文:ラリーズ編集部
東京五輪代表候補の平野美宇、全日本卓球選手権優勝の早田ひならが所属する日本生命。
実に60年以上の歴史を誇る名門は、日本卓球リーグでは実業団5大大会で通算72回の優勝、Tリーグでは、1季目にシーズン2位でファイナル優勝、2季目はシーズン1位と女子最強の名を欲しいままにしてきた。
今回は、大阪・貝塚の練習場を訪れ、未来の日本代表から現役五輪代表までを輩出する日本生命の強さの源を探るとともに、日本生命レッドエルフからTリーグに参戦した森さくら、皆川優香、麻生麗名、赤江夏星の4選手にインタビューを敢行した。
4月に入り、新生活がスタートした方も多いのではないでしょうか?
日本生命レッドエルフの2020年度のスローガンは「強くノリ良く美しく」です🧚♀️ pic.twitter.com/hF7z8Z99zG
— 日本生命レッドエルフ (@nissay_redelf) April 3, 2020
2020年度は「強くノリ良く美しく」をスローガンとして掲げる日本生命レッドエルフ特集を、4月18日から1週間に渡り全7話でお届けする。
(取材時期・3月初旬)
このページの目次
第1話 日本生命の強さの秘密(4月18日公開予定)
写真:日本生命メンバー/撮影:ハヤシマコ
日本生命は、Tリーグに参戦するトップチーム・日本生命レッドエルフだけでなく、「ジュニアアシスト卓球アカデミー」というジュニア育成組織も擁している。
Tリーグ2ndシーズンでは、そのジュニアから3選手が参戦し、当時中学生の赤江夏星が勝利を挙げるなど、幅広い世代で選手が育つ。
充実の寮生活や楽しみながら上手くなるために工夫された練習環境、地域密着の取り組みなど常勝軍団・日本生命の強さに迫った。
>>五輪代表や全日本女王輩出 日本生命卓球部、“育成と勝利”両立の秘訣
第2~4話 森さくら編(4月19日より順次公開予定)
写真:森さくら/撮影:ハヤシマコ
Tリーグセカンドシーズン、リーグ随一の選手層を誇るチームの中で、森さくらはリーグトップの21マッチに起用され、女子最多となる14勝をあげた。
17歳で全日本選手権準優勝を果たした際は、平野早矢香、福原愛を連破、23歳でTリーグ最多勝と順風満帆に見える森の卓球人生は波乱の連続だった。
前編では幼少期から全日本2位に輝いた高校時代までを、中編では卓球人生を変えた恩師との出会い、後編ではインドリーグの挑戦や今後の目標について取り上げる。
>>第2話 “高2で福原愛下し卓球全日本2位” 森さくらを苦しめた呪縛<前編>
>>第3話 「初めて卓球の楽しさに気付けた」卓球人生変えた恩師との出会い<森さくら・中編>
第4話 転機は「インドの“さくら”コール」 Tリーグ最多勝・森さくら誕生秘話<後編>
第5話 皆川優香編(4月22日公開予定)
写真:皆川優香/撮影:ハヤシマコ
伊藤美誠と中学時代は同じ学校に通い、平野美宇、早田ひなとはチームメート。“黄金世代”を間近で見ながら、一学年下から虎視眈々と高みを目指す皆川優香。
皆川は、同じチームで1つ年上の平野に指名を受け、ワールドツアーや代表合宿で練習相手を務めることで、「自分も頑張らないと」と刺激を受けている。
4月からは大学生となる皆川に、平野との練習や憧れの選手とのTリーグでの試合、今後の展望を聞いた。
>>「真似できない」平野美宇との練習 一歳下から“黄金世代”を追いかけて<卓球・皆川優香>
第6話 麻生麗名編(4月23日公開予定)
写真:麻生麗名/撮影:ハヤシマコ
高校女子卓球の激戦区大阪で、2019年に頭角を現したニューヒロイン麻生麗名。
インターハイ団体で前人未到の7連覇を果たした四天王寺高の包囲網を掻い潜り、2019年9月の大阪高校新人大会で優勝を飾ると、10月の全日本ジュニア予選では準優勝で本戦に出場した。
全日本の大舞台でも、ジュニアベスト8と自身初の全国ランク入りを掴み取った。
全日本女王の早田ひなと同じ167cmと女子選手としては恵まれた体格を持つ麻生は、「早田ひなに憧れている」という自らの卓球について語ってくれた。
>>麻生麗名「早田ひなに憧れて」 卓球激戦区・大阪に現れた17歳のニューヒロイン
第7話 赤江夏星編(4月24日公開予定)
写真:赤江夏星/撮影:ハヤシマコ
Tリーグはチーム最年少の15歳ながら単複合わせて4勝をあげた次世代のホープ赤江夏星(あかえかほ)。
今年の全日本選手権でも一般女子シングルスで実業団選手を下すなど、すでにシニアの部でも戦う力を持ち合わせている。
取材中、卓球に関して自分の考えをすらすらと言葉にする姿はトップ選手に駆け上がろうとする15歳の芯の強さを感じた。
そんな赤江にTリーグでの戦いや卓球を始めたきっかけ、今後の目標を尋ねた。
>>15歳でTリーグ4勝 日本卓球界にきらめく新星・赤江夏星