平野早矢香、2017年以来となる全日本ベンチ入り「アスリート魂に火が付いた」<全日本卓球2022> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:平野早矢香/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 平野早矢香、2017年以来となる全日本ベンチ入り「アスリート魂に火が付いた」<全日本卓球2022>

2022.01.27

文:ラリーズ編集部

<2022年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日時:1月24日~30日 場所:東京体育館>

26日、全日本卓球選手権は3日目を迎え、男子シングルス2、3回戦に平野友樹(協和キリン)が登場した。

今大会、平野のベンチには姉で元日本代表の平野早矢香さんが入った。姉弟で戦う初の全日本にどのような気持ちで臨んだのか。試合後、オンラインで話を聞いた。

試合後インタビュー


写真:平野友樹(協和キリン)と平野早矢香/撮影:ラリーズ編集部

今日の試合を振り返って

友樹:姉とは話していましたが、1試合目の入り方だったり、1試合目が重要だなと。特に、相手が高校生(東山高校の星優真)ということで、タイプ的にもすごいやりにくい相手だったので、1回戦を警戒しつつ、その勢いで2回戦は戦うことができました。

お姉さん(平野早矢香さん)がベンチに入った経緯とは

友樹:僕が全日本優勝を目標にしていて、姉がベンチに入ることによって心強い。全日本の勝ち方も知っているし、そういったっところで本当に心強いと思って。協和キリンの監督の佐藤さんといろいろ相談した結果、今回姉が入るということを承諾してくださったので、今回姉に依頼したという形です。

実際にベンチに入って戦った感想は

友樹:この一か月間が大切で、全日本の勝ち方というか、そういったところを練習してきたので、いざ試合入るってなると緊張はしたんですけど、自分的にはすごいやりやすくて。姉の後押しもあり、今日の2試合勝ち抜くことができました。

早矢香:友樹が話していたように、この一か月間技術や戦術の部分を何度も話し合いをして、できる限り準備はしたかなと思っているので。ただ、試合になると誰しもが1回戦の、特に今回は練習ができない中でこの初戦を迎える形だったので、難しかったと思うんですけど、本当に一試合目の入りとは思えないほど、ゲーム内容としては完璧な試合運びができたと思います。

これからは一戦一戦相手のレベルも上がっていきますけど、まずは自分の力を出し切ることが一番重要な部分なので、そういった試合ができるように私もサポートできたらと思っています。

ベンチに入るのは久しぶりだったと思うが、何か工夫したことは


写真:平野友樹(協和キリン)と平野早矢香/撮影:ラリーズ編集部

早矢香:女子選手の方が指導者の指示待ちというか。どちらかと言うとコーチがリードしていったりとか、アドバイスの回数も多いと思うんですけど、男子選手は選手それぞれの発想というものがありますし、女子選手とはタイミングだったり一発の威力みたいなところは全く違うので。

戦術面ではコース取りとか相手の弱点を探すところは女子選手と変わらないんですけども、やっぱり戦い方では、サーブレシーブの質だったり、3球目、4球目でいかに自分が良い形で弟の持っているパターンに持っていけるかみたいなところは、けっこう女子よりもシビアなので。そういったところは意識として、私自身も注意しながら。

ただ、今日は私も初めてだったので、どんな感じになるかというところは正直不安もあったんですけど、ただ、今日2試合を戦ってみて、どんな感じの展開になるかとか、どういったところを意識すればいいかは分かったので、明日の試合に向けてしっかりと準備したいです。

初めて兄弟で戦うことに両親の反応は

友樹:僕と姉の間にもう一人姉がいるんですけど、今回二人目の子どもを出産して…

早矢香:初日だったよね?(笑)

友樹:初日(笑)初日だったので、本当に記念的な一週間ではあるので。そういった思い出深い大会で結果を残すことが、両親や姉に僕が最大限できる恩返しだと思っているので、明日からまた精一杯頑張りたいと思います。

全日本のベンチには何年ぶりに入ったか

早矢香:2016年に引退をして、17年の1月の全日本で何試合か入ったと思います。それ以降は入っていないと思います。

全日本に戻ってきた感想は


写真:平野友樹(協和キリン)と平野早矢香/撮影:ラリーズ編集部

早矢香:久々にアスリート魂に火が付いたというか(笑)天皇杯・皇后杯をかけて戦うって、こういう気持ちでこんなふうに緊張感を持ちながらコートに入ってたよなという、懐かしい気持ちと。

やっぱり、この大会ってどの選手にとっても特別なので、そういった意味ではこの大会にかける思いって強いと思うんですけど、その中でも友樹がこれまで強化してきたこととか苦労してきたことを見てきているので、なんとか試合の中で自分の力を出し切って、相手を崩すことができるっていう形を二人で作り上げられるようにということを意識しながら今回臨みました。とりあえず今日は勝てたので、明日以降も頑張りたいと思います。

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