写真:サンクスツアーで47都道府県を回り終えた石川佳純さん/撮影:ラリーズ編集部
卓球ニュース 石川佳純、47都道府県サンクスツアーを完走「自分の一番の夢だった」 米子の地で迎えた“47ゴール”と次なる挑戦
2025.12.21
文:ラリーズ編集部
20日、卓球元日本代表で五輪3大会連続メダリストの石川佳純さんが、鳥取県米子市で「全農presents石川佳純47都道府県サンクスツアーin鳥取」を行い、47都道府県を巡るツアーの最終回を迎えた。
イベントには鳥取県内の小学生ら約80人が参加し、石川さんによる実技指導やトークショー、参加者全員でラリーをつなげる「絆ラリー」などを行い、交流を深めた。また、スペシャルゲストとして同じく卓球元日本代表の平野早矢香さんも登場し、会場を盛り上げた。
2022年4月に福島県から始まったツアーを終えた石川さんが、イベント終了後の記者会見に応じた。
写真:石川佳純さん(写真右)と平野早矢香さん(写真左)/撮影:ラリーズ編集部
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「一人一人へのアドバイス」を貫いた3年8か月
2022年4月からスタートし、3年8か月の月日をかけて全国を巡ったこの旅を終えた石川さんは「自分の一番の夢だったので、完走することができて本当に嬉しい。感謝の気持ちでいっぱいです」と、晴れやかな笑顔を見せた。
ツアー中、石川さんが最も大切にしていたのは、参加した子供たち一人一人と向き合うことだった。「毎回一人ずつにアドバイスをすることは、最初から最後までできたかなと思います。最初は恥ずかしがっていた子たちが笑顔で帰ってくれるのを見ることが、何よりの喜びでした」と振り返った。
写真:石川佳純さんと参加者たち/撮影:ラリーズ編集部
米子の地で迎えた「47(よな)ゴール」
最終目的地となった鳥取県米子市という場所も「米子(よなご)は『47(よな)ゴール』ということなので、ご縁がある場所だと感じています」と地名にちなんだエピソードも披露し、会場を沸かせた。
ツアーを通じて改めて「スポーツの楽しさ」と「感謝の気持ち」を伝えたかったと強調。「多くの方の協力がないとスポーツはできない。その大切さを子どもたちにも感じてもらえたら嬉しい」と、次世代の子どもたちへのメッセージを口にした。
写真:感慨深く会場を見つめる石川佳純さん/撮影:ラリーズ編集部
「食べるものが体を作る」JA全農アンバサダーとしての想い
JA全農オフィシャルアンバサダーとしても活動する石川さんは、各地で出会った農畜産物の魅力についても振り返った。「ツアーを通じてお米や肉、野菜の名産をたくさん学べて、友人たちにもその魅力を伝えることが増えました」と語り、「選手生活を通じて『食べるものが体を作る』と実感してきたので、その大切さをこれからも発信していきたい」と、食育を伝え続けていく意欲を見せた。
この日のために「大汗をかくほど練習した」という石川さん。イベントでは、ビデオメッセージを見ながら涙を浮かべる場面もあり「47都道府県、すべての写真を鮮明に覚えている。温かく迎えていただいた、忘れられない旅になった」と感慨深く語った。
写真:47都道府県を振り返り感極まる場面も/撮影:ラリーズ編集部
次なる目標はミラノ五輪のキャスター
“今後の目標は”という質問に石川さんは「これからも子供たちと卓球を通じて関わっていきたい」とした上で、キャスターを務める2026年ミラノ冬季五輪を挙げた。「キャスターとして、オリンピックの魅力と選手の活躍を、全力でたくさんの方に伝えていきたい」とその意気込みを語った。
「卓球に出会えたおかげで、人生が豊かになった」と語る石川佳純さん。一つの大きな夢を達成した彼女の活動は、これからも多くの人々に笑顔と勇気を届けながら続いていく。






