猫と…卓球?
卓球が、反射神経と動体視力が問われるスポーツであることはよく知られている。
その代表的な技術が、“猫パンチ”から名付けられた(と思う)伊藤美誠の“みまパンチ”である。類まれな反射神経と動体視力がなし得る、世界トップクラスの技術だ。
写真:”みまパンチ”を繰り出す伊藤美誠/提供:ittfworld
だが、待ってほしい。
猫が“猫パンチ”で、卓球のボールを返球したのを見たことがあるだろうか。
そもそも猫は、卓球が好きなのだろうか。
誰にも頼まれていないが、私たちRallysは検証してみることにした。
写真:Rallys×猫=にゃリーズ/撮影:ラリーズ編集部
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70年前の猫パンチ
と思ったら、さっそくYoutubeに“猫パンチラリー動画”が存在していた。
恐るべしYoutube。しかも、今から約70年ほど前のアメリカで撮影されたという、40秒ほどの映像である。
『Cat Plays Ping Pong!』(British Movietone 製作)
しっかり猫パンチで返球している、驚異的なラリーだ。
ただ、かつてラリーが伊藤美誠クラスに得意な猫が存在したことはわかっても、現代の猫が卓球が好きかどうかまではわからない。
写真:Rallys×猫=にゃリーズ/撮影:ラリーズ編集部
猫と卓球の深い関係
実は、猫と卓球には深い歴史がある。
19世紀末、イギリスで卓球が生まれてまもなく、既に猫が卓球をする絵葉書が発売されている。『卓球アンソロジー』(田辺武夫 著)に、文学作品から読み解いた、当時の考察が詳しい。
写真:1903年12月 イギリスのクリスマスカード/引用:『卓球アンソロジー』(著 田辺武夫)口絵写真より
卓球が屋内遊戯として出発したとき、家で長く人間のパートナーとして暮らしてきた猫とは、距離が近かったのだろう。
しかし、人間が、猫と卓球に親和性を感じていたことはわかるが、猫が卓球を好きだったかどうかはわからない。
写真:Rallys×猫=にゃリーズ/撮影:ラリーズ編集部
日本のトップ選手たちが集結
猫は卓球好きなのか。
卓球発祥の頃から、人の頭に浮かんでは消えてきた(と思う)命題に、日本のトップ選手たちが挑む。ゆるく。
日本代表選手である森薗政崇(もりぞのまさたか)、姉で大の猫好きを公言する森薗美咲(もりぞのみさき)。
そして中央大学女子卓球部から、山本笙子(やまもとしょうこ)と伊藤佑希子(いとうゆきこ)に来てもらった。
写真:森薗政崇と姉の森薗美咲/撮影:ラリーズ編集部
写真:山本笙子(写真左)と伊藤佑希子(写真右)(中央大学女子卓球部)/撮影:ラリーズ編集部
世紀の一大プロジェクト
今回の一大プロジェクトに、たくさんのご協力を頂いた。
撮影は「駒猫」という、駒沢公園の目の前、緑の映える保護猫カフェで行った。
そして、猫が間違いなく卓球よりも好きな「ちゅ〜る」を用意した。
少しでも猫ちゃんたちの健康に気をつかい、Nittakuからは卓球業界初の抗菌ボールを手配してもらい、卓球台メーカーのユニバーからは、猫が遊びやすいサイズの昇降式テーブル兼卓球台を送って頂いた。
写真:Rallys×猫=にゃリーズ/撮影:ラリーズ編集部
世紀の一大プロジェクト「猫は卓球好きなのか」に挑んだ結果は…….。
とにかく可愛い猫と、試合中とは違う柔らかな選手たちの表情を、温かい目でお楽しみ頂きたい。
写真:Rallys×猫=にゃリーズ/撮影:ラリーズ編集部
公開スケジュール
Epidsode.1 (12月30日公開)
「猫は卓球を好きなのか」を卓球選手が検証してみた 森薗美咲・森薗政崇編
Epidsode.2 (12月31日公開予定)
【奇跡の一枚】猫好き卓球女子が奥の手を使って猫写真を撮ってみた 森薗美咲・森薗政崇編
Epidsode.3、4 (1月初旬公開予定)
山本笙子・伊藤佑希子(中央大学女子卓球部)編