文:ラリーズ編集部
18日、全日本卓球選手権大会は大会6日目を迎え、男子ダブルス決勝が行われた。三部航平/及川瑞基(専修大)が、戸上隼輔/宮川昌大(野田学園高)を下し、令和初の男子ダブルス王者に輝いた。
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令和初の男子ダブルスチャンピオンを争う
写真:三部航平と及川瑞基(ともに専修大)/撮影:ラリーズ編集部
男子ダブルス決勝は、専修大ペアと野田学園高ペアの大学生vs高校生の戦いとなった。専修大ペアは、並み居る社会人の強豪ペアを打ち破り決勝に駒を進めてきた。対する野田学園高ペアは、水谷隼/大島祐哉(木下グループ)を下すなど、持ち前の爆発力で一気に決勝まで駆け上がった。
専修大学のダブルエースである三部と及川、インターハイダブルス優勝の戸上/宮川の試合は、大きなラリーを制した三部/及川が1ゲーム目を先取した。
写真:戸上隼輔と宮川昌大(ともに野田学園高)/撮影:ラリーズ編集部
続く2ゲーム目は戸上/宮川が速攻を決め、点差を広げるが、三部/及川も7-9まで追いすがった。しかしここで今大会シングルスで丹羽孝希(スヴェンソン)を下し、絶好調の戸上がフリックで得点を奪い、11-7で野田学園高ペアが1ゲームを返した。
3ゲーム目も1ゲーム目と同様の展開となり、序盤でリードした三部/及川が優勝に王手をかけた。4ゲーム目で勝負を決めたい専修大ペアだったが、一進一退の攻防の中、要所で今大会絶好調の戸上の豪打が決まり、勝負の行方は最終ゲームへ。
最終ゲームはお互い譲らず、手に汗握るラリーを連発する。最後は大学生ペアが意地を見せ、男子ダブルスの栄冠を掴み取った。
17日の準々決勝の後に「1番以外は忘れられる。優勝しないと印象には残らない」と語っていた三部/及川ペアが、記憶にも記録にも残る令和初の男子ダブルス王者を勝ち取った。
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詳細スコア
写真:戸上隼輔と宮川昌大(ともに野田学園高)/撮影:ラリーズ編集部
〇三部航平/及川瑞基(専修大) 3-2 戸上隼輔/宮川昌大(野田学園高)
11-6/7-11/11-6/9-11/11-8