写真:松下智子さんと山室早矢(桜丘高)/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 桜丘高・山室早矢「智子先生に恩返しができた」恩師と臨んだ最後の全日本ジュニアで3位入賞<全日本卓球2025>
2025.01.24
文:ラリーズ編集部
<天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日程:2024年1月21~26日 場所:東京体育館(東京)>
24日、2025年全日本卓球選手権大会は大会4日目を迎え、ジュニア女子シングルス準決勝が終了した。
ジュニア女子準決勝では面手凛(山陽学園高)と山室早矢(桜丘高)が対戦。高校2年生同士の両者の対戦では、面手が山室の変化のあるカットに対応できず第1ゲームを落とすも、第2ゲーム以降はしっかりと対応して3ゲームを連取し、勝利を収めた。
山室は今大会、自身の出身クラブである城山ひのくにジュニアの松下智子さんをベンチコーチに据え、準決勝まで勝ち上がってきた。
試合後、3位入賞となった山室にベンチコーチについても含めて話を聞いた。
山室早矢 試合後のコメント
写真:山室早矢(桜丘高)/撮影:ラリーズ編集部
準決勝の面手選手との試合はどうでしたか?
相手は本当に強い選手で、自分は挑戦する立場で戦いました。
第1ゲームを取っていけるかもと思ったのですが、第2ゲームから相手がミスしなくなって粘り強い試合をされました。
そこから立ち直ることができなくて、そのまま相手のペースになってしまって、本当に強いなって思いました。
初のジュニアのベスト4ですがどう評価しますか?
ずっとベスト8止まりだったのですが、2024年インターハイでベスト4に入れて、今回もベスト4以上目指して頑張ろうと思っていました。
3位に入れたことは今は嬉しいです。
写真:山室早矢(桜丘高)/撮影:ラリーズ編集部
カットマンはなかなか勝つのが難しいと言われることもありますがどう感じていますか?
対策もされたり、慣れられたり、プロ選手でもカットマンが勝ち上がるのは難しくなっていると思います。
でも自分が上を目指して頑張って、たくさんのカットマンの人に、「カットマンでも勝てるんだ」と少しでも思ってもらえたら嬉しいと思います。
今大会はベンチに松下智子さんが入っていましたね。
(出身クラブの城山ひのくにジュニアにいた)小さい頃からずっと面倒を見てくださっていたので、最後の全日本ジュニアに恩返しがしたいと思って、智子先生に自分から「ベンチをお願いします」と頼みました。
メダルを獲得できたことは、よかったなと思います。
写真:松下智子さんと山室早矢(桜丘高)/撮影:ラリーズ編集部
松下智子さんには試合が終わったあとになにか言われましたか?
「よく頑張ったね、よくやったよ」と言われました。
高森選手との試合で、ゲームカウント2-1の10-9の場面で勝ちを意識して、サービスミスをしてしまいました。
自分はメンタルが弱くて、ゲームカウント2-2になると全然勝てなくて「またここでサービスミスか」とも思いました。
でも、どんな時でも先生を見たらいつも頷いてくれて、お母さんのような安心感があります。大丈夫だと思って、そのまま勢いで勝つことできました。
智子先生がベンチに入ってくれて、絶対諦めない気持ちで戦おうと自分の中で決めて最後までやり通すことができました。
高校最後の1年の抱負はありますか?
最後の年はインターハイで3冠を目指して頑張っていきたいと思います。
ジュニア女子準決勝
写真:面手凛(山陽学園高)/撮影:ラリーズ編集部
山室早矢(桜丘高)1-3 面手凛(山陽学園高)〇
11−6/5−11/4−11/7−11








