「こんな見た目なので『練習してないだろ』って言われるんですが…」"シブい卓球で"関西2部からの逆襲誓う男の覚悟<全日本卓球2026> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:西田有輝(大阪経済法科大)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 「こんな見た目なので『練習してないだろ』って言われるんですが…」“シブい卓球で”関西2部からの逆襲誓う男の覚悟<全日本卓球2026>

2026.01.22

この記事を書いた人
インタビューから報道記事、選手・用具紹介記事まで幅広く担当。2019年の全日本で見た出澤杏佳選手のプレーに衝撃を受けて以降、粒高バックハンドドライブの習得に心血を注いでいる。
戦型:右シェーク裏粒

<天皇杯・皇后杯 2026年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日程:2026年1月20~25日 場所:東京体育館(東京)>

1月21日、男子シングルス3回戦で西田有輝(大阪経済法科大)が杉浦涼雅(愛工大名電高)と対戦。西田は先に2ゲームを奪うも、第3ゲームから杉浦に3ゲーム連取を許し、ゲームカウント2-3で敗れた。

試合後、西田に話を聞いた。

大学でプレースタイルを変更

――杉浦選手との試合を振り返っていかがですか?
西田:相手は格上の選手なので、最初から積極的に攻めていきました。

ゲームカウント2-0までリードしたのはよかったんですが、3ゲーム目のデュースで勝ちを意識して落としてしまったので、「勝ちたかった」というのが正直なところです。


写真:杉浦涼雅(愛工大名電高)/撮影:ラリーズ編集部

――試合前に対策などは考えていたのでしょうか?
西田:対策というよりは、相手は綺麗な卓球をしてくると思っていたので、自分らしい卓球をすることは意識していました。

自分らしい卓球ができれば、格上の相手でもチャンスがあるかなと。

――自分らしい卓球とはどのような卓球でしょうか?


写真:西田有輝(大阪経済法科大)/撮影:ラリーズ編集部

西田:バック対バックで回転をかけずにミートをしたり、レシーブもチキータではなくフォアフリックを狙ったり、他の人とは違った卓球ですね。

高校までは自分もカッコイイ卓球がしたかったので、プロ選手の動画を見てマネしたりしていたんですが、「大学ではみんなと違うことをしないと勝てない」と思ったので、大学に入ってミートやフリックを多用するプレースタイルに変えました。

――大学に入ってからプレースタイルを変えるのはすごいですね。
西田:もう、「ダサくてもいいからシブく勝とう」と(笑)。
――確かに今日の試合もそうですが、11月の全日学でもフォアフリックがバンバン決まっていましたもんね。


写真:昨年11月の全日学では関西学連の選手として唯一のランク決定戦進出を果たした/撮影:ラリーズ編集部

初出場で3回戦進出

――全日本選手権の出場は何回目なのでしょうか?
西田:実は、一般のシングルスに出るのは初めてです。最後に出たのは3年前のジュニアですね。


写真:2023年の全日本ジュニアに出場した西田有輝/撮影:ラリーズ編集部

――そうなんですね。今回の結果は、ご自身の手応えとしてはいかがでしたか?
西田:組み合わせを見たときに、「上手くいけば4回戦までいけるかもしれない」と思っていました。だからこそ、あと1回勝って、自分のプレーをもっとたくさんの人に見ていただきたかったですね。

外部の練習にも積極的に参加


写真:西田有輝(大阪経済法科大)/撮影:ラリーズ編集部

――先ほど「大学に入ってプレースタイルを変えた」とおっしゃっていましたが、そのためにかなり練習されたのではないでしょうか?
西田:そうですね。最近だと、月で卓球を休んでいるのは1日だけとかです(笑)。
――それはかなりですね。1日何時間ほど練習しているのでしょうか?
西田:自分は大学で教職を取っているので、練習時間は曜日によって全然変わりますね。大学の練習場は20時までしか使えないので、授業が4限終わりだと17時ぐらいから練習します。


写真:西田有輝(大阪経済法科大)/撮影:ラリーズ編集部

――練習は基本的には大学でやっているのでしょうか?
西田:そうですね。ただ、自分は大学以外にもいろいろな場所へ練習に行かせていただいています。
――例えば、どういった場所に行かれているのでしょうか?
西田:上宮高校や関西卓球アカデミー、日本生命に行かせていただくことは多いです。そのおかげで、以前よりも強い選手のボールも取れるようになったと思います。
――かなり積極的に行動されているんですね。


写真:西田有輝(大阪経済法科大)/撮影:ラリーズ編集部

西田:はい。自分が強くなりたいのはもちろんなんですが、大学生になると誘惑も増えてしまうので、どうしても同じ部内でも練習に対する意識の差を感じることはあります。

もちろん、それは仕方ないことだとは思うんですが、一方で周りからは「勝つこと」を求められるので、どうにかして強くならないといけない。だからこそ、僕は大学以外の場所にたくさん練習に行かせていただいています。

「1部で優勝したい」

――大阪経済法科大学(以下、経法大)は去年の秋リーグで2部に降格してしまいましたが、来年度に向けての目標はありますか?


写真:西田有輝(大阪経済法科大)/撮影:ラリーズ編集部

西田:まずは1部に昇格して、将来的には1部優勝を狙いたいです。

これまでは「どうせ1部でも勝てないし」みたいな空気があって、全員の意識が揃わないことは正直多かったです。でも僕の下の1回生は、僕の姿を見て「有輝さんみたいに頑張ろう」って言ってくれているんです。なので、自分が3回生、4回生になってチームを引っ張って、1部で優勝できたら嬉しいですね。

――話聞いているだけでも応援したくなりました(笑)。
西田:ありがとうございます(笑)。

見た目もこんな感じなので、「遊んでるんやろ?」「あんまり練習してへんねやろ?」ってよく言われるんですが、そうやって油断させてシブい卓球で点を取りに行こうかなと(笑)。

――最高です(笑)。最後に、個人としての目標もお聞かせください。


写真:西田有輝(大阪経済法科大)/撮影:ラリーズ編集部

西田:自分はまだ関西学生選手権でランクに入れていないんですが、関西学生の年間ランキングでは2位になれたんです。

なので、そんな自分が関西学生ランク入りを目標にするのは志が低いと思うので、優勝を目指します。

――経法大の選手が優勝すれば、かなり久しぶりになりますよね。
西田:そうですね。いま日本生命でコーチをされている唐興賀さん以来です。

唐さんも僕と同じ関西高校から大阪経済法科大に来ている、いわば大先輩なので、自分もその後に続けたらいいですね。

西田有輝(大阪経済法科大) 男子シングルス勝ち上がり

2回戦


写真:西田有輝(大阪経済法科大)/撮影:ラリーズ編集部

木谷颯太(専修大)2-3 西田有輝(大阪経済法科大)〇
11-1 / 10-12 / 5-11 / 11-3 / 7-11

3回戦

〇杉浦涼雅(愛工大名電高)3-2 西田有輝(大阪経済法科大)
4-11 / 8-11 / 13-11 / 11-9 /11-8

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