卓球メンターカードは「シンクロニシティ」を活用!?実際に使ってみた! | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球インタビュー [PR] 卓球メンターカードは「シンクロニシティ」を活用!?実際に使ってみた!

2024.10.31

この記事を書いた人
インタビューから報道記事、選手・用具紹介記事まで幅広く担当。2019年の全日本で見た出澤杏佳選手のプレーに衝撃を受けて以降、粒高バックハンドドライブの習得に心血を注いでいる。
戦型:右シェーク裏粒

「卓球メンターカード」という商品が発売された。

開発したのは、かつて全日本選手権男子シングルス3回戦まで進んだほどの卓球経験者で、現在アスリートや企業向けにメンタルコーチングを行う会社を経営する野村祥孝さん。

カード商品に加えて、アプリ版(スマホ、PC)も製作する力の入れようだ。

可愛いキャラクターが印象に残るビジュアルだが、カードゲームではなく、25種類のカードの中から1枚引く“卓球カード占い”とでも言うべき製品だ。

なぜに。
この謎は解かなければならない。開発者の野村さんに話を聞いた。


【野村 祥孝(のむら よしたか)】岡山県岡山市出身。小学校6年生で卓球を始める。県立玉野光南高校時代に岡山の名門・関西高校を破って、インターハイ学校対抗出場。大阪経済大学3年時に全日本選手権男子シングルス3回戦進出。現在は株式会社和多志の代表取締役を務める傍ら、オリンピック選手やプロスポーツ選手のメンタルコーチとしても活動している。

卓球メンターカードとは?

――卓球メンターカードとは、どんな製品なのでしょうか?


写真:卓球メンターカード/撮影:和田遥樹

野村さん:卓球メンターカードは、ご自身の悩みやモヤモヤを遊び感覚で解決するために作ったカードです。

例えば、卓球の練習をしていても、なかなか上達しないなって感じるときってありませんか?

――あります。というか、それしかないです。
野村さん:(苦笑)。

例えば、プレーヤーが悩んでいるときも、解決策を出すための道標の一つにしてほしくて作りました。

カード製品版とアプリ(スマホ、PC)版があります。


写真:卓球メンターカード/撮影:和田遥樹

――このカードを引くだけですよね。
野村さん:はい。

「引いたカードに書かれていることが、あなたの課題であったり、無意識として求めていることだったり、必要なことなんじゃないですか。」ということなのです。


写真:卓球メンターカード/撮影:和田遥樹

――ゲームというより、やっぱり占いに近いですよね。

卓球メンターカードは物理の「共振現象」を元に開発

野村さん:そうですね。

でも、個人的には占いが好きではなかったんです。占い師さんが、スピリチュアル面から説くことが多いことに違和感があって。

メンターカードは「シンクロニシティ」という法則をもとに開発しました。

※シンクロニシティ(共時性):因果関係のない出来事が、意味を持って同時に起こる現象。心理的には重要な一致として、物理的には自然界の調和や同期現象として観察される

――シンクロニシティ、ですか。
野村さん:心理学者のユングが提唱した理論で「意味のある偶然の一致」という概念として知られています。

心理的には、ある人が久しぶりに昔の友人のことをふと思い出し、その友人がその日に突然連絡してくるというような経験が、広くシンクロニシティと解釈されています。花瓶が割れたり、靴紐が切れたりすることを不吉な現象と結びつけて考えられてきたことも、その一種かもしれません。

――なるほど。
野村さん:心理面に限らず、シンクロニシティは物理的な現象としても自然界で観察されています。

例えば、同じ周波数(ヘルツ)の音叉を2つ近くに置いて、片方の音叉を叩くと、もう片方の音叉も自然と震えはじめるんです。

これは物理法則の「共振現象」から来ています。

――物理的にも実際に存在するんですね…。

でも、そのシンクロニシティと、この卓球メンターカードはどういう関係があるんでしょうか?

野村さん:アプリ版の設計になりますが、最初に「今、自分が気になっていること」を聞くようにしています。

そこに的確に情報を入れると、自分が、今欲しい答えが出てくるように設計しました。


「今、自分が気になっていること」を入力すると


カードが表示され、1枚選ぶと


自分の悩みを解決するようなカードが表示される

「答えがわからないけど答えがほしい」ときに

野村さん:逆に、何も考えずに適当に入れると「別にこんなの求めていないのに」というケースもあります。

「自分では答えがわからないけど答えが欲しい」というときにカードを引くと、現時点の自分の状況に一番ピッタリな答えが出てくることを目指して開発しました。

――「自分の潜在意識を掘り起こす。」みたいなイメージですか?
野村さん:そうですね。

シンクロニシティの法則そのものは、タロットカードリーディングやオラクルカードなどにも応用されているので、卓球メンターカードだけのものというわけではないんですが。

――実際には、どういう場面で使うのがおすすめですか?
野村さん:コーチや監督など指導者がいない選手が、自分の思考の枠を超えた練習などを発想するときにピッタリだと思っています。

例えば、1枚引いてフォアハンドのカードが出たら「今回の試合・練習ではフォアハンドで攻めてみよう」、メンタル系のカードが出たら「普段はやらないメンタルトレーニングに取り組んでみよう」というように。

試合前、気持ちが高ぶりすぎているときや、チーム内でそれぞれ引いて今の自分に合っているか話してみることにも意味があると思いますね。

そもそもメンタルコーチとは?

――野村さんはメンタルコーチとして活動されていらっしゃいますが、そもそもメンタルコーチとはどんなお仕事なのでしょうか?
野村さん:メンタルコーチングとは、対話を通じて、その人の目標達成のために思考の変化や気付きを引き出す手法です。
――野村さんがメンタルコーチになられたきっかけは、どんなことがあったんでしょうか?
野村さん:メンタルや心理についての研究を海外でされていた先生のもとで、8年くらい人体構造のことを学んでいたので、それがきっかけですね。
――ちなみに、メンタルと人体の動きというのは密接に関わっているものなのでしょうか?
野村さん:そうですね。メンタルがブレる人というのは、学問的な表現によって異なるのですが「自律神経の乱れ」や「ホルモンバランス異常」「扁桃体の過剰」などと表現されますね。

とにかくホルモンバランスや自律神経を整えてあげれるようなトレーニングを日常的に行うことが重要なんです。

――個人的に、私はメンタルが弱くて試合でめちゃくちゃ緊張するんですけど、試合で緊張しなくなるトレーニングもあるんでしょうか?
野村さん:はい、あります(笑)。

緊張、つまり感情が動いているときというのは、頭のこめかみにある「扁桃体」がすごく刺激されて振動することによって引き起こされているので、緊張したときには頭のケアをやってあげると、緊張感はかなり軽減されますね。

――今度やってみます。あとは、やらないといけないことがあるのに、やる気が出ないときはどうアプローチすればいいですかね?(笑)
野村さん:もしかしたら、交感神経が優位になっていない可能性があるので、脇腹付近の溝落ちの真ん中を中指と薬指でグーッと押してあげてください。

奥の方まで押していくとちょっと痛い部分があると思うんですけど、そこをクイッと上げてあげると、首の方まで神経がつながっているので首がピキピキしたような感じになるんです。

それで目を何回か閉じたり開いたりすると、目がパッと開くようになって、ジワジワやる気も出てくると思います。

――それもやってみます。メンタルトレーニングって、こういう物理的なアプローチもあるんですね。
野村さん:どちらかというと、メンタルトレーニングは物理的なアプローチから入るのが重要ですね。なので、僕らがスポーツ選手のメンタルトレーニングを引き受けるときには、絶対に身体のケアから入ります。

やっぱりトレーニングを受ける選手も、最初は僕らのアドバイスを受け入れる状態になっていないことが多いんですよ。それは選手の気持ちもそうですし、脳の思考状態が凝り固まってしまっているので、仕方がない部分なんです。

――確かに、メンタルや考え方の部分は、自分でもなかなか変えられないですもんね。
野村さん:だからこそ、まずは物理的なアプローチで効果を実感してもらって、徐々に僕らのアドバイスを受け入れられる状態にしていって、そこから本格的にメンタルとかマインドの話をしていくっていうやり方をしますね。

「スポーツ業界」×「メンターカード」の可能性

――しかし「卓球」と「メンターカード」の組み合わせは、独特の発想ですね。
野村さん:一番の理由は、僕自身が卓球をやっていたからですね。

あとは、誰もが抱える一般的な悩みに向き合いつつ、商品として世の中に存在しないジャンルを考えたとき「スポーツ業界×メンターカード」はあるなと。

――確かに、驚きました。
野村さん:世界的に市場規模が大きいクリケットから作ろうと思ったのですが、私自身がやったことがなかったので(笑)

まずは、自分が一番知識と愛着のある卓球から開発して、そこから他のスポーツに広げていけば深みが出せると思い、卓球のメンターカードを作ったという経緯です。

――メンタル面についての内容も多いんですが、アスリートのメンタルコーチを務めるご自身の経験を反映したのでしょうか。
野村さん:そうですね。技術面については、僕が卓球をしていたときに重要だと感じるところと一般的に卓球プレーヤーであれば知っていることを中心に選びました。

メンタル面については、今の義務教育で学習する機会が少ない分野だと思います。少なくとも、知識としては知っておいたほうがいいと僕は思っているので、少し多めに入れています。

――そうすると、これからどんどんカードの種類は増やしていけそうですね。
野村さん:はい(笑)。現在は、試合バージョンと練習バージョンに分けたメンターカードを制作している段階なので、今後もっともっとバリュエーションは増やしていきたいですね。

あとは、カードのキャラクターがデザインされたワッペンも作っているんですが、こちらもユニフォームに貼っていただけるチーム様を現在探しているところです。現段階では、明徳義塾様と、ねや卓球場様のユニフォームに貼っていただいています。


写真:ねや卓球場/提供:野村祥孝


写真:明徳義塾/提供:野村祥孝

実際に卓球メンターカードやってみた

アプリ版は試していたが、サンプルとしてカード版の卓球メンターカードもお送りいただいたので、使ってみた。

――まずは、よーくシャッフルして…

――1枚引く…

――おお!?

大学の部活引退後、これといった目標もなく、なんとなく趣味程度で卓球を続けていた私を見透かしたかのようなカードだ。

卓球以外もそうだ。特に目標を持たずに生きてきてしまった。

でも、どんな目標を持てばよいのか。もっと仕事の幅を広げたい。お金も稼ぎたい。結婚もしたい。

わからなくなったので、もう1枚引くことにした。2枚引いたら効果なくなるとは言ってなかったはず。

――おお!!

高い目標と、台上ツッツキ。なんという落差。

ただ、ひとつだけ確かに言えることがある。

日常的に粒高ラバーでのレシーブに頼る私は、ボールが台から吹っ飛んでいくぐらい台上ツッツキが苦手なのだ。

シンクロニシティなのかはわからないが、どちらのカードもドキッとした。卓球プレーヤーがみんな、高い目標設定と台上ツッツキに悩んでいるとしたら、また別の話だが。

行動と同じように、思考にも癖がある。卓球メンターカードは、その自分で決めている狭い枠組みに気づかせてくれるのかもしれない。

ぜひ、自分では考えつかなかった提案を体験してみてほしい。

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商品名:卓球メンターカード
製品版価格:5,500円(税込み)
Web版価格:550円/月(税込み) ※1ヶ月の無料期間アリ
公式HP:https://watashi-mentor.com/tabletennis/