文:ラリーズ編集部
<天皇杯・皇后杯 2020年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)1月13日~19日>
15日、全日本卓球選手権女子シングルスで阿部愛莉(デンソー)が1~3回戦を勝ち抜き、第1シード伊藤美誠(スターツ)の待つ4回戦へと進出した。阿部は混合ダブルス(ペア:上村慶哉・シチズン時計)でも準々決勝に勝利しており、準決勝で張本智和(木下グループ)/長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)ペアと対戦する。
>>混合複ベスト4揃う 3連覇狙う森薗/伊藤ペアは辛勝<全日本卓球2020>
阿部愛莉「競るのを目標に頑張りたい」伊藤戦へ意気込み
写真:阿部愛莉(デンソー)/撮影:ラリーズ編集部
ゲームカウント3-2で辛勝した女子シングルス3回戦について阿部は「対戦したことない相手で、スマッシュ系の相手と聞いていて、少し嫌だなあと思って試合に入った。1ゲーム目はまんまとハマってしまった。打ち合いで勝てなかったので、サーブレシーブで相手を崩してからの展開に持ち込もうと考えた」と1ゲーム目を落とした後に戦術転換したことを明かした。
「4ゲーム目の途中まで効いてたが、そこから相手がゆっくりボールを送ってきて、それで対応できずに4ゲーム目逆転された。5ゲーム目は振り切るしかないと思って、それが入ったのが勝因。ラリーでは勝てないと思ったので、サーブはコース、トス、回転を変えていけたので、そこで崩せてたのがよかった」とサーブと5ゲーム目の思い切りを勝因としてあげた。
写真:阿部愛莉(デンソー)/撮影:ラリーズ編集部
16日の女子シングルス4回戦では昨年度女王の伊藤と対戦する阿部。「日本で今一番強い相手だと思うので、しっかり自分の卓球を出し切って、一本でも多く取って、競るのを目標に頑張りたい。絶対簡単には得点できないと思うので、工夫しながらやっていけたら」と女王へ挑む意気込みを語った。
また、張本/長﨑ペアと対戦する混合ダブルスについては「去年も対戦していて、1ゲームも取れずに終わった。(去年は)0-3だったんですけど、惜しかったゲームもあったので、競ったら勝ち切れるようにしたい。(張本/長﨑ペアは)どちらもチキータをしてくる。どう対処していくかが鍵だと思う」と準決勝に向けて力を込めた。
2015年には全日本女子ダブルス(ペア:森薗美月)で準優勝も果たしている実力者がどのような戦いぶりを見せるのか注目だ。
>>作馬六郎氏が自ら「指導をしたい」と思った教え子が阿部愛莉 作馬氏インタビューはこちら
阿部愛莉 15日の試合詳細スコア
写真:上村慶哉(シチズン時計)・阿部愛莉(デンソー)/撮影:ラリーズ編集部
混合ダブルス準々決勝
○上村慶哉(シチズン時計)/阿部愛莉(デンソー)3-2 松山祐季(愛知工業大)/平野容子(豊田自動繊機)
6-11/11-9/3-11/11-4/11-8
女子シングルス1回戦
○阿部愛莉(デンソー) 3-0 林めぐみ(キヤノンメディカル)
11-4/11-7/11-4
女子シングルス2回戦
○阿部愛莉(デンソー) 3-0 辻原麻希(日本製鉄大分)
11-4/11-4/11-2
女子シングルス3回戦
○阿部愛莉(デンソー) 3-2 船場清華(明徳義塾)
4-11/11-9/11-5/10-12/11-6