卓球動画 【卓球動画解説】硴塚・緒方(早稲田大)vs一ノ瀬・弓取(中央大)|今日の1試合
2019.09.09
文:ラリーズ編集部
福原愛、水谷隼、丹羽孝希ら日本のトップ選手を輩出し一時代を築いた青森山田中・高を14年間に渡って指導した名将・板垣孝司氏。
その板垣氏がトップ選手から年代別、ジュニア選手まで幅広い試合動画について両選手の特徴、勝敗を分けたポイントを語る。
今回は、2019年春季関東学生卓球リーグ戦 男子1部の「硴塚・緒方(早稲田大)vs一ノ瀬・弓取(中央大)」。
両選手の特徴
硴塚・緒方ペアは、平成30年度・全日本学生選手権男子ダブルスチャンピオンペアです。エリートアカデミー時代からペアを組んでおり、抜群のコンビネーションで試合を組み立てます。
打球点の高いプレーの一ノ瀬選手と一発のある弓取選手のダブルスも隙がなく強いダブルスです。一ノ瀬選手が先手を取り弓取選手が押していくプレーができれば勝ち切ることができると思います。
見どころ
4選手ともに十分な実力を備えています。台上の細かいプレーからチキータ、カウンタープレー、大きなラリーとどこに勝敗の分かれ目があるか全く予想できない試合です。
勝負を分けたこの1本
※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。
第5ゲーム5対1での弓取選手の飛びつきの場面です。4選手ともに穴がないため一つの戦術だけで勝ち切ることができないハイレベルな試合ですが、第1ゲームから中央大学ペアは左利き(硴塚選手)のフォアサイドに厳しいボールを送りクロスへの返球を待ってパートナーが思い切って動く戦術をとっていたと思います。
この場面では一ノ瀬選手のレシーブがネットインで入り、硴塚がフォアクロスにドライブ。「抜けた!」と思ったボールを弓取選手が飛びついて返球しポイントをあげました。勝利への執念が感じられるナイスプレーです。
板垣’s EYE
右左のダブルスを攻略するためには「右のフォアサイド、左のフォアサイド」を先に厳しく攻め、次球をパートナーが待って思い切って攻めていくことが重要です。ダブルスは1回の打球後に時間があるので、自分の体制が少し崩れたとしても大丈夫です。
ですが、そこまでしっかり動けるかが大きな鍵になります。そう言ったコンビネーションプレーに秀でているペアが強いダブルスと言えます。全日本学生チャンピオンペアに勝利した中央大学ペアーはナイスコンビネーションでした。
試合情報
大会名:2019年 春季 関東学生卓球リーグ戦 男子1部 第2戦
選手名:硴塚・緒方(早稲田大)vs一ノ瀬・弓取(中央大)
試合結果:硴塚・緒方 2-3 一ノ瀬・弓取
>>卓球動画を徹底解説~2019年春季関東学生卓球リーグ戦 男子編~|今日の1試合
映像提供:LaboLive
監修協力:Shakehands