文:ラリーズ編集部
国際卓球連盟(ITTF)は、20日、21世紀の女子ドリームチーム5選手を発表し、日本の伊藤美誠(スターツ)が名を連ねた。この企画は2週間前、ITTFが卓球ファンに対して「あなたなりに21世紀の女子ドリームチームを選んで!」と呼びかけていたもので、SNSで募ったコメントの得票率によって今回5選手が選ばれた。
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1位丁寧に次ぐ2位に伊藤美誠
ITTFが発表したのは、丁寧(ディンニン)、劉詩雯(リュウスーウェン)、陳夢(チェンムン)、張怡寧(ジャンイーニン)の中国勢4選手に加えて日本の伊藤だ。
写真:丁寧/提供:ittfworld
得票率1位は15.5%で丁寧。3度の世界卓球優勝、リオ五輪金メダリスト、3度の女子W杯制覇と個人戦では圧倒的な成績を誇っている。団体戦での成績も、世界選手権4回、チームワールドカップ6回優勝という驚異的な成績を残している。ITTFは「ドリームチームにふさわしいリーダー」と評している。
丁寧に続き13.4%の得票率で伊藤が2位にランクイン。
現在世界ランキング2位の伊藤は、2016年のリオ五輪、15歳で史上最年少の五輪メダリストとなり、ITTFワールドツアーのシングルスでは8つのタイトルを獲得している。「投票結果を分析すると、すでに世界中の卓球界の心を掴んでいるように見える」とITTFも世界での人気ぶりについてもコメントした。
3~5位は中国勢が占める
写真:劉詩雯(リュウスーウェン・中国)/提供:ittfworld
伊藤とわずか0.2ポイント差の13.2%で3位に入ったのは劉詩雯。2019年、女子W杯で驚異の5度目の栄冠を勝ち取り、ブダペストでの世界選手権でも金メダルを獲得した。
写真:張怡寧/提供:ittfworld
11.5%の投票を集め第4位に入ったのは北京五輪金メダリスト・張怡寧。世界選手権では10個のタイトルを獲得、五輪では4個の金メダル、また、プロツアー(現在のワールドツアー)ではシングルスで29個のタイトルと、まさにレジェンドと呼ぶにふさわしい結果を残している。
写真:陳夢(中国)/提供:ittfworld
トップ5を締めくくるのは、9.9%の得票率を獲得した現在世界ランキング1位の陳夢。ITTFワールドツアーで15個のシングルスタイトルを獲得し、グランドファイナルで3連覇中の陳夢は、2019年6月以来、世界ランキング1位をキープしている。
写真:福原愛さん/提供:ittfworld
トップ5からは漏れたが6位にシドニー五輪金メダリスト・王楠(ワンナン・中国)、続く7位に日本卓球界の功労者・福原愛さんが入った。
まさに「21世紀の女子卓球ドリームチーム」と言うのにふさわしいトップ5の面々となり、その中に日本の伊藤が入った。新型コロナウイルスの影響で大会の中止や延期と憂鬱な雰囲気広がっているが、日本の卓球ファンの心躍らせる結果となった。