写真:里川奈優(早稲田大)/船場清華(専修大)/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 明徳義塾同級生3人で戦った全日本「本当に楽しかった」「悔いなく終われます」里川奈優/船場清華ペア<全日本卓球2024>
2024.01.25
文:ラリーズ編集部
<天皇杯・皇后杯 2024年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日程:2024年1月22~28日 場所:東京体育館(東京)>
25日、2024年全日本卓球選手権大会の4日目を迎え、女子ダブルス2、3回戦が行われた。
明徳義塾高校出身の同級生ペア・里川奈優(早稲田大)/船場清華(専修大)が登場。明徳義塾中高時代から組み続けている2人は、2015年全日本カデット準優勝、2018年インターハイダブルスベスト8と各カテゴリで実績を残してきたペアだ。
写真:里川奈優(早稲田大)/船場清華(専修大)/撮影:ラリーズ編集部
里川が早稲田大、船場が専修大と別々の進路に進んだため、しばらく組むことはなかったが、今回4年生となり学生最後に再結成。見事東京予選を通過した。
ベンチコーチにも明徳義塾での同級生の三村梨奈さんを据え、同級生3人で大舞台に臨んだ。
写真:アドバイスを送る三村梨奈さん/撮影:ラリーズ編集部
また、船場は日本卓球リーグ所属の実業団に進むが、里川は一般企業に就職するため卓球には大学で一区切りをつける。
いろいろな思いの詰まった同級生ダブルスは、2回戦の新潟大ペアに0-2と追い込まれるも、執念の粘りで逆転勝ち。3回戦では牛嶋星羅/奥下茜里(レゾナック)の実業団ペアにストレートで敗れたものの、同級生ペアの最後の舞台で清々しい笑顔を見せた。
写真:左から里川奈優(早稲田大)、三村梨奈さん、船場清華(専修大)/撮影:ラリーズ編集部
里川奈優(早稲田大)/船場清華(専修大)ペア勝ち上がり
写真:里川奈優(早稲田大)/船場清華(専修大)/撮影:ラリーズ編集部
1回戦
〇里川奈優(早稲田大)/船場清華(専修大) 3-0 中道萌花(中京学院大)/舌間あずみ(朝日大)
11-4/11-7/11-6
2回戦
〇里川奈優(早稲田大)/船場清華(専修大) 3-2 長部心奈/郡山七海(新潟大)
8-11/9-11/12-10/11-6/11-5
3回戦
里川奈優(早稲田大)/船場清華(専修大) 0-3 牛嶋星羅/奥下茜里(レゾナック)〇
12-10/11-6/11-4
里川奈優(早稲田大)、船場清華(専修大)、三村梨奈コメント
写真:里川奈優(早稲田大)/船場清華(専修大)/撮影:ラリーズ編集部
2回戦、0-2負けと厳しい展開でしたが、どうでしたか?
船場:危なかったけど勝てるなと思ってました。
里川:ホントに?強気だね(笑)。
私は一般就職でこれでもう卓球は終わりなので、「楽しんで思い切って行こう」と言ったら清華の“さやパンチ”が入りだして勝ちました(笑)。
船場:バカにしてるでしょ!(笑)
3回戦は実業団ペアとの対戦で敗れてしまいましたが良かった点はありますか?
写真:里川奈優(早稲田大)/船場清華(専修大)/撮影:ラリーズ編集部
里川:強かったです。実力負けですね…。良かったところ…?
三村:最後まで攻めたところじゃない?
船場&里川:最後まで攻めたところと楽しめたところです!
試合中、よく笑顔も見られました
写真:里川奈優(早稲田大)/船場清華(専修大)/撮影:ラリーズ編集部
里川:楽しかったです。ダブルスが本当に楽しかったです。
三村さんのベンチコーチはどうでしたか?
写真:ベンチから戦況を見つめる三村さん/撮影:ラリーズ編集部
里川:明徳にいるときから結構ベンチ入ってくれれて、ベンチでも冷静なので助かりました。
三村:え!ありがとう!
里川:私たちは結構ヒートアップしてしまうので、ベンチが冷静にアドバイスしてくれました。
仕事も有給取ってきてくれたので、本当に感謝しかないです。
写真:笑顔でベンチに帰る2人/撮影:ラリーズ編集部
ベンチコーチでの心境は
三村:ずっと明徳の頃から組んでいたダブルスというのもあって、楽しそうに全日本最後やってたので、こっちも楽しかったです。
写真:里川奈優(早稲田大)/船場清華(専修大)/撮影:ラリーズ編集部
なぜベンチコーチに三村さんが選ばれたんですか?
里川:なんか決まってたよね!?
船場:お互い揃えたわけじゃないんですけど、予選通過後にお互い個人で別々に梨奈に「ベンチよろしくね」って連絡してて(笑)。
里川:相談してたわけじゃないんです(笑)。
三村:びっくりした!なんか打ち合わせしたんかなと思って。
船場:やっぱり最後は梨奈だな、と思って。
三村:うれし~
里川:3人で戦えたら本当に幸せだなと思って。
写真:笑顔でベンチに帰る2人/撮影:ラリーズ編集部
3人は明徳義塾時代から仲がいいんですか?
里川:3人じゃなくて同級生5人いるので、今でも仲良いです。
船場:関東にいるのが3人なんですけど、あとは高田と桑原も含めて5人とも今でも仲が良いですし、今でも遊ぶってなったら明徳の人しかいないです(笑)。
5人で頑張ってきて最後3人で出られてよかったなと思います。
里川選手が最後ということでしたがダブルスどうでしたか?
写真:里川奈優(早稲田大)/船場清華(専修大)/撮影:ラリーズ編集部
里川:一番大きい全日本という試合で、同級生3人で試合できたのがいい思い出になったというか、悔いなく終われます。
楽しかったしやり切ったなって感じです。
船場:全部言われたんですけど(笑)。
最後の1本は「これで終わるんだ…」と思ったんですけど、今までずっと組んできたし、予選まず通ることが目標だったんで、ここに立てるっていうことがすごい嬉しかったです。
隣に奈優がいて、後ろ見たら梨奈がいて、すごい心強かったです。
写真:ベンチで話し合う3人/撮影:ラリーズ編集部
それぞれの今後は?
三村:私は引き続き仕事を頑張ります!
里川:一般企業に就職するので卓球はやらない予定です。
船場:趣味でもやらない?
里川:仕事が結構忙しくなるので、1、2年はできないかもしれないんですけど、いつかまたみんなでチームを組みたいですね!
三村:やばそう(笑)。楽しそう(笑)。
里川:それでいつかクラブ選手権とか出られたら最高ですね(笑)。それを次の目標にしておきます!
船場:私は実業団で卓球をやらせていただきます。
今、実業団の方と試合させてもらって、それくらいのレベルにならないと勝てないなっていうのを実感したんで…。
里川:大丈夫です、絶対!
船場:春から頑張りたいと思います!
写真:里川奈優(早稲田大)/船場清華(専修大)/撮影:ラリーズ編集部