卓球動画 【卓球動画解説】龍崎・沼村(明治大)vs 一ノ瀬・弓取(中央大)|今日の1試合
2019.08.02
文:ラリーズ編集部
福原愛、水谷隼、丹羽孝希ら日本のトップ選手を輩出し一時代を築いた青森山田中・高を14年間に渡って指導した名将・板垣孝司氏。
その板垣氏がトップ選手から年代別、ジュニア選手まで幅広い試合動画について両選手の特徴、勝敗を分けたポイントを語る。
今回は、2019年春季関東学生卓球リーグ戦 男子1部の「龍崎・沼村(明治大)vs 一ノ瀬・弓取(中央大)」。
両選手の特徴
破壊力のあるフォアハンドの龍崎選手とオールラウンドプレーの沼村選手のダブルスは、穴がなく左右のコンビネーションにも秀でたダブルスだと思います。常勝明治大学の今シーズンのエースダブルスがどのようなプレーを見せてくれるのか楽しみです。
打球点の高いプレーの一ノ瀬選手と一発のある弓取選手のダブルスも隙がなく強いダブルスです。一ノ瀬選手が先手を取り弓取選手が押していくプレーができれば勝ち切ることができると思います。
勝負を分けたこの1本
※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。
第3ゲーム中央大学10対8マッチポイントでの沼村選手のバックストレートへのフォアドライブです。この場面でもし沼村選手がドライブをクロスへ打っていたら一ノ瀬選手のカウンターに捕まりゲームセットになっていたと思います。後がない場面での厳しいコース取りが勝敗を分けたと思います。
また10対8からの2本で弓取選手が2本とも長いレシーブをしていますが、どっちかでストップを使っていたら沼村選手も対応が難しかったかもしれません。
板垣’s EYE
中央大学ペアは完全に流れを掴んでいただけに惜しい試合でした。逆に明治大学ペアは苦しい展開を我慢し、第4ゲームからは思い切ったチキータレシーブや積極的な台上技術が入り始め本来の力を発揮したと思います。
両ペアともに置きに行くだけの長いレシーブでは狙い打たれるので、しっかり止めるストップレシーブか強気なチキータレシーブで勝負をかけていましたが、ストップレシーブのミスや高くなってしまうストップが数本ありました。
ストップレシーブやダブルストップは簡単そうに見えて実はかなりの高度な技術です。緊張した本番でも確実に止められるようにしていけば次回の対戦では展開が変わってくると思います。
試合情報
大会名:2019年 春季 関東学生卓球リーグ戦 男子1部 第4戦
選手名:龍崎・沼村(明治大)vs一ノ瀬・弓取(中央大)
試合結果:龍崎・沼村 3-2 一ノ瀬・弓取
2019年春季関東学生卓球リーグ戦|今日の1試合
映像提供:LaboLive
監修協力:Shakehands