卓球動画 【卓球動画解説】浅津 碧利(中央大)vs 中野 優(法政大)|今日の1試合
2019.07.31
文:ラリーズ編集部
福原愛、水谷隼、丹羽孝希ら日本のトップ選手を輩出し一時代を築いた青森山田中・高を14年間に渡って指導した名将・板垣孝司氏。
その板垣氏がトップ選手から年代別、ジュニア選手まで幅広い試合動画について両選手の特徴、勝敗を分けたポイントを語る。
今回は、2019年春季関東学生卓球リーグ戦 男子1部の「浅津 碧利(中央大)vs 中野 優(法政大)」。
両選手の特徴
エリートアカデミーで鍛えられた浅津選手は一気にその才能が開花する可能性を持っています。インターハイには出場していないものの技術力と爆発力は十分に備わっています。左腕からの強烈なドライブが魅力です。
中野選手は、多彩な台上テクニックと打球点の速い両ハンド攻撃を武器に実力を伸ばしている好選手です。思い切りの良いロングサーブ、巻き込みサーブからの3球目攻撃のシステムが安定していて現在活躍中の選手です。
見どころ
バックハンドで右利きのクロスを狙い、そこからフォアハンド連打に結び付けたい浅津選手と安定したサーブレシーブを持つ中野選手の一戦はクロスゲームが予想されます。
勝負を分けたこの1本
※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。
第3ゲーム3対0での浅津選手のフォアへのフリックレシーブです。
第1〜2ゲームは中野選手が出すフォアサイドへのロング、ハーフロング、ショートサーブという長さへの対応が遅れ、防戦一方だった浅津選手ですが、第3ゲームからは「ショートサーブはフォア半面へ、ロングサーブは狙い打つ」という戦術を取りました。
中野選手としてはどうしてもサーブの後、フォア半面を意識するため、必然的にバックへのレシーブも回り込みが多くなってしまい、次球でフォアに大きく動かされる展開になってしまったと思います。
板垣’s EYE
序盤は完全に中野選手のペースでしたが、途中から立て直した浅津選手のゲームメイクは素晴らしいと思います。第4ゲーム10対9でのミドルへのハーフロングサーブも見事でした。
中野選手はバックも打球点が速いので「できるだけ無理に動かず、相手を振り回す」ことを意識すれば、もっともっと試合運びが上手くなると思います。
試合情報
大会名:2019年 春季 関東学生卓球リーグ戦 男子1部 第5戦
選手名:浅津 碧利(中央大) vs 中野 優(法政大)
大会種別:個人戦、シングルス、国内
試合結果:浅津 3-2 中野
2019年春季関東学生卓球リーグ戦|今日の1試合
映像提供:LaboLive
監修協力:Shakehands