文:ラリーズ編集部
<天皇杯・皇后杯 平成30年度全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)丸善インテックアリーナ大阪>
全日本卓球選手権大会は19日、大会6日目を迎えた。女子シングルスの準々決勝は、加藤美優(日本ペイントホールディングス)と森さくら(日本生命)のTリーガー対決だ。
第1ゲーム、点差が離れることなく試合が展開する。10-10までもつれるが、観客席から届くチームメイトの声援を背に受けた森がここで勢いに乗る。早いピッチのラリーを制して、森が1ゲームを先取した。
第2ゲーム、バック対バックのラリーが続くが、早い段階でリードを奪った加藤が主導権を握る。最後は加藤の得意技の横回転レシーブ“ミユータ”で得点し、このゲームを奪取。ゲームカウント1-1となる。
第3ゲームも勢いそのままに加藤が6連続ポイント。しかし、ここから森の逆襲が始まる。今度は森の6連続ポイントで6-6の同点とした。意地のぶつかり合いとなったこのゲームは、サーブから主導権を握った加藤が最後に突き放す。
バックのラリーで得点を重ねる森に対して、サーブの出す位置を変えながら対抗する加藤美優。第4ゲームも競り合う展開となる。終盤、森が積極的な回り込みフォアハンドを見せて、先にゲームポイントを握る。最後はバックのラリーで加藤がネットミス。ゲームカウント2-2となった。
第5ゲームも、バック半面でのラリーで森が優位に立ち、森のリードでポイントが進む。森が先にゲームポイントを握り、このままいくかと思われたが加藤が反撃。連続ポイントで10-10に追いつく。緊迫の場面、ここで再び森が積極的な攻めを見せる。回り込んで強烈なフォアハンドを叩き込み、森が13-11で大事な第5ゲームを取った。
第6ゲームも森がリードを奪う。加藤がタイムアウトを取るが流れは変わらず、森が巧みなコース取りで得点を重ねる。最後は森の大きな叫び声とともに試合終了。森が20日の準決勝に駒を進めた。
試合後、森は「久々に最終日に残れてうれしい。加藤選手とはTリーグでも対戦していて、最近負けているので思い切っていこうと思っていた。疲れても今日はこの試合だけなので、疲れてもいいから足を使って思いきり攻めようと思っていた。」と明るい表情で振り返った。
全日本卓球2019 女子シングルス準々決勝
写真:加藤美優(日本ペイントホールディングス)/撮影:ラリーズ編集部
加藤美優(日本ペイントホールディングス)2-4 森さくら(日本生命)
10-12/11-7/11-8/9-11/11-13/11-5