文:ラリーズ編集部
19日、全日本卓球選手権の男子シングルスは決勝を終えた。張本智和(木下グループ)は宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)に激戦の末敗れ、準優勝に終わった。
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張本智和 試合後のコメント
16歳、張本智和は大会前から優勝候補として名高かったが、18歳の宇田にゲームカウント3-4で敗れた。張本はJOCエリートアカデミーの出身で、宇田は先輩にあたる。
写真:張本智和/撮影:ラリーズ編集部
試合後、張本は涙はなかったものの、呆然とした表情で会見に臨んだ。
「準決勝、決勝の相手は高校生で、相手が思い切って来るのはわかっていた。1-3からよく追いついたと思う」と評しながらも、「自分の方が年下なのに、自分から攻めていくことができなかった」と消極的になってしまったことを悔やんだ。2年前に全日本で優勝し、国際大会でも活躍する経験が裏目に出たか。
全日本全体については、「準々決勝までは緊張がなくプレーも良かったが、(準優勝に終わり)全日本のタイトルを奪いきれなかったので自信には繋がらない」と、悔しさをにじませながら振り返った。
半年後に控える五輪については、「次は負けないように。また一からやるしかない」と前向きな発言も見られた。
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世界選手権、五輪に期待
日本代表・倉嶋監督が「張本は頭1つ抜けている」と試合前に語ったように、優勝候補として臨んだ今大会は悔しい準優勝に終わった。会見時はまだ気持ちが切り替えられていない様子だったが、3月には世界選手権、そして7月には東京五輪が控えている。日本のエースまで登りつめた16歳には、全日本での悔しさを晴らすような活躍に期待したい。
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スコア詳細
男子シングルス決勝
張本智和(木下グループ) 3-4 〇宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)
11-13/9-11/11-8/10-12/13-11/11-6/9-11