写真:2017年アジア選手権優勝の平野美宇(日本生命)/撮影:Imaginechina/アフロ
卓球ニュース 【卓球・今日は何の日?】17歳・平野美宇が中国3連破V “ハリケーンヒラノ”誕生
2020.04.15
文:ラリーズ編集部
4月15日、国際卓球連盟(ITTF)がHP上で「On this day: Miu Hirano Asian champion」というタイトルで平野美宇(日本生命)のアジア選手権優勝を取り上げた。3年前の4月15日、17歳の誕生日の翌日に平野がアジア選手権で優勝し、世界の卓球界を驚かせたためだ。
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当時世界ランキング1位・丁寧にバースデー勝利
2017年4月に中国で開催されたアジア選手権で、平野は歴史に名を刻む勝利を挙げた。
14日、17歳の誕生日に平野は4回戦でチャイニーズタイペイのエース、鄭怡静(チェンイージン)をゲームカウント3-0のストレートで下すと、続く準々決勝で当時世界ランキング1位だった丁寧(ディンニン・中国)にゲームカウント0-2の窮地から劇的な逆転勝ちを収めた。第3ゲーム、第4ゲームで5回以上のマッチポイントを凌いでのバースデー勝利となった。
写真:2017年アジア選手権の平野美宇(日本生命)/提供:ittfworld
試合後に平野も「今日は私にとってとても思い出深い誕生日になりました」と感慨深く振り返った。
“ハリケーンヒラノ”誕生
続く15日、準決勝で同2位の朱雨玲(ジュユリン・中国)からストレート勝ちを収め、平野の勢いは止まらない。ついに決勝では中国の陳夢(チェンムン)をもストレートで下し、アジア選手権を制した。中国選手に3連破し、日本女子としては1974年の枝野とみえ、1996年の小山ちれに次ぐ3人目のアジア女王となった。
写真:2017年アジア選手権優勝の平野美宇(日本生命)/撮影:新華社/アフロ
平野の高速打点で畳みかけ、相手を置き去りにする両ハンドは“ハリケーンヒラノ”と形容され、日本だけでなく世界の卓球界に名を轟かせた。
「今回の優勝はとても嬉しいし驚いています。3人連続で中国選手を倒せるとは思ってもいませんでした」と平野自身も驚きを交えながら振り返った。
続く6月の世界卓球では、準決勝で丁寧にリベンジを許すも3位に入賞し、日本女子シングルスとして48年ぶりのメダルを獲得した。2017年は平野にとって躍進の年となった。
14日に誕生日を迎え、卓球界からも祝福の声が寄せられていた平野。17歳の躍進から3年が経ち、20歳となった今、どのような卓球で我々を驚かせてくれるのか。国際大会再開後の平野の戦いぶりが楽しみだ。