写真:2024年度全日本クラブ選手権でベスト8に入ったBUDDY/提供:BUDDY
卓球×インタビュー “趣味・卓球”の普通の社会人なのに…3年連続全国8強で日本リーグも参戦 クラブチームBUDDY
2024.10.09
2024年全日本クラブ卓球選手権大会の男子一般の部で3大会連続ベスト8入りを果たしたのが、2019年に設立された大阪/京都を中心に活動するクラブチーム・BUDDY(バディ)だ。
会長の西田成利(上宮高等学校→同志社大学出身)を筆頭に、チームの中心メンバーにBUDDY設立のきっかけを伺うと、それぞれが内に秘めた想いを明かしてくれた。
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チーム名「BUDDY」は、とある楽曲から
写真:2022年クラブ選手権ベスト8に入ったBUDDY/撮影:ラリーズ編集部
その際、どこかのクラブチームに所属するよりも「自分らでチームを作って楽しみたいよね」という話をよくしていました。
ついにチームを作ろうとなり、「Freedom(自由)にできたら良い」というコンセプトのチームにしたいという気持ちを込めて、最初Freedomという名前で始めようとしていました。
写真:2024年クラブ選手権で熱いガッツポーズを見せる西田成利(BUDDY・写真左)/撮影:ラリーズ編集部
ただ、元々兵庫にFreedomという名のクラブチームがあることがわかり、チーム名が被ってしまいました。
写真:生野数貴(BUDDY)/撮影:ラリーズ編集部
「Buddy」は、友情や同志、仲間といった意味があって、自由な形のチームとしてより仲間意識をもってやっていきたいという今後のチーム方針にもぴったりで「BUDDY」という名前になったのが始まりです。
写真:BUDDYの名前決めた日の結成初日のオープン戦/提供:BUDDY
居心地の良いチーム運営で規模が拡大
社会人でも卓球を楽しめる環境を作りたいという意図があったそうです。
写真:今ではBUDDY女子チームも結成されている/提供:BUDDY
チームを運営していくなか、「同じような思いでやっている人はいないのか」という話をよくしていました。
後輩を練習に呼んで、楽しく練習したり飲みに行ったりする中で、「一緒にBUDDYやっていかへんか?」と聞いた時に、「一緒にやりたい」と言うメンバーが出てきて規模が大きくなりました。
写真:夏にBBQをするBUDDYメンバー/提供:BUDDY
無事、6人集まって「BUDDY KYOTO」として全日本クラブ卓球選手権や全日本社会人卓球選手権に出場できるようになりました。今は京都と大阪の2拠点に東京を加えた、3拠点で頑張っています!
写真:BUDDY KYOTOチーム/提供:BUDDY
「卓球を通じて人生を豊かにしている」
以前は週1回練習していましたが、今は好きな時に集まって好きな時にやっています。
写真:今田裕樹(BUDDY・写真左から3番目)/撮影:ラリーズ編集部
まさに、関西出身のチームの良さというのが出ていますね。
写真:パーティーした時の様子/提供:BUDDY
後輩が、人生を豊かにするところの視点を持ってくれているのは、とても嬉しいです。
80歳、90歳まで続けられるスポーツがどれだけあるかを考えた時に、卓球は年代別種目にハイエイティーがあるぐらい生涯スポーツに当たると思うので、卓球が好きであり続けることはとても大事なことだと思います。
“卓球を職にしないチーム”で3年連続全国ベスト8入り
例えば西田はファイナンシャルプランナー、生野は公務員、今田は保険営業、西野伊織(育英高等学校→龍谷大学出身)は教員です。
写真:西野伊織/撮影:ラリーズ編集部
限られた時間の中で自分の実力をつけて、クラブ選手権で3年連続ベスト8に入れたのは、稀なチームなのではないかと思います。
写真:2023年度全日本クラブ選手権で2大会連続8強入りしたBUDDY/提供:BUDDY
ベンチのメンバーが同じくらいの強さであることが、団体戦で勝てている要因だと思います。誰が出ても変わらないので、今年はじゃんけんで出るメンバーを決めていたこともあります(笑)。
全員が同じくらいの実力なので、試合に起用されやすく、試合に出ないということがないのも大きな特徴ですね。
普通の社会人チームが日本卓球リーグに参戦
写真:2024年度前期日本卓球リーグにスポット参戦したBUDDY/提供:BUDDY
ただ、参加するうえで厳しかったのは2つあって、1つは高い参加料です。そこは応援してくださっている方々にお願いに回ってかき集めたり、自分の実家がある浜松開催だったので実家に泊まることで宿泊費を節約したりして工面しました。
もう1つが水曜日から始まる日程です。
当時レギュラーだったのが、西野、今田、西田、丸、生野でしたが、ほとんど出場できず、西田も大会途中で怪我をしたので、当日は西本晃樹(金光大阪高等学校→関西大学出身)、桐村陸人(滝川第二高等学校→立命館大学出身)、天神林朋(金光大阪高等学校→天理大学出身)、小橋健人(興国高等学校→天理大学出身)が出場していました。
写真:2024年度前期日本卓球リーグにスポット参戦したBUDDY/提供:BUDDY
当日の試合は、相手の実力が上なので、すべて全力でやらないと試合が成り立たない状況でした。その結果、2日目の第3戦あたりから肉離れを起こして歩けなくなり、以降の試合すべて欠場になってしまいました。
社会人ながらも皆がチームのために貴重な時間を捧げてくれているなと感じましたね。
おかげさまで、日本リーグは本当にいい経験でした。前半戦をほとんど誰も1ゲームも取れずに折り返しまして、最終的には2部12位という結果、つまり最下位で終わってしまいましたが。
印象的だったのは、サンケイというチームと最下位決定戦をしたときです。僕が緊張しすぎて、ダブルスでマッチポイントを握っていたときに普通のフォアハンドドライブでボールが滑り落ちて逆転されましたね(笑)。
写真:2024年度前期日本卓球リーグにスポット参戦したBUDDY/提供:BUDDY
地域に根付いた活動で“仲間”を増やす
写真:大阪卓球俱楽部で開催される熱血草卓球会の様子/提供:BUDDY
「大阪卓球倶楽部を宣伝するのでBUDDYを応援してほしい」という提案をしたところ了承していただきました。クラブ卓球選手権に初めて出た時も、金銭面も含めてサポートしてくださったこともあり、ベスト8に入れました。
BUDDYとしては、大阪卓球倶楽部でイベントをして集客につなげることと、卓球場の広報活動を続けることで、支援のお礼をしているという関係性ですね。
写真:大阪卓球倶楽部でのグループレッスンの参加者/提供:BUDDY
強くなるイベントというよりは、交流を深めて様々な卓球界隈の人たちと仲良くなって、結果としていろいろな出会いやつながりへと結びついていくと思うので、交流を深めたい方にはぜひ来ていただきたいです。
実力も問わないので、強い人と戦うなど楽しんで帰ってもらえたらなと思います!
写真:熱血草卓球会の様子/提供:BUDDY
今後も関西の社会人卓球界を引っ張っていってください!ありがとうございました!
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