卓球動画 【卓球動画解説】金光 宏暢(日本大)vs 青山 昇太(法政大)|今日の1試合
2019.08.01
文:ラリーズ編集部
福原愛、水谷隼、丹羽孝希ら日本のトップ選手を輩出し一時代を築いた青森山田中・高を14年間に渡って指導した名将・板垣孝司氏。
その板垣氏がトップ選手から年代別、ジュニア選手まで幅広い試合動画について両選手の特徴、勝敗を分けたポイントを語る。
今回は、2019年春季関東学生卓球リーグ戦 男子1部の「金光 宏暢(日本大)vs 青山 昇太(法政大)」。
両選手の特徴
小学校時代から数々の全国タイトルを獲得し、エリートアカデミー在学中にドイツ・ブンデスリーグ2部や多くの国際大会で活躍した金光選手。驚異的な反応を見せる硬いブロックと高速両ハンドを武器に世界のトッププレーヤーとも互角の勝負をしています。当たりだしたら止まらないカウンタープレーは魅力十分です。
野田学園時代から恐れを知らない両ハンドドライブでフルスイングし、全日本ジュニア3位に輝いた青山選手。青森山田が最も警戒していた選手の一人です。実は青山選手は団体戦での対青森山田は全勝だったと思います。当たりだしたら止まらないフルスングは対戦相手にとって脅威です。
見どころ
高速卓球の金光選手 VS 距離をとってフルスイングする青山選手。これは楽しみな試合ですね!
勝負を分けたこの1本
※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。
第3ゲーム青山選手6対2リードの場面での金光選手のストレートへのバックハンドです。バック対バックで緩急をつけ得意の回り込みフォアハンドに結び付けて第1〜2ゲームを連取した青山選手。
第3ゲームも大きくリードしますが、この場面から金光選手が見事なコース取りを見せます。この第3ゲームだけで4本のストレートへのバックハンドを決め試合を振り出しに戻しました。
青山選手としてはどうしてもフォアサイドを警戒するため、バック対バックの回数が多くなり得意の回り込みの回数が少なくなってしまいました。この試合に関しては金光選手の試合運びを褒めるべきだと思います。
板垣’s EYE
ナイスゲームでした。単純にお互いが両ハンドを振っているだけの単調な試合ではなく、緩急あり、多彩なコース取りあり、一撃のパワーボールありと、卓球の奥深さが詰まった試合だったと思います。
次回の対戦も凄く楽しみです!
試合情報
大会名:2019年 春季 関東学生卓球リーグ戦 男子1部 第4戦
選手名:金光 宏暢(日本大)vs青山 昇太(法政大)
大会種別:個人戦、シングルス、国内
試合結果:金光 3-2 青山
2019年春季関東学生卓球リーグ戦|今日の1試合
映像提供:LaboLive
監修協力:Shakehands