早田ひなの使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

卓球選手紹介 早田ひなの使用用具・大会成績・プロフィール

2024.01.23

文:ラリーズ編集部

今回は、2023年世界選手権大会で日本勢44年ぶりとなる女子シングルス銅メダルを獲得した早田ひなを紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本的な情報から世界ランキングを上げる要因にもなっている国際大会での戦績についても触れます。

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早田ひなとは

早田ひなは、平野美宇や伊藤美誠と共に“卓球黄金世代”の一人と言われ、Tリーグ・日本生命レッドエルフでもチームの中心として勝利に貢献しています。

166cmの高身長から繰り出されるパワフルな打球と、細やかな台上処理は背の高い彼女だからこそ成せる技です。また、サウスポーである点も彼女の大きな特徴ですが、私生活では右利きというのは実にユニークな点だといえます。

早田ひなのプロフィール

早田ひな(はやたひな)は2000年7月7日生まれの23歳(2024年1月時点)で、福岡県北九州市の出身です。4歳のときに元日本代表の岸川聖也さんらを輩出した九州の名門・石田卓球クラブで卓球をはじめました。

小学2年生で出場した全日本選手権バンビの部で全国大会デビューを果たした早田は、伊藤美誠や張本智和のように、幼少期より全国大会のタイトルを総なめにしていたわけではありませんが、着実に力をつけていき、2012年には伊藤美誠、平野美宇らとともに東アジアホープス日本代表に選出されました。


写真:中学時代の早田ひな/提供:ittfworld

そんな早田は小学校を卒業後、地元である福岡の中間東中学に進学します。すると、1、2年生で出場した全中で女子シングルス2連覇を達成し、一気に注目を集めます。特に2年生時の大会の決勝戦では当時から「天才卓球少女」として名を馳せていた伊藤美誠に勝利するなど、大きなインパクトを残しました。


写真:高校時代の早田ひな/提供:ittfworld

2016年には福岡県の名門・希望が丘高校に進学。在学中には卓球王国・中国で修行も経験し、同年のインターハイでは1年生ながら女子シングルス優勝を果たします。また、この年はオーストラリアオープンで自身初のワールドツアー優勝、ジャパンオープンベスト8など、国外の試合でも次々と結果を残しました。


写真:世界選手権デュッセルドルフ大会での早田ひな(写真左)と伊藤美誠/提供:ittfworld

高校2年生では伊藤美誠、平野美宇らとともにアジア選手権日本代表に選出され、女子団体準優勝、女子ダブルスベスト4という成績を残します。この頃から早田は日本代表に定着し、戦いの舞台を国内から国外の試合へシフト。同年の世界選手権デュッセルドルフ大会では伊藤美誠との女子ダブルスで銅メダルを獲得するなど、着実に世界で戦える選手へと成長を遂げていきました。

2018年には全日本選手権女子ダブルスで優勝を果たし、自身初の全日本タイトルを獲得します。また、同年の世界選手権ハルムスタッド大会日本代表にも選出され、女子団体銀メダルを獲得しました。


写真:世界選手権ブダペスト大会での早田ひな(写真奥)と伊藤美誠/提供:ittfworld

このように卓球選手として充実の高校生活を過ごした早田は、高校卒業後は大学へ進学せず、日本生命所属のプロ選手としてのキャリアをスタートさせます。そんな社会人1年目となった2019年の世界選手権ブダペスト大会では伊藤美誠との女子ダブルスで日本勢48年ぶりの銀メダルを獲得。決勝でも中国ペアを追い詰めるなど、世界の頂点に徐々に近づいていきます。


写真:早田ひな/撮影:ラリーズ編集部

2018年に開幕したTリーグにも日本生命レッドエルフの一員として1stシーズンから参戦。チームのエースとして活躍し、驚異のリーグ4連覇を達成しました。


写真:早田ひな/撮影:ラリーズ編集部

そして、2020年に開催された全日本選手権では女子シングルスで伊藤美誠との激闘を制し初優勝、女子ダブルスではその伊藤とのペアで3連覇、そして2冠という快挙を達成しました。

しかし、2020年には新型コロナウイルスの影響で国際大会が軒並み開催中止となり、他の選手同様、早田も試合ができない苦しい時期を過ごします。目標としていた東京五輪代表の座も逃し、本大会にはリザーブメンバーとして参加しました。


写真:戸上隼輔と早田ひな/提供:WTT

それでも、2021年になって少しづつ国際大会が復活してくると、9月に開催されたWTTスターコンテンダードーハで女子シングルス優勝、混合ダブルス優勝と2冠を達成。さらに、その数日後に開催されたアジア選手権では女子団体、女子シングルス、混合ダブルスで金メダルを獲得し、3冠を達成しました。

そして、大きな目標であるパリ五輪出場のための国内選考会が2022年よりスタートし、第1回大会となる「LION CUP TOP32」では長﨑美柚を下して、見事優勝を飾りました。さらに、その後開催された、第2回、第3回大会でも準優勝と安定した成績を残し、第4回の平塚大会では優勝。2023年6月時点で、ランキング1位を独走しています。

このように国内外の大会で着実に結果を残してきた早田は、2022年の世界選手権成都大会で世界選手権団体戦デビューを飾り、チームの銀メダル獲得に貢献します。


写真:世界選手権ダーバン大会女子シングルス表彰式/提供:ittfworld

そして、翌年の世界選手権ダーバン大会でも活躍を見せ、張本智和との混合ダブルスでは銀メダル2021年ヒューストン大会に続く銀メダル、さらに女子シングルスでは準々決勝で王藝迪(ワンイーディ・中国)との激戦を制して、2017年デュッセルドルフ大会の平野美宇以来となる、世界選手権シングルス銅メダル獲得を果たしました。


写真:早田ひな(日本生命)/提供:森田直樹/アフロスポーツ

また、その4か月後に開催された杭州アジア競技大会では、女子シングルス準決勝で再び王藝迪と対戦。世界選手権と同じくフルゲームにもつれる激戦を制して、日本勢29年ぶりとなる決勝進出を果たします。決勝では孫頴莎(スンイーシャ・中国)に敗れ、金メダル獲得は逃しますが、2010年広州大会の福原愛さん以来13年ぶりとなる女子シングルスメダル獲得を成し遂げました。

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早田ひなのプレースタイル

早田ひなのプレースタイルは、「左シェークドライブ型」です。テンポの速さで試合の主導権を握り、その攻撃力は中国卓球界からも警戒されているほどです。憧れの選手は中国の丁寧選手だそうで、彼女の卓球には豪快なプレーで知られる丁寧の姿を彷彿させます。

早田ひなの使用用具

ニッタクの契約選手である早田ひなは、ラケットはニッタクの特注ラケットで、ラバーは両面に紅双喜の『キョウヒョウ3国狂ブルー』を使用しているそうです。

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早田ひなの世界ランキング

早田ひなの世界ランキングは9位(2023年9月時点)で、最高ランキングは5位(2023年1月)です。

早田ひなの国内大会の戦績

2008年 全日本選手権(バンビの部) 女子シングルス:ベスト64
2010年 全日本選手権(カブの部) 女子シングルス:ベスト4
2012年 全日本選手権(ホープスの部) 女子シングルス:準優勝
2013年 全中 女子シングルス:優勝
2014年 全中 女子シングルス:優勝
2015年 全日本選手権 ジュニア女子シングルス:準優勝
2016年 インターハイ 女子シングルス優勝
2018年 全日本選手権 女子ダブルス:優勝、混合ダブルス:ベスト4
ジャパントップ12 女子シングルス優勝
2019年 全日本選手権 女子シングルス:ベスト4、女子ダブルス優勝
2020年 全日本選手権 女子シングルス:優勝、女子ダブルス:優勝
2021年 全日本選手権 女子シングルス:ベスト4
2022年 全日本選手権 女子シングルス:準優勝、女子ダブルス:優勝、混合ダブルス:優勝
TOP32東京大会 女子シングルス:優勝
TOP32福岡大会 女子シングルス:準優勝
TOP32船橋大会 女子シングルス:準優勝
2023年 全日本選手権 女子シングルス:優勝、女子ダブルス:優勝
TOP32平塚大会 女子シングルス:優勝

早田ひなの国際大会の戦績

2014年 チリオープン 女子シングルス:準優勝
フィリピンオープン 女子シングルス:ベスト4
中国女子ジュニア&カデットオープン カデット女子シングルス:優勝、カデット女子団体:準優勝
2015年 スウェーデンオープン U21女子シングルス:ベスト4
2016年 ドイツオープン U21女子シングルス:準優勝
クウェートオープン U21女子シングルス:優勝
オーストラリアオープン 女子シングルス:優勝
オーストリアオープン 女子ダブルス:準優勝
世界ジュニア選手権 女子ダブルス:準優勝、混合ダブルス:準優勝、女子団体:優勝
グランドファイナル U21女子シングルス:優勝、女子ダブルス:優勝
2017年 アジア選手権 女子ダブルス:ベスト4、女子団体:準優勝
世界選手権デュッセルドルフ大会 女子ダブルス:銅メダル
グランドファイナル 女子ダブルス:準優勝
2018年 チームワールドカップ 女子団体:準優勝
世界選手権ハルムスタッド大会 女子団体:銀メダル
グランドファイナル 女子ダブルス:優勝
2019年 世界選手権ブダペスト大会 女子ダブルス:銀メダル
ポルトガルオープン 女子シングルス:優勝
ジャパンオープン 混合ダブルス:準優勝
オーストリアオープン 混合ダブルス:優勝
2021年 WTTコンテンダードーハ 女子シングルス:準優勝
WTTスターコンテンダードーハⅡ 女子シングルス:優勝、混合ダブルス:優勝
アジア選手権 女子シングルス:金メダル、混合ダブルス:金メダル、女子団体:金メダル
世界選手権ヒューストン大会 女子シングルス:ベスト16、女子ダブルス:銀メダル、混合ダブルス:銀メダル
WTTカップファイナル 女子シングルス:ベスト4
2022年 WTTシンガポールスマッシュ 女子シングルス:ベスト8、女子ダブルス:準優勝
WTTコンテンダーザグレブ 女子ダブルス:優勝、混合ダブルス:優勝
WTTコンテンダーアルマトイ 女子シングルス:優勝
世界選手権成都大会 女子団体:銀メダル
2023年 世界選手権ダーバン大会 女子シングルス:銅メダル、混合ダブルス:銀メダル
WTTコンテンダーザグレブ 女子シングルス:ベスト4
WTTコンテンダーリオデジャネイロ 女子シングルス:優勝
アジア選手権 女子団体:銅メダル
杭州アジア競技大会 女子シングルス:銀メダル、女子団体:銀メダル
WTTスターコンテンダー蘭州 混合ダブルス:準優勝
WTTコンテンダーマスカット 女子シングルス:優勝
WTTコンテンダーアンタルヤ 女子シングルス:優勝、混合ダブルス:優勝
WTTチャンピオンズフランクフルト 女子シングルス:ベスト4
混合ワールドカップ 混合団体:3位

まとめ

卓球王国の中国でも注目を浴びている日本女子卓球界のホープ、早田ひな。その両手から繰り出される強烈なドライブや、“最強ペア”といわれる伊藤美誠とのコンビネーションは今後も見逃せません。

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