2024年全日本クラブ卓球選手権(以下、クラブ選手権)でベスト8に入ったのが、高校卓球界の名門である岡山県・関西高等学校のOBを中心に構成されたクラブチーム・関西クラブだ。
クラブ選手権で選手兼監督としてチームを率いた木村勇介選手(関西高等学校→立命館大学出身)に、関西クラブについて伺うと、そこには単なる同窓生の集まりを超えた、深い絆と母校への熱い思いがひしひしと伝わってきた。
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予選から厳しい戦いが続いたクラブ選手権
写真:木村勇介(関西クラブ)/撮影:ラリーズ編集部
クラブ選手権は接戦も多く、全試合が山場と言っても過言ではなかったです。ただ、柏友貴(関西高等学校→中央大学)がエースとして全勝の大活躍をしてくれたおかげで、なんとかベスト8入りを果たすことができました。
写真:柏友貴(関西クラブ)/撮影:ラリーズ編集部
また、クラブ選手権前に、チームメイトと「高校時代のユニフォームを持っていって、ベスト8決定戦で着て勝ちたいね」という話をしていました。その約束通り、高校時代のユニフォームでプレーし勝てたことが嬉しかったですね。
写真:高校時代のユニフォームで戦う柏友貴(関西クラブ)/撮影:ラリーズ編集部
希望が丘と関西は高校同士もよく対戦していて、OB対決のクラブ選手権では勝ちたかったのですが、そう簡単にはいきませんでした。
大会前は、初出場なのでベスト8ぐらいかなと思っていましたが、優勝チームを一番追い詰められた手応えもあり、優勝も狙えると感じました。
来年は優勝できるように頑張りたいです。
写真:ガッツポーズで盛り上がる関西クラブのメンバー/撮影:ラリーズ編集部
母校・関西高等学校での夜間練習で腕を磨く
写真:柏友貴(関西クラブ)/撮影:ラリーズ編集部
毎週水曜日に19時半頃から22時頃まで夜間練習できる時間があり、OBの社会人や大学生が集まります。そこで主にゲーム練習を通して、試合勘を磨いています。
僕と金光航平(関西高等学校→近畿大学)は頻繁に参加しているので、ダブルスも練習していました。
写真:金光航平(関西クラブ)/撮影:ラリーズ編集部
写真:道広悠斗(関西クラブ)/撮影:ラリーズ編集部
恩師・柏監督も夢見る“クラブ日本一”
現役の高校の監督から見て、OBが多く集まる関西クラブはどういう印象ですか?
若いメンバーも入ってくれているので、このクラブが続いていって、日本の中でもトップクラスのクラブチームになってくれることを願っています。
写真:柏幸浩監督(関西高校)/撮影:ラリーズ編集部
希望が丘高等学校OB対関西高等学校OBの対決なので、ぜひとも希望が丘OBを倒してほしいです。
母校の力も借りて日本一を狙う
あとは、皆さん卓球が好きですね。チーム加入の絶対条件です。
写真:ガッツポーズで盛り上がる関西クラブのメンバー/撮影:ラリーズ編集部
チーム代表の小林純一さん(関西高等学校→愛知工業大学出身)が関西高等学校OBを中心に声をかけて関西クラブが結成され、大学卒業して間もない自分たちのような若手から、50代でもまだまだ現役で続けていらっしゃる方までいます。
枝廣一志さんという全日本選手権マスターズの部で優勝されるような“レジェンド”を始めとするOBの方々も「関西クラブ」の名を背負って戦ってくれています。
皆さん卓球が大好きなので、プレーすることはもちろん、お互いを応援し合うというのがチームのスタンスとしてあります。
写真:関西クラブ/撮影:ラリーズ編集部