佐藤瞳を講師に招いた特別講習会を北海道の卓球場が合同開催「北海道の卓球界を盛り上げていきたい」 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:佐藤瞳(日本ペイントグループ)と卓球スクールの集合写真/撮影:ラリーズ編集部

卓球×インタビュー 佐藤瞳を講師に招いた特別講習会を北海道の卓球場が合同開催「北海道の卓球界を盛り上げていきたい」

2026.03.30

この記事を書いた人
Rallys D2C、マーケティング、イベント事業担当。慶應義塾大学で卓球に打ち込み、東京で4年間銀行員を経験。その後ノリと勢いに身を任せ、Rallysに転職(2022/5〜)。卓球歴16年、戦型は右シェーク裏裏、使用ラバーはフォア面「REDMONKEY Spin」、バック面「REDMONKEY」。

2月23日、北海道の卓球場3社「雨夜卓球スクール」「Ping T Studio」「サンサーラ卓球スタジオ」が合同で佐藤瞳の講習会を実施した。

「雨夜卓球スクール」の雨夜俊明コーチ、「Ping T Studio」の木村亘宏コーチ、「サンサーラ卓球スタジオ」の伊佐治楽人コーチに話を聞いた。

開催のきっかけ

――今回の講習会を企画したきっかけを教えてください。
――「Tリーグの次の日が空いているのでイベントなどいかがでしょうか?」と佐藤選手のトレーナーを務める真鍋君に連絡があり、そこから繋いでいただきました。
――なぜ3社合同で開催しようと思ったのでしょうか?
――過去に水谷隼さん、坪井勇磨選手、吉田雅己選手にお越しいただきイベントを開催した際に、お客様の満足度UPや刺激に繋がるほか、主催側も改めて卓球の素晴らしさや楽しさを学ぶきっかけになりました。

これを、大学の後輩にあたる「Ping T Studio」の木村コーチ、高校の後輩にあたる「サンサーラ卓球スタジオ」の伊佐治コーチと共有したいと思い3社での合同開催に決めました。


写真:佐藤瞳(日本ペイントグループ)/撮影:ラリーズ編集部

――最初にこの話が出たときは、率直にどう感じましたか?
――個人的に佐藤選手のファンなので、すぐにイベントを開催しようと思いました(笑)。
――お誘いいただいたときは、3社合同という初めての試みだったので、どういう形になるか不安でした。でも、それぞれキャラクターが強いので、どういう形になっても楽しみでした。

合同開催について

――卓球場同士で協力することのメリットは何だと思いますか?
――大きく、以下の3点だと思います。

・3社の個性が合わさるので、イベントの内容が充実する。
・役割分担ができるので、個々の負担が減る。
・経費を3分割できるので、個々の負担が減る。

特に今回は考えが三者三様だったので、各々の得意分野が光ったのを実感しました。

――他の地域のお客様に自分たちの卓球場(スクール)を認識していただけることです。
――自分たちにはないアイディアを出し合えるので、自分たちの経験値も貯まりますし、自分たちだけではできないことも実現できるので、お客様にもメリットはあると感じました。
――逆に難しさはありましたか?
――意見が食い違ったときに、どちらを優先するかの判断が難しかったです。
――異なる意見が出た際に、どの意見を採用するか判断することは難しかったです。
――自分たちとやり方や考え方が違うところもあり、アイデアを一つの形にする段階で時間はかかってしまうと感じました。
――3社でどのように役割分担をしましたか?
――雨夜はイベントメイン、木村は一般向け講習、伊佐治はジュニア向け講習という形で、内容を分担しました。
――各社でイベント内容を変え、お客様が自分に合ったイベントに参加する選択肢を作るようにしました。

当日の様子

――当日の雰囲気はいかがでしたか?
――3部門とも共通してお客様の目が輝いていたように感じたのと、佐藤選手の華麗なトークや分かりやすい説明、人柄の良さが光り、笑顔が絶えない雰囲気だったと思います。
――佐藤選手の凄さを間近で体験していただけたので、私の想像よりも楽しんでもらえていたと思います。
――参加者さんのワクワクしている感じが伝わってきました。佐藤選手からアドバイスをもらうときは、トップレベルの技術が出ると歓声があがっていましたね。

運営側も、お互いがサポートしながら程よい緊張感で楽しくできました。


写真:学生も多数参加/撮影:ラリーズ編集部

――参加者の反応で印象的だったことはありますか?
――佐藤選手と実際に打っていただいた際に、「切れているカット」と「切れていないカット」の見分けがまったくつかなかったり、 粒高ラバーでのツッツキが切れていたり、 そもそもサービスがまったく分からなかったり、挙げていけばキリがないですね(笑)。お客様の目はずっと輝いていたのが印象的でした。
――私はジュニア(学生)メインのイベントを行いましたが、カット以前に佐藤選手のサービスが凄すぎて学生たちが言葉を失っていたことです(笑)。
――開催中は運営に必死だったんですが、終了後に参加者の方からお礼の連絡いただいたり、後日にイベントのことを良かったと言ってくださる方がいて嬉しかったです。


写真:佐藤選手のサービスを受ける様子/撮影:ラリーズ編集部

――主催者として手応えを感じた瞬間はどこでしたか?
――イベント終了後のアンケートに「本当に楽しかった」「また次回も開催してほしい」などの前向きなコメントをいただいたことです。
――同じく、イベント終了後の帰宅時に「楽しかった」「次も企画してください」などのお言葉をいただいたことですね。
――第二部はワンポイントレッスンメインだったので、佐藤選手からのアドバイスでお客様が短時間で上達できたのを見たときと、イベント後にも話題に上がった際はやってよかったなと感じました。


写真:ワンポイントレッスンの様子/撮影:ラリーズ編集部

準備・裏側

――イベントの準備段階で大変だったことは何ですか?
――私は開催地の札幌より300km離れた釧路でスクール事業を展開しているので、当日の持ち物やイベント中のアドリブに対応するための用意が大変でした。
――私はイベントを開催するということがほとんど初めてだったので、まず楽しんでもらえるような企画を考えることに苦戦しました。
――私はイベントは過去にも開催しているので、準備では特段感じませんでした。でも、今回は合同イベントということで、3社での連絡や連携、ゲストとの連携などのコミュニケーションの部分は難しさを感じました。
――集客や告知で工夫したことはありますか?
――まず、3社のSNSを最大限に利用して、より多くの方にイベントの情報発信をしました。また、 会場の「札幌ピンポンコロシアム」のお客様にも、上田さん自ら参加のお声がけしていただきました。
――開催場所は札幌市でしたが、私の地元(岩見沢市)の選手にも参加してほしいと思ったので、卓球部がある中学校などにお声がけしました。
――それぞれテーマ分けをして強みを生かす内容だったので、ニーズがある方には比較的早めに刺さってくれて、スムーズに集客できたかなと思います。
――開催を通じて見えた課題はありますか?
――北海道内の小学生の大会と日程が被ってしまったので、大会情報をもっと深く調べるべきだったと思いました。また、講師の選手と早くから連絡を取り合い、細かく確認事項のやり取りをすれば、もう少しスムーズに運営ができたと思いました。

あとは、今回のイベント開催と同時期にTリーグの開催、P4マッチの開催もあったので、次回イベントの際には協力し合い、全国各地の卓球人が北海道に行きたいと思ってもらえるような内容にしていきたいです。

――集客時にポスターやSNSに使う言葉です。イベント終了後に「それなら行きたかった」というお話もいただいたので、告知時の伝え方に問題があったのかなと感じました。
――シニア層やそれぞれの卓球場のお客様には比較的認知されていましたが、学生などにはあまり広がらず、集客の面に課題を感じました。


写真:サイン会も開催/撮影:ラリーズ編集部

地域卓球への想い

――今回の講習会は地域にとってどんな意味があると感じていますか?
――今回のイベントをきっかけに、北海道全域の卓球が盛り上がっていけば良いと思っています。 また、卓球協会ではなく営利組織が企画することで、プロ選手のセカンドキャリアが卓球界に反映される仕組み作りができるといいと思っています。

そして、プロ選手のレッスン単価と私たちのようなレッスンプロの単価で差別化を図ることで、北海道内のレッスン単価がある程度一定になればいいと思っています。

――北海道はプロ選手イベントなどの開催が多くはありません。

そこで、このように開催することで北海道の卓球愛好家の皆様・学生の皆様に「プロの凄さ」「いつもとは違った卓球の楽しさ」などを伝え、さらに卓球を好きになってもらえると思います。

――釧路、札幌、岩見沢とそれぞれ離れた場所の卓球場が開催してたということもあって、参加者の方も全道各地から来ていただき、地域の枠を超えて全道が盛り上がったのではないかなと思います。
――今後もこのような合同企画を考えていますか?
――反省点を踏まえて、また3社合同でやりたいです!!
――「また開催したいね!」という話をしていますが、雨夜さんも木村さんもお忙しいので次いつになるかが分からないのが現状ですね(笑)。
――機会をいただければどんどんやっていきたいです!
――これから地域卓球場として挑戦したいことを教えてください。
――今回のようなプロ選手と卓球愛好者との交流はもちろん、聴覚障がい者の方とデフ卓球選手、地域高齢者施設との連携など、卓球をやっていない方に卓球の魅力を伝えるようなイベントを開催していきたいです。
――私は、「北海道の卓球人を増やす」ことも大切だと思っていますが、特に「ジュニア(学生)」のためになることを何かしていきたいと考えています。
――まだまだ札幌に限らず、北海道全体として他の都府県と比べると卓球業界の発展に余地があると思っています。

卓球に関わるお仕事を増やすためにも、自分たちがまずは幅を広げていろんなことにチャレンジしていきたいと思っています。

本音

――正直なところ、開催してみていかがでしたか?
――一社で開催する場合は苦しいことも多々ありましたが、木村コーチ、伊佐治コーチが頼もしすぎて、私自身もイベント楽しめる余裕がありました!
――ほとんど初めてのイベント開催だったので正直めちゃめちゃ大変でした(笑)。でも、次に繋がる良い機会でした!
――不安や緊張もありましたが、参加者さんの感想を聞くと、やってよかったなと思いました!


写真:抽選会も開催/撮影:ラリーズ編集部

――またぜひやりたいと思いますか?
――北海道の卓球界、卓球スクール界の発展にも繋がると思うのと、何より私自身が楽しかったので、またやりたいです!!
――北海道はこのような企画(イベント)が少ない地域なので何かまた考えてやりたいです!
――北海道にゆかりのある選手や、いつもレッスンに来てくださる方、お世話になってる方に少しでも恩返しできれば良いなと思っています。北海道は地理的に他の地域の方と交流することが難しいため、こういった機会をどんどん増やしていろんな化学反応を起こしていきたいと思っています!