「選手としての先はなくても」自己最高4回戦 フジ・髙橋拓己がスーパーの仕事も卓球も楽しめる理由<全日本卓球2025> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)
「選手としての先はなくても」自己最高4回戦 フジ・髙橋拓己がスーパーの仕事も卓球も楽しめる理由<全日本卓球2025>

写真:髙橋拓己(フジ)とフジ監督の井上祥(写真右)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 「選手としての先はなくても」自己最高4回戦 フジ・髙橋拓己がスーパーの仕事も卓球も楽しめる理由<全日本卓球2025>

2025.01.23

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この記事を書いた人
1979年生まれ。2020年からRallys/2024年7月から執行役員メディア事業本部長
2023年-金沢ポート取締役兼任/軽い小咄から深堀りインタビューまで、劇場体験のようなコンテンツを。
戦型:右シェーク裏裏

<天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日程:2024年1月21~26日 場所:東京体育館(東京)>

一般男子シングルスは4回戦までを終え、この全日本で自己最高4回戦まで進んだ髙橋拓己(フジ)は、宇田幸矢(協和キリン)に0-4で敗れた。


写真:髙橋拓己(フジ)/撮影:ラリーズ編集部

「宇田選手とは中学生のときに対戦して、そのときもストレートで負けてます。相変わらず強かったです」と、笑顔で試合を振り返った髙橋。

「向こうから仕掛けてくるボールに全くミスがなく、繋ぐボールも低くて回転量が多い。愛媛では受けないボールでした」

宇田幸矢(協和キリン)
写真:宇田幸矢(協和キリン)/撮影:ラリーズ編集部

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「無駄なことと必要なことを区別する」

所属する愛媛の実業団フジは中四国を代表するスーパーで、髙橋は精肉コーナーを担当、朝7時から始業する。髙橋自身の練習は平均週4日、各1時間程度だが、今回自己最高の4回戦まで進出した。

「練習時間は減っていますが、無駄なことと必要な練習の区別ができているのが良かったのかなと。サービス3球目、レシーブ4球目、打たれたときのブロックとか、派手には見えない練習なんですけど」


写真:髙橋拓己(フジ)/撮影:ラリーズ編集部

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「趣味の中で、でもやりきりたい」

忙しい仕事の中で、何が高橋の卓球へのモチベーションを支えているのだろう。

「勝ったからって、自分にナショナルチームやプロの道があるわけじゃない。周りから見たら、もう選手としては先は無いという感じだと思うんですけど、自分の中では趣味の一部という感覚なんです。卓球以外のことも成長するのが楽しいなと思うタイプなので」

身体はだんだん動かくなくなってくるが、戦術やサーブの配球など経験の分だけ広がる感覚が楽しい、という。「趣味の中で、でもやりきりたい」。

入社6年目の髙橋は、仕事面の評価も高いとフジ監督の井上祥さんも目を細める。「うちの選手の中で一番努力型の選手で、短い練習時間の中でも工夫して練習している。普段からの努力を見てきたので、今回成績が出たのは嬉しいです」

卓球は趣味の一部と考えるからこそ、超えられた壁がある。

愛媛の卓球男子実業団を支えるフジの、頼れる28歳である。


写真:髙橋拓己(フジ)/撮影:ラリーズ編集部

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男子シングルス4回戦

髙橋拓己(フジ)0-4 宇田幸矢(協和キリン)◯
9-11/6-11/7-11/3-11

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