11/30〜12/1に出雲北陵中・高が主催の「北陵杯」が出雲市で開催された。同大会は、地元島根県の中学校のほか、鳥取県や山口県から約150人の小中学生が参加した。
大会の設営には出雲北陵の高校生や卒業生が務め、また試合終了後には出場者とのふれあいの場が設けられ交流を深めていた。
今年で19回目を数える同大会について、出雲北陵中・高で監督を務める古瀬泰之監督に「北陵杯」を開催する理由について伺った。
※ちなみに、筆者も出雲北陵のOBで古瀬監督には中学時代からお世話になっている間柄です。
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監督業はほぼ24時間体制
写真:2024年インターハイ男子シングルスを制した小野泰和(出雲北陵高)/撮影:ラリーズ編集部
そして、結果的にその通りに目標を達成させてもらえて選手達には感謝しかないです。
写真:黒田昌秀(出雲北陵高)/撮影:ラリーズ編集部
もちろん、他の学校もやろうと思えばできなくはないと思いますが続けることは難しい。そういったことを続けた結果として、今があると思っています。
以前Rallysで取り上げさせていただいたYouTubeでは寮に帰ってから勉強している子もいましたが、変わらず「文武両道」をモットーに指導されているのですね。
ですので、卓球から離れたときに何も残らない人間にならないように、人間として基本的なことは厳しく指導しているつもりです。
写真:出雲北陵高校卓球部/撮影:ラリーズ編集部
「そういうニーズがあるなら」と思い、その子には一年間勉強に関しては何も言わなかったのですが、その間卓球の成績はまったく出ませんでした。そこからはその生徒も考えを改めて勉強も頑張ったところ、卓球の成績が上がり出しましたね。
ですので、卓球だけを思いきりやりたい選手はうちのスタイルには合わないと思いますし、それは入学前に親御さんにも伝えています。うちに入ったからには卓球も勉強も頑張らせて、卒業するときには社会に出て恥ずかしくないような人間に育てます。
高校生になっても卓球を続けてもらうために
写真:北陵杯/撮影:ラリーズ編集部
ところが高校になるとそこまで卓球人口が多くない。その理由を考えたときに、中学時代に卓球で楽しい思い出がなくて卓球から離れてしまう子が多いのではないかと思ったんです。
ですので、北陵杯はたくさん試合ができるように試合をセッティングしたり、楽しんでもらえるようなレクリエーションを用意しています。参加者に「良い思い出になった」と思ってもらえたら御の字です。
写真:北陵杯でのレクリエーション/撮影:ラリーズ編集部
出雲北陵高校の生徒も設営やレクリエーションに参加していて、参加した子どもたちは嬉しそうでしたね。
写真:北陵杯の運営に参加する出雲北陵生/撮影:ラリーズ編集部
普段は勝つことを考えて試合に臨んで欲しいのですが、その裏側でいろんな人の協力があって試合ができていることをわかってほしい。時には主役でいられないときもあることは、生徒達にとって良い経験だと思ってやってもらっています。
最後に今後の抱負を教えてください。
北陵杯結果
男子団体
優勝:出雲北陵中学校
2位:MTC鳥取
3位:松江ジュニアクラブ
女子団体
写真:さくら組ジュニア(山口)/撮影:ラリーズ編集部
優勝:さくら組ジュニア(山口)
2位:松江市立湖南中学校
3位:松江市立第二中学校・出雲市立斐川東中学校
男子シングルス
写真:前田文汰(MTC鳥取)/撮影:ラリーズ編集部
優勝:前田文汰(MTC鳥取)
2位:住田光亮(出雲北陵中学校)
3位:中司良心(出雲北陵中学校)
女子シングルス
写真:竹本悠奈(MTC鳥取)/撮影:ラリーズ編集部
優勝:竹本悠奈(MTC鳥取)
2位:吉井美寿紀(さくら組ジュニア)
3位:岸本真采(さくら組ジュニア)
男子ダブルス
1位 波多間 怜偉・松崎 優樹(出雲北陵中)
2位 白根 洸太・中村 来哉 (出雲北陵中)
3位 秦 歩生・橋谷 知明 (湖南中)
女子ダブルス
写真:吉山奈那・大津果南 (松江二中)/撮影:ラリーズ編集部
1位 吉山奈那・大津果南 (松江二中)
2位 伊藤 玲菜・肥後 杏奈 (斐川東中)
3位 落合ひめの・原史奈(平田中)








