文：ラリーズ編集部
＜全農杯 2025年全日本卓球選手権大会（ダブルスの部） 日程：2025年1月30～2月2日 場所：スカイホール豊田（愛知）＞
2月2日、2025年全日本卓球選手権大会は大会最終日を迎え、男子ダブルスの部で準決勝・決勝が終了した。
史上初となる中学生ペアでの決勝進出を果たした岩井田駿斗/中野琥珀（野田学園中）ペアは、野田学園の先輩である飯村悠太/木方圭介（明治大）ペアと対戦。ゲームカウント1-3で敗れ、準優勝となった。
試合後、敗れた岩井田/中野ペアに話を聞いた。
岩井田駿斗/中野琥珀（野田学園中）ペア コメント
準決勝・決勝を振り返って
岩井田：準決勝は（ゲームカウント）0-2で非常に難しい試合でしたが、なんとか巻き返して（ゲームカウント）3-2で勝つことができました。
決勝戦は1ゲームをとっていい流れだったんですけど、少しずつ相手にうまくやられて自分たちが立て直しきれなかった。
また課題が見つかったので、次につながる決勝だったと思います。
中野：決勝では1ゲーム目は調子いい状態で試合に入れてよかったんですけど、2ゲームから自分のミスが増えてしまって申し訳ないです。
決勝は（野田学園の）先輩方との対戦となったが
岩井田：木方選手と飯村選手は強い選手なので「向かっていこう」って話をしていたんですけど、最後は先輩の意地や実力の差を見せられたなと思います。
中野：自分たちの先輩と、全日本決勝という舞台で戦えたことはすごく嬉しく思います。
決勝は第1ゲームで取った後、相手が何か変えてきたのか
岩井田：第1ゲームは自分たちが思い切っていってうまく相手のミスを誘えていい流れだったんですけど、徐々に相手も緊張が解けてきたのか、いいプレーが出てきました。
そうしたら逆に自分たちの勢いも少し落ちてきて、自分たちが凡ミスをしてしまう展開になってしまって、そこで自分たちがうまくコミュニケーションや立て直しができてなくて、そのまま続けて（ゲームを）落としたと思います。
中野：1ゲーム目は、（僕らのペアは）お互いに良いボールも出せてすごく良い状態で試合を進めることができたんですけど、2ゲーム目からは自分のミスが多くて、それが良い状態に治すことができなくてすごく悔しかったです。
今大会を振り返って
岩井田：自分たちは1回戦からシードがなくて、本当に1試合1試合全部苦しかったです。その中でも勝てたことは次の試合への自信にもなりましたし、同時に課題も見つけられて、本当に自分の中では100点満点だったんじゃないかなと思っています。
中野：今大会は1回戦から勝ち上がって苦しい試合も多かったんですけど、リードされた場面でも2人で話し合って攻めきることができました。
ただ、決勝は自分としてはすごく悔しい試合になってしまったので、来年は2位から1位になれるように頑張っていきたいです。
今後の目標は
岩井田：ダブルスの試合も続くので、その試合でまずは優勝を目指してやること。
そして、来年は全日本で2位から1位になれるようにまた練習を頑張っていきます。
中野：これから高校生になってダブルスの試合も増えると思いますが、全部の大会で優勝したいです。
岩井田選手のチキータと台上近くのフォアは効いていた印象だったが
岩井田：自分はストップとチキータのどちらもできるので、中野がどうやったらやりやすいかを考えながらずっとプレーしています。
「ここに（ボールが）来る」って感じたときは、自分の判断に任せて思い切れるのは自分の長所でもあるので、そういうプレーは今大会良かったんじゃないかなと思います。
中野選手の台上技術について
中野：自分としては丁寧に入れることだけを考えて、あとは全部岩井田に任せようと思っていました。
岩井田：中野は台上がとても上手いので、台上で崩して甘くなったボールを自分が仕留めるという形で役割は決めていました。
2人それぞれの将来の目標は
岩井田：自分はオリンピックに出てメダルを取ることを本当に大きな目標にしているので、本当に1試合1試合大事にして、全ての大会において優勝を目指してやっていきたいです。
中野：全日本の一般で優勝するっていうのもあるんですけど、やっぱり世界の舞台でも活躍できるような選手になりたいです。
全日本卓球選手権
男子ダブルス1回戦
〇岩井田駿斗/中野琥珀（野田学園中）3-1 石井佑季/久保賢輔（希望が丘高）
11-5/11-5/5-11/11-9
男子ダブルス2回戦
〇岩井田駿斗/中野琥珀（野田学園中）3-1 下山優樹（十和田シティホテル）/鳥谷部光優（朝日大）
11-3/13-11/6-11/11-5
男子ダブルス3回戦
〇岩井田駿斗/中野琥珀（野田学園中）3-0 山本駿介/山岸馨（トヨタ自動車）
14-12/11-4/13-11
男子ダブルス4回戦
◯岩井田駿斗/中野琥珀（野田学園中）3-2 大島祐哉/田添健汰（木下グループ）
7-11/13-11/7-11/11-8/11-5
男子ダブルス5回戦
〇岩井田駿斗/中野琥珀（野田学園中）3-0 松下大星/江藤慧（クローバー歯科カスピッズ）
11-8/12-10/11-8
男子ダブルス準々決勝
〇岩井田駿斗/中野琥珀（野田学園中）3-2 鈴木颯/萩原啓至（愛知工業大）
15-13/11-13/5-11/13-11/11-9
男子ダブルス準決勝
〇岩井田駿斗/中野琥珀（野田学園中）3-2 西康洋/川上尚也（日野キングフィッシャーズ）
9-11/11-13/11-9/11-4/11-5
男子ダブルス決勝
岩井田駿斗/中野琥珀（野田学園中）1-3 飯村悠太/木方圭介（明治大）〇
11-6/5-11/8-11/6-11
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