卓球動画 【卓球動画解説】菅沼 湧輝(明治大)vs 弓取 眞貴(中央大)|今日の1試合
2019.07.30
文:ラリーズ編集部
福原愛、水谷隼、丹羽孝希ら日本のトップ選手を輩出し一時代を築いた青森山田中・高を14年間に渡って指導した名将・板垣孝司氏。
その板垣氏がトップ選手から年代別、ジュニア選手まで幅広い試合動画について両選手の特徴、勝敗を分けたポイントを語る。
今回は、2019年 春季関東学生卓球リーグ戦 男子1部の「菅沼 湧輝(明治大)vs 弓取 眞貴(中央大)」。
両選手の特徴
豪快なフォアハンドが持ち味の菅沼選手。プレー領域が広くどこからでも強烈なフォアドライブを打ち込み得点を取ることができる運動能力の高さは魅力があります。
希望が丘高校の主力として全国で活躍してきた弓取選手。鍛えられた体躯から放つ両ハンドのドライブと左腕からのテクニックプレーは破壊力を秘めた選手です。
見どころ
両者ともにボールに威力があるため、細かい台上プレーからの一撃でラリーが決まると思います。自分のエースボールを発揮するために両者がどんな戦術を選ぶのか楽しみな一戦です。
勝負を分けたこの1本
※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。
第4ゲーム菅沼選手6対2でのラリー戦です。第1ゲームから「甘い繋ぎボールは一撃で仕留める」菅沼選手のフォアハンドは相手に相当なプレッシャーをかけることができます。9対2でのフォア連打など素晴らしい動きを見せています。
対する弓取選手は多彩なテクニックで先手を取ってから攻め込みたいところですが、少しでも甘いボールは一撃で仕留められるため、ボールの質をもう一段上げなければならず、結果としてミスをせざるを得なくなっていました。
この場面で「もう一踏ん張り!」と追いつこうとする弓取選手に対し、大きなラリーで打ち勝った菅沼選手は弓取選手の戦意を失わせるに等しい1点を挙げました。
板垣’s EYE
両ハンドの高速ラリーが主流の現代卓球の中で、フォアハンドで一気に攻めきる菅沼選手の卓球スタイルはある意味斬新で魅力があります。更に上位の選手との練習機会を増やし経験を積めば一気に大活躍する可能性があります。
弓取選手はテクニックは十分ありますね。更に上で活躍するために先手を取ってからの連続攻撃や、甘いボールは見逃さず得点する動きのキレが身につけば飛躍的に強くなると思います。
試合情報
大会名:2019年 春季 関東学生卓球リーグ戦 男子1部 第4戦
選手名:菅沼 湧輝(明治大)vs 弓取 眞貴(中央大)
大会種別:個人戦、シングルス、国内
試合結果:菅沼 3-1 弓取
2019年春季関東学生卓球リーグ戦|今日の1試合
映像提供:LaboLive
監修協力:Shakehands