文:ラリーズ編集部
全日本卓球選手権・女子シングルス決勝で“黄金世代”の1人である早田ひな(日本生命)が、東京五輪代表に内定した石川佳純(全農)を下し、嬉しい初優勝を成し遂げた。
早田は準決勝ではダブルスパートナー・伊藤美誠を破り、決勝では石川と五輪代表を連破し、シングルス優勝を果たした。今大会は、伊藤と組んだ女子ダブルスでも優勝しており、2冠達成となった。
五輪代表を連破し初の栄冠に
写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
早田は2000年生まれの19歳で、伊藤美誠(スターツ)、平野美宇(日本生命)らの同級生と合わせ、日本女子卓球の人気を牽引する“黄金世代”だ。対する石川はロンドン、リオ五輪でメダル獲得に貢献。言わずと知れた女子卓球界を引っ張る存在だ。
両者の直近の対戦は、2019年12月30日のTリーグだ。その際は早田が石川にゲームカウント3-2で勝利している。早田の連勝か、石川のリベンジかと注目された試合は、早田がサーブレシーブで先手を取り、持ち前のパワーを活かした攻撃で序盤から石川を圧倒する。
会場を沸かせるカウンターなど石川も見せ場を作り、第4ゲームを奪い返す。しかし、早田が男子顔負けの後陣からのドライブや、丹羽孝希(スヴェンソン)を彷彿とさせるカットブロックで得点するなど、試合は終始早田ペースで進む。
最後まで自分のプレーを貫いた早田が、ゲームカウント4-1で石川を下した。東京五輪代表に選出された伊藤、平野と同じく、“黄金世代”に名を連ねる早田が、令和初の全日本女王に輝いた。
早田は、準決勝で伊藤、決勝で石川と五輪代表に内定した選手を連破しており、日本女子卓球界の層の厚さを物語る結果となった。
試合後早田は、「これまで苦しいことだったり、頑張っても頑張っても結果が出ないことがあって、たくさんの方が『ひなちゃん頑張れ』と励ましてくれて、結果で恩返しできてよかった。しっかり楽しむこと、石川選手と初めて対戦するという気持ちでむかっていきました」と涙ながらに語った。
>>早田ひなインタビュー “黄金世代”から見た「今、日本の卓球が強いワケ」
詳細スコア
写真:石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部
女子シングルス決勝
〇早田ひな(日本生命) 4-1 石川佳純(全農)
11-7/11-9/11-4/9-11/11-8