【2020卓球WT開幕直前特集】2019年ワールドツアーを振り返る | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:オーストリアOPで優勝した伊藤美誠/提供:ittfworld

卓球ニュース 【2020卓球WT開幕直前特集】2019年ワールドツアーを振り返る

2020.01.27

文:ラリーズ編集部

28日より、ワールドツアードイツオープンが開幕する。2020年、卓球ワールドツアーの幕開けだ。

今回は、2019年のワールドツアーをそのシングルス優勝者とともにまとめた。昨年の世界卓球情勢を振り返り、新シーズンのスタートに備えよう。

2019ワールドツアープラチナ 優勝者まとめ


写真:プラチナ3大会を制した孫穎莎(中国)/提供:ittfworld

カタールOP 3/26~31

男子シングルス 馬龍(マロン・中国)
女子シングルス 王曼昱(ワンマンユ・中国)

中国OP 5/28~6/2

男子シングルス 馬龍(マロン・中国)
女子シングルス 陳夢(チェンムン・中国)

ジャパンOP 6/12~16

男子シングルス 許昕(シュシン・中国)
女子シングルス 孫穎莎(スンイーシャ・中国)

オーストラリアOP 7/9~14

男子シングルス 許昕(シュシン・中国)
女子シングルス 孫穎莎(スンイーシャ・中国)

ドイツOP 10/8~13

男子シングルス 樊振東(ファンジェンドン・中国)
女子シングルス 孫穎莎(スンイーシャ・中国)

オーストリアOP 11/12~17

男子シングルス 樊振東(ファンジェンドン・中国)
女子シングルス 伊藤美誠(日本)

まずはワールドツアーの中でも格が高いプラチナ大会を振り返ろう。プラチナ大会には世界ランキング上位選手のほとんどが出場し、世界トップレベルの戦いが繰り広げられる。全6大会、男女計12個のうち、11を中国勢が独占した。男子は馬龍、許昕、樊振東の3選手がそれぞれ2回ずつ優勝。女子は現在19歳の孫穎莎が3大会を制し、次世代の台頭を示した。

そのなか、中国勢以外で唯一の王者が日本の伊藤美誠だ。11月のオーストリアOPでは決勝で朱雨玲(ジュユリン・中国)を破り、優勝を果たしている。

>>オーストリアOP 伊藤美誠、今季ツアー初優勝!

2019ワールドツアー 優勝者まとめ


写真:ブルガリアOP優勝の張本智和/提供:ittfworld

ハンガリーOP 1/15~20

男子シングルス 林高遠(リンガオユエン・中国)
女子シングルス 陳夢(チェンムン・中国)

香港OP 6/4~9

男子シングルス 林高遠(リンガオユエン・中国)
女子シングルス 王藝迪(ワンイーディ・中国)

韓国OP 7/2~7

男子シングルス 許昕(シュシン・中国)
女子シングルス 陳夢(チェンムン・中国)

ブルガリアOP 8/13~18

男子シングルス 張本智和(日本)
女子シングルス 陳幸同(チェンシントン・中国)

チェコOP 8/20~25

男子シングルス 林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)
女子シングルス 陳幸同(チェンシントン・中国)

スウェーデンOP 10/1~6

男子シングルス 王楚欽(ワンチューチン・中国)
女子シングルス 陳夢(チェンムン・中国)

ワールドツアーのレギュラー大会でも、中国勢が存在感を示している。とくに許昕はプラチナ大会と合わせてジャパン、韓国、オーストラリアの3大会を続けて制覇するなど、6月から7月にかけてその強さは際立っていた。

中国勢以外での優勝者はブルガリアOPでの張本智和とチェコOPでの林昀儒。10代の2人が、中国一強の勢力図に風穴を開けた。

>>ブルガリアOP 張本智和、2019年ワールドツアー初V

ワールドツアーグランドファイナル(12/12~15) 優勝者


写真:グランドファイナル優勝時の樊振東(中国)/提供:ittfworld

男子シングルス 樊振東(ファンジェンドン・中国)
女子シングルス 陳夢(チェンムン・中国)

2019年、ワールドツアーの成績上位者が出場するグランドファイナルを制したのも中国勢だった。樊振東は10月と11月のプラチナ2大会を制し、その勢いのままグランドファイナルを制した。陳夢はプラチナ1大会とレギュラー3大会を制しており、その安定した強さで年間王者に輝いた。

>>グランドファイナル 樊振東、男子シングルス制す 日本勢は長﨑/木原がV

2020年 ワールドツアー幕開けへ

2019年のワールドツアーは中国勢がその存在感を示していた。今年は東京五輪を控える。中国代表がどの選手になっても、中国の強さは日本にとって脅威となるだろう。

そしてきたる28日、ワールドツアープラチナ・ドイツOPが開幕し、2020年のワールドツアーがスタートする。日本からは男女五輪代表の6選手が出場予定。オリンピックイヤーのスタートを最高の形で切ることができるか、注目すべき大会だ。

そして全日本の新王者、宇田幸矢と早田ひなも参戦予定だ。宇田、早田を筆頭に、新勢力の躍進にも期待が高まる。

>>水谷隼が語る!なぜ中国は卓球が強いのか?