文:ラリーズ編集部
20日、東京五輪卓球競技団体戦のメンバーが発表された。男子は16ヵ国のNOC(国内オリンピック委員会)、女子は15ヵ国から発表され、計93名の選手が参加する予定だ。
このページの目次
出場チーム発表
各国のNOCは1チームにつき3選手を団体戦にエントリーしており、その内2名がシングルスへの出場を認められている。混合ダブルスとシングルス出場選手については、6月に発表される予定だ。
注目チーム・選手
自国開催となる日本にまずは目を向けよう。世界ランキング日本人トップの張本智和(木下グループ)と伊藤美誠(スターツ)はドーハ開催のWTTスターコンテンダーで優勝を果たしており、東京五輪でも活躍が期待される。
写真:張本智和/提供:ittfworld
張本は国際卓球連盟のインタビューで、「五輪でプレーすることは子供のころからの夢だった。団体戦では中国選手がいるのは1チームしかないので、メダルのチャンスはシングルスよりも高くなる。他の2選手、ヘッドコーチ、リザーブ選手と力を合わせて戦いたい」と述べている。
写真:カルデラノ/提供:ittfworld
またラテンアメリカで初めて世界ランキングトップ10入りを果たしたブラジルのウーゴ・カルデラノにも注目だ。「私の目標はオリンピックでメダルを獲得することだ。私の大きな目標と練習している目的は、五輪のような大きな大会で中国選手を打ち負かすことだ」とメダル獲得を目指している。
写真:ティモ・ボル/提供:ittfworld
各国若手が台頭する一方で、40歳のベテランのティモ・ボルを擁するドイツは、2008年に始めて銀メダルを獲得し、ロンドン五輪、リオ五輪ではそれぞれ銅メダルを獲得している。
ボルは「中国選手が長年、このスポーツを席巻しているが、彼らを倒すためにベストを尽くす」と、意気込みを述べている。
出場チームと選手は以下の通り。
男子出場チームと選手
アフリカ
エジプト:オマー・アサール、アフメド・サレ、K.アサール
アジア
中国:馬龍、樊振東、許昕
日本:張本智和、丹羽孝希、水谷隼
韓国:鄭栄植、張禹珍、李尚洙
チャイニーズタイペイ:林昀儒、荘智淵、陳建安
中国香港:黄鎮廷、林兆恒、何鈞傑
ヨーロッパ
ドイツ:ドミトリ・オフチャロフ、ティモ・ボル、パトリック・フランチスカ
スロベニア:ダルコ・ヨルジッチ、ボヤン・トキッチ、デニ・コズル
クロアチア:アンドレイ・ガチーナ、トミスラブ・プツァル、フラン・コジッチ
スウェーデン:マティアス・ファルク、アントン・ケルベリ、クリスチャン・カールソン
フランス:シモン・ゴジ、エマニュエル・ルベッソン、アレクサンダー・カサン
ポルトガル:マルコス・フレイタス、ティアゴ・アポロニア、ジョアン・モンテイロ
セルビア:アレクサンダー・カラカセビッチ、Z.ペト、マルコ・イェフトビッチ
ラテンアメリカ
ブラジル:ウーゴ・カルデラノ、グスターボ・ツボイ、ビター・イシイ
北アメリカ
アメリカ:カナック・ジャー、ニヒル・クマル、ジョウ・シン
オセアニア
オーストラリア:デビッド・パウエル、ヤン・シン、ヘミング・フー
女子出場チームと選手
アジア
中国:陳夢、孫穎莎、劉詩雯
日本:伊藤美誠、石川佳純、平野美宇
中国香港:杜凱琹、蘇慧音、李皓晴
シンガポール:馮天薇、于梦雨、リン・イエ
中国台北:鄭怡静、陳思羽、鄭先知
韓国:田志希、申裕斌、崔孝珠
ヨーロッパ
ドイツ:ペトリッサ・ゾルヤ、ハン・イン、シャン・シャオナ
オーストリア:ソフィア・ポルカノバ、リュウ・ジャ、リュウ・ユエン
ポーランド:リー・チェン、ナタリア・パルティカ、ナタリア・バヨル
ハンガリー:ドラ・マダラシュ、ゲオルギナ・ポータ、サンドラ・ペルゲル
ルーマニア:エリザベタ・サマラ、ベルナデッテ・スッチ、ドデアン・モンテイロ
アフリカ
エジプト:ディナ・メシュレフ、ヘルミー、アブデルーアジズ
北アメリカ
アメリカ:リリー・チャン、リュウ・ジュエン、ワン・ホイジン
ラテンアメリカ
ブラジル:ブルーナ・タカハシ、ジェシカ・ヤマダ、カロリーナ・クマハラ
オセアニア
オーストラリア:ミシェル・ブロムリー、ステファニー・サン、メリッサ・タッパー
水谷隼インタビュー
写真:水谷隼(木下グループ)/撮影:伊藤圭
>>第1話「全盛期の7割あれば十分」 水谷隼、最後の大舞台へ懸ける思い
>>第2話 「金メダルの可能性は20%」伊藤美誠との“最強ペア”で描く水谷隼のゲームプラン
>>第3話 水谷隼、北京からロンドン、飛躍の4年間 きっかけは“中国武者修行”
>>第4話 水谷隼「一人で強くなってやる」すべては卓球界を変えるために
丹羽孝希インタビュー
写真:丹羽孝希(スヴェンソン)/撮影:伊藤圭