文:ラリーズ編集部
<天皇杯・皇后杯 平成30年度全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)丸善インテックアリーナ大阪>
全日本卓球選手権、男子シングルス6回戦で水谷隼(木下グループ)と上田仁(岡山リベッツ)が対決した。二人はそれぞれ木下マイスター東京、岡山リベッツの主力として活躍しており、昨年12月にもTリーグで2度シングルスで対決している。(どちらとも水谷が勝利。)
試合は序盤、上田がサーブからの3球目攻撃を連続して決め、第1ゲームを奪う。しかしながらここで相手を勢いづかせない戦術転換ができることが水谷の強みだ。1ゲーム目は台から少し距離を取り、ブロックを多用していた水谷だったが、2ゲーム目からは自ら攻撃する展開を増やすとともに、ラリーになった際に台に近づき、打点を早めることで上田にプレッシャーをかける。ここから流れを掴んだ水谷は、2ゲーム以降、上田に仕事をさせずゲームカウント4-1で勝利した。
上田は試合後に「去年実業団退社で環境が変わり、Tリーグ参加でいい一年だったが、年末の選考会で結果が出なかった。(4月の)世界選手権に出るには全日本で優勝しかないと思っていて、気持ちを切り替えていたが、今回振るわなかったので悔しい」と述べ、悔しさを露わにした。
水谷は次戦、丹羽孝希(スヴェンソン)との対決だ。これは2013年全日本決勝のカードでもある。日本代表のエース格として活躍してきた二人の対決から目が離せない。
全日本卓球2019 男子シングルス6回戦
上田 仁(岡山リベッツ) 1-4 水谷 隼(木下グループ)
15-13/9-11/5-11/8-11/8-11