文:大塚沙央里(ラリーズ編集部)
4月13日、21日開幕の2019年世界卓球選手権日本代表選手団の“壮行会”が味の素ナショナルトレーニングセンターで行われ、女子ダブルスで伊藤美誠(スターツ)と組む早田ひな(日本生命)が意気込みを語り、自身と伊藤との絆についても触れた。
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早田が語る、女子ダブルス勝利の鍵
写真:早田ひな/撮影:ラリーズ編集部
2年前の前回大会では銅メダル(女子ダブルス)でした。そのときはペア結成4ヶ月で出させて頂いたのと比べて、今は各段に色んなことができています。
メダル獲得は第一目標ですし、優勝ももちろん目標です。
私は、両ハンドとも攻撃的なプレーというのを武器にしていますが、(伊藤)美誠とダブルスを組む中では、両ハンド攻撃に行く前のプレー、サーブ・レシーブなども成長しました。
カタールオープン(3月開催)の時と同様、今回も、美誠はたくさん試合に出ます。3種目(シングルス・女子ダブルス・混合ダブルス)あって、試合の合間が短いので、調整なしで“ぶっつけ本番”みたいになることがたくさんあると思います。彼女が試合している間に、私がどれだけ調整できるかがカギかなと思っています。
あとは、中国選手は予想を超えてくるので、練習でのやり方や、やりたい戦術が外れた時に、どう対応するかも重要になってくると思います。そういった試合運びや精神的な強さの面では、一番良いお手本がダブルスの相方に居ます。美誠の、中国選手に負けない試合運びをスグ隣で見ている私は、自分自身とても成長できていると思います。
美誠とは、合宿中、部屋は別々ですが、一緒に食堂に行ったり、TVをみて笑ったり。一番はしゃいでいる2人かもしれないです。2人で声を掛け合いながら、元気に、勝利をつかみたいと思います。
佐藤瞳・加藤美優・橋本帆乃香も意気込みを語る
写真:佐藤瞳(左)・橋本帆乃香/撮影:ラリーズ編集部
佐藤瞳(ミキハウス)
調子も上がっていて、だいぶイメージも湧いています。2年前の世界選手権にもださせてもらっていて、シングルとダブルスどちらも頑張りたいし、どちらも推薦で選んでもらっている分、頑張らないといけないと思っています。
ダブルスではメダル獲得チャンスが大きいので、特に狙いたいですね。パートナーの橋本さんは、コツコツまじめで、学ぶべきところがあります。切るのが得意だったり、狭い動きが得意だったり、特徴が逆だから刺激しあって良い結果を出したいと思います。
シングルスは前回早く負けて悔しかったので、またチャンスをもらった今回は、今できることをぶつけてきます。
加藤美優(日本ペイントホールディングス)
まだ最終調整できてないので、これからです。選考会では諦めないで真面目にやってきたことが形になって良かったと思うので、無駄にしないよう最終調整をまたがんばります。
練習で調整しているところは、レシーブからの展開やサーブの正確性です。しゃがみこみで、上下、横回転など色んな変化をつけていきたいです。
前回大会での結果は、あの時としては妥当だったと思っていて、全然苦い思い出ではありません。今回の目標は、ベスト8には入りたいなど。もちろんメダルも狙いに行きます。
橋本帆乃香(ミキハウス)
世界卓球は初めてですが、まだ緊張はしていません。
普段のプロツアーにくらべて何が起こるか分からないので、サーブレシーブなど日本人選手ならではの武器をもって、しっかり勝ち上がってメダルを取りに行きたいです。
佐藤(瞳)さんと出る女子ダブルスでは、相手から自分に来たボールには変化を作りながら狙いに行きたいです。カットマンにしかできないことなので。
みんなが目指している大会に自分が出られるということを誇りに思って、勇気と感動を与えられる試合にしたいと思います。