はじめに「なぜ、卓球とSDGs」? | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:「卓球とSDGs」/編集:ラリーズ編集部

卓球とSDGs はじめに「なぜ、卓球とSDGs」?

2021.08.10

この記事を書いた人
1979年生まれ。2020年からRallys/2024年7月から執行役員メディア事業本部長
2023年-金沢ポート取締役兼任/軽い小咄から深堀りインタビューまで、劇場体験のようなコンテンツを。
戦型:右シェーク裏裏

東京五輪で最も印象に残った競技は「卓球」が最も多く、17%――。 (※朝日新聞世論調査より)

この歓喜と興奮、またとない注目の機会を、卓球の確かな発展に繋げたい。

一方で、コロナ感染拡大によって、裾野ではいくつもの大会が引き続き縮小・延期・中止の判断を迫られているのも事実です。

スポーツと社会を巡るこのアンビバレントな状況の中で、私たちは何に挑戦していくのか。その小さな一歩として、Rallysでは「卓球とSDGs」連載を始めます。

SDGsって何だ?

始めるコツは、始めることだ
うん、誰かが言ってたような気もしますが、検索しても意外と見つかりませんでした。

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは、いったい何なのでしょうか。
スポーツには直接関係のない、社会啓発活動なのでしょうか。


SDGs(持続可能な開発目標)17のゴール

Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標 のことです。

既に少し難しいですね。

いまよりもっと良い世界にするために、世界中の人たちが考えた共通の「道しるべ」のこと、だと考えてみてください。

もう少し詳しく言えば、2030年までに、先進国も新興国も途上国も、国も企業も個人も、いろんな垣根を超えて協力し、より良い未来をつくろう、そのために2015年9月に国連で決まった17個の目標のことです。

レジ袋有料化や紙ストローなど、環境負荷軽減の施策が先んじて知られていますが、大きく分けると、経済、社会、環境の3つの分野について定められています。

“誰ひとり取り残さない”ことを目指し、先進国と途上国が一丸となって達成すべき、とされていることが特徴です。


「SDGs(エスディージーズ)」は国際社会共通の目標

変わりゆくスポーツの役割

しかし、なぜ「卓球とSDGs」なのでしょうか。

一つは、スポーツの役割が変わりゆく実感があるからです。
私たちはコロナ以後、たくさんの変化に直面し続けています。スポーツと社会のあり方も、もちろん例外ではありません。

スポーツはその社会的意義を自身で定義し、アクションする必要に迫られています
東京五輪日本代表が「卓球」に追い風を持ってきてくれた今だからこそ、その理解と共感も得やすいのだと思います。


コロナ後のスポーツの“共感”のために

卓球は“未来の社会とスポーツのあり方”を先導できる

本来、スポーツとSDGsの考え方はとても親和性のあるものです。
トップアスリートに限らず、スポーツの習熟過程とは、目標を立て、現時点での自分自身を把握し、理想とする形とのギャップを日々埋めていくことです。

ときに、壮大で何をしてよいかわからない目標に見えてしまうSDGsに対して、私たちが取りうる姿勢そのものだからです。

卓球は環境を選ばず、無理なく楽しめるスポーツです。
3歳から(ときに2歳から)100歳(以上ももちろん)まで、ずっと人生と伴走できる最高の楽しみです。
勝敗以外にも、卓球はたくさんの魅力と可能性を持っています。
SDGsのキーポイントは“持続可能であること”です。
あらゆる世代が「自分ごと化」できる卓球は、“未来の社会とスポーツのあり方”を先導できるはずだと考えています。


写真:街に卓球台のある風景(ドイツ)/撮影:ラリーズ編集部

卓球は社会課題を解決できるか

少子化の進む離島の中学校にも、卓球部だけはある理由。
東京選手権に90代カテゴリーがある理由。
全国津々浦々、公民館や地域センターの卓球台は、並んでも取れないほど人気である理由。

卓球の持つ潜在的な魅力を社会課題解決の方法に変えていける方法を、地道に考えていきたいと思っています。

国内スポーツに目を向けると、サッカーJリーグは“シャレン”と銘打って、チームの各地域での社会連携活動を推進しています。バスケットのBリーグは「B.LEAGUE Hope」として、より直接的にSDGsへ向けた社会貢献活動を始めています。スポーツは、次の社会との接点を探しているのです。

楽しくないと続かない

もう一つ。
これまでの近代スポーツは、限界に挑戦する人間の姿を通して、その強さや美しさ、可能性を伝え、社会には活力と規律を与えてくれました。
でも、卓球には、違いを楽しみ、共感し、その多様性を愛する側面もあります。
“ピンポン外交”の例を挙げるまでもなく、分断ではなく協調を訴え続けてきた卓球界の歴史は、そのことを示唆しています。

と言いつつ、一筋縄ではいかないテーマ、まずは肩肘貼らずに始めます。
卓球業界にあるSDGsへの取組みや人を紹介しつつ、これから卓球が取り組めるかもしれないことを面白く学びたいと考えています。

やっぱり、楽しくないと続きませんから。

そう、卓球と同じくね(〆は唐突にApple風)。

>>特集・卓球とSDGs