではなく、自分自身に向けてのものであった。
「卓球をしているのは『用具』ではなく、あくまで『自分』だ、という考えが根底にあるからです。これはあくまで持論ですが、用具を頻繁に変えることは自分の長所や短所を見えにくくし、長期的課題を不明確にすると思います。
私は卓球人生の殆どを同じ用具で過ごしているので、決して多くない練習時間の中でも、効率良く課題の解決を繰り返すことが出来ていると思います。現在の、前陣ではカウンター、中陣からは回転重視でコースを狙うプレースタイルは目指したものではなく、用具と自分の長所を最大限に生かした結果として確立されたものだと思います」。
強豪校出身ではない柳川だからこそのこだわりになっている。
こだわりの愛用品について、ケンちゃんズのリストバンドとタオルをあげた。
「試合で苦しい場面になって焦っていても、ケンちゃんズのマークを見ればなぜか冷静になれます。ケンちゃんズで学んだことや過ごした時間に自信があるからだと思います」。
写真:柳川(前列左から2番目)も活躍し、第59回全国公でベスト4に入賞した北海道大学/提供:国公立大学卓球連盟
今までで一番思い出に残っている試合は、去年の全日学出場を決めた試合だと教えてくれた。卓球人生で初めての全国大会出場であり、諦めずコツコツ続けてきた努力が報われた瞬間だという。
大学二年の時には国公立卓球連盟主催の欧州遠征も経験しており、そこが卓球人生のターニングポイントだと語る。
「いかに自分が行っている練習が偏っているかを実感しました。また遠征中ハンガリーに行った際、世界卓球2019のオフィシャルミュージックビデオに出演させていただいたのも良い経験になりました」。
今後の目標として、「主将として、部員一人一人の側に寄り添い、自分が持てる技術を最大限部員に還元していくことです。そして最終的に部員に『北大卓球部に入って良かった』と思ってもらえるよう、自分が出来ることなら何でもしていきたいです。個人的には全日学で1勝したいです」と力強く語ってくれた。
これまで卓球ギアで紹介してきたトップ選手とは違い、文武両道の道を歩む柳川。さらなる高みを目指し、北の大地から柳川の名が轟くのを楽しみに待ちたい。