文:ラリーズ編集部
30日、石田大輔氏が早田ひなの専属コーチを退任することが発表された。
早田ひなの専属コーチとして10年間
石田氏は、早田が中学3年の時から約10年間にわたり専属コーチを務め、2020年の全日本選手権女子シングルス、女子ダブルス2冠達成や、2023年世界選手権女子シングルス銅メダル獲得など、早田の数々の偉業をサポートしてきた。
そして、2024年のパリ五輪では女子団体で銀メダル、女子シングルスで銅メダルを獲得に貢献していた。
石田大輔コーチ コメント
写真:早田ひな(日本生命)と石田大輔氏/提供:ITTFWorld
お陰様でタッグを組んで10年目、私達の集大成として覚悟を持って臨んだオリンピックという夢の舞台で2つのメダルを獲得する事ができました。金には届きませんでしたが、ひなの如何なる時もコツコツと積み上げていく努力に私からは金メダルを贈りたいと思います。
これからはこれまでよりもひな自身の感覚をより研ぎ澄ませて行きながら、究極体まで突き進んでもらいたいなと思います。
皆様にはこれからも変わらぬご声援をよろしくお願い致します。私自身はこれからは皆さんと一緒に「早田ひな」というアスリートの快進撃を人生の楽しみのひとつとしていきたいと思います。
10年間本当にありがとうございました。
早田ひな コメント
皆様、いつも温かい応援をいただきありがとうございます。
パリオリピックを終えて一番感謝しているのは、これまで10年間一番近くで私を支えてくださった石田大輔コーチです。本当に10年間という長い間、私の小さい頃からの夢でもあったオリンピック出場、そしてメダル獲得までの長い道のりを全力でサポートしていただき有難うございました。
今でこそトップ選手の1人として世界で戦えるようになりましたが、専属コーチを引き受けていただいた当初は中学生でワールドツアーに出始めたばかり、世界ランキングもまだ99位でした。そこからオリンピックに出場しメダルを獲れる選手になる為に技術面だけではなく食事や生活面に関しても本当に多くの指導をしていただきここまで成長させていただきました。
今回のパリオリンピックに関しても石田コーチが居なければあの時あの場面を乗り越える事が出来なかったと思います。「10年間の恩返しをこのオリンピックの舞台で出来なくてどうするんだ」という気持ちが最後まで諦めず戦いきるパワーに繋がったと思い、あの時のベンチでの笑顔や涙はきっと私たち2人にしか分からない特別な感情で特別な時間だったと思います。
最後になりますが大輔先生、10年間本当に有難うございました。ここからの競技人生も大輔先生に教わったどんな時も楽しみながら前を向いて頑張るという事を忘れずに新しい目標に向かって挑戦を続けていきたいと思います。必ず復活しますので見守っていてください!