文:ラリーズ編集部
<2021年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)、2021年1月11日~17日>
全日本卓球選手権は5日目が終了し、男子シングルスでベスト8が決まった。
東京五輪代表に内定している丹羽孝希(スヴェンソン)は、39歳の大ベテラン吉田海偉(東京アート)をストレートで下し、好調をキープしたまま準々決勝へ駒を進めた。一方、張本智和(木下グループ)は、カットマンの御内健太郎(シチズン時計)にマッチポイントを握られるも逆転し、薄氷を踏む勝利を収めた。
写真:張本を苦しめた御内健太郎(シチズン時計)/撮影:ラリーズ編集部
張本智和、試合後のコメント
御内との激戦を制した張本は「去年の準決勝、決勝よりも苦しい試合でした。(勝因は)シンプルにメンタル1つ。4ゲーム取られる前に技術を出すことができたそのメンタルが勝ったポイント」と振り返った。
写真:ベンチでアドバイスを受ける張本智和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
昨年は決勝で宇田幸矢(明治大学)に苦杯を喫した張本だが、今大会は「自分が向かっていける気持ちで戦えている」と精神面に手応えを感じている。
一方でフィジカル面では、直近腰を痛めており、その回復具合が心配されたが「かなりよくはなっている。ただ、フィジカル系の練習が積めなかった。3試合をやり切れたので、不安な面は解消された」とコメントを残した。
写真:張本智和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
「全日本はかなりレベルが高い。五輪への通過点だと捉えて、自分のすべてを出し切りたい。去年とは違ってどこまで通用するのか試したいと思ってやっています。きっと簡単にはいかないですけど、明日まず勝って明後日に繋げられれば」と16日の準々決勝に向けて意気込んだ。
男子シングルス6回戦結果
小林 広夢(愛工大名電高・愛知県)2-4 森薗 政崇(BOBSON・東京都)
御内 健太郎(シチズン時計・東京都)3-4 張本 智和(木下グループ・神奈川県)
写真:丹羽孝希(スヴェンソン)/撮影:ラリーズ編集部
丹羽 孝希(スヴェンソン・東京都)4-0 吉田 海偉(東京アート・東京都)
吉村 真晴(愛知ダイハツ・茨城県)2-4 及川 瑞基(木下グループ・鹿児島県)
写真:吉田雅己(栃木県スポーツ協会)/撮影:ラリーズ編集部
吉田 雅己(栃木県スポーツ協会・栃木県)4-3 大島 祐哉(木下グループ・神奈川県)
郡山 北斗(リコー・東京都)1-4 英田 理志(愛媛県競対・愛媛県)
写真:龍崎東寅(明治大学)/撮影:ラリーズ編集部
龍崎 東寅(明治大・東京都)4-2 神 巧也(T.T彩たま・埼玉県)
曽根 翔(愛工大名電高・愛知県)2-4 田中 佑汰(愛知工業大・愛知県)
男子シングルス準々決勝組み合わせ
丹羽 孝希(スヴェンソン・東京都)- 田中 佑汰(愛知工業大・愛知県)
森薗 政崇(BOBSON・東京都)- 英田 理志(愛媛県競対・愛媛県)
及川 瑞基(木下グループ・鹿児島県)- 張本 智和(木下グループ・神奈川県)
吉田 雅己(栃木県スポーツ協会・栃木県)- 龍崎 東寅(明治大・東京都)
丹羽孝希インタビューはこちら
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