岩田明峰(朝日大学)の用具紹介|俺の卓球ギア#88 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:岩田明峰(朝日大学)の卓球ギア/提供:本人

卓球用具紹介 岩田明峰(朝日大学)の用具紹介|俺の卓球ギア#88

2020.11.22

この記事を書いた人
1979年生まれ。テレビ/映画業界を離れ2020年からRallys編集長/2023年から金沢ポート取締役兼任。
軽い小咄から深堀りインタビューまで、劇場体験のようなコンテンツを。
戦型:右シェーク裏裏

卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。

第88回となる今回は、2020年10月の東海学生卓球選手権でシングルスベスト4、11月日本リーグ2部の後期熊本大会でも優秀選手賞を獲得した、岩田明峰(いわたあみ・朝日大学)の卓球ギアを紹介する。


写真:岩田明峰(朝日大学)/撮影:ラリーズ編集部

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岩田明峰の卓球ギア

戦型
 右中国式ペン裏裏
ラケット
 インナフォース ZLC(中国式ペン・バタフライ)
ラバー
 フォア:ファスタークG-1(特厚・ニッタク)
 バック:ファスタークG-1(厚・ニッタク)
ユニフォーム
 朝日大学のユニフォーム
こだわりのもの
 ラケットケース
 アクセフ

※ギアは2020年11月時点のもの

小6で大きな交通事故 医者に「もう運動はできない」

岩田が卓球を始めたのは小学5年生のとき。
「住んでいたマンションに、同じ年の卓球をしている子が引っ越してきて“一緒にしよ”って誘われて」

ところが卓球を始めてたった半年、岩田は大きな交通事故に遭う。小学校からの下校時、横断歩道を渡っているときに車に跳ねられたのだ。
「7メートル跳ね飛ばされ、足の骨が折れました。主治医の先生からはもう運動はできないと言われていましたが、1年後卓球に復帰することができました」と当時を振り返る。

岩田の母親はその回復に驚いたと言う。
「一時は命の危険もあり、助かっても普通に歩けないだろうと言われていた。本人が血のにじむような努力をして、再び大好きな卓球ができるようになって、お医者さんからは“奇跡”と言われました」

しかし、一年間休んでいる間に、周りは順調に強くなっていた。
やっとの思いで復帰したのに、全く歯が立たなかった。
「すごく悔しくて。そこからたくさん努力をしたことで、高校、大学と進学でき今の自分があると思います」と胸を張る。


写真:岩田明峰(朝日大学)/撮影:ラリーズ編集部

岩田は、明誠高校から朝日大学に進学し、現在4年生。これまでインカレベスト8、東海学生ベスト4など、大学卓球界でも確かな実績を上げている。


写真:岩田明峰(朝日大学)/撮影:ラリーズ編集部

女子では珍しい中国式ペン

岩田の戦型は、女子では珍しく裏面バックハンドを振る中国式ペンのドライブ型だ。

「中ペンになったきっかけは卓球を始めたのが遅くて、周りに中ペンがいなかったのと、クラブの監督に中ペンにしろと言われたから」


写真:岩田明峰(朝日大学)/撮影:ラリーズ編集部

「裏面を振るので技術的にはあまりペンらしくないんですけど」とした上で岩田は、中ペンの良さを「見てもらいやすいこと。知らない方に声を掛けてもらうことも多くて、交流が広がりました」と微笑む。

使用用具は、インナフォースZLC、フォア:ファスタークG-1(特厚)、バック・ファスタークG-1(厚)だ。
「私は手の感覚(センス)が全く無くて、球持ちがいいラケットじゃないとコントロールができないので」と、8年ほどずっと同じインナフォースを使っている。
ラバーについては「G-1は緊張した場面で当てるだけで入ってくれる感じがあります」と選択の理由を語り、バック面を厚にしているのは「ループやチキータで短く返球したいときに特厚だと長くなってしまい、普通の人と同じボールになってしまうから」と、こだわりを明かしてくれた。


写真:岩田明峰(朝日大学)/撮影:ラリーズ編集部

ラケットケースはバレンタインデーのお返し

愛用のラケットケースは、卓球を始めたとき、幼馴染みのお父さんにバレンタインデーのお返しでもらってからずっと使っている。

その可愛らしいエピソードと対象的に、ケースに貼られた赤文字は、そのはやきこと風の如く、から始まる「風林火山」だ。「試合に入る前、絶対目につくので自分らしく戦えるように」。闘志を前面に出して戦う岩田らしい。

ちなみに、特徴的な、朝日大の豹柄のユニフォームについて聞くと「コーチの名前がヒョウさんだからとみんな言ってます」と笑いながら煙に巻かれた。


写真:岩田明峰(朝日大学)/撮影:ラリーズ編集部

印象に残っている試合

特に印象に残っている試合に、2020年全日本卓球選手権、立藤颯馬(明治大学)と組んだミックスダブルス2回戦の試合を挙げる。
「田添(健汰)、森薗(美月)ペアに3-1で勝って、そのままベスト16に入れたので、1番思い出に残っています。ストップやチキータなどいろんなレシーブで相手を崩せたことが大きかった」。


写真:岩田明峰(朝日大学)/撮影:ラリーズ編集部

今後の目標

岩田は、11月28日・29日の全日本学生選抜を、大学生活の集大成と位置づける。

「社会人でも卓球を続けるので、個人での活躍、団体での活躍、今まで関わってくれた人に恩返しできるような活躍をできたらいいなと思います」と力強く抱負を語った。


写真:岩田明峰(朝日大学)/撮影:ラリーズ編集部

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