元NHKキャスターで、主にスポーツ、報道、情報番組を担当。取材して書くこと・話すことが得意。小学3年生で卓球を始め、慶應義塾大学在学中は全日本大学総合選手権大会(団体の部)出場。夢はスポーツ実況をすること。
<卓球・全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部 2022年7月28日~31日 グリーンアリーナ神戸>
全農杯全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部(以下、全日本ホカバ)は、2日目、男子第2ステージのトーナメント戦決勝で、平塚健友(フェニックス卓球クラブ)と立川凜(ピンポンカベ)が対戦。平塚がゲームカウント3-1で勝ち、優勝を決めた。
試合後、平塚は報道陣の質問に答えた。
自分はカットマンになって勝てるようになった
写真:平塚健友(フェニックス卓球クラブ)/撮影:ラリーズ編集部
「きょうの試合は、カットの質が高かったところが良かったと思います。今までの努力が形になった試合でした」
日本一を勝ち取った平塚。選手として順風満帆にここまで辿り着いたわけではなかった。
「3歳で卓球を始め、最初は全然勝てなかった。県大会でも全く勝てなかった。でもカットマンになって、勝てるようになりました。カットマンで上位に入っている人は少ないので、自分が優勝できて良かったです」
そんな平塚を支えてきたのは、コーチであり父でもある平塚陽一郎さんだった。
性格はおっとりしていて、ぼーっとした子です
写真:平塚健友(フェニックス卓球クラブ)とベンチに入った平塚陽一郎さん/撮影:ラリーズ編集部
試合中、平塚が1点取るごとに、ベンチからガッツポーズでエールを送る陽一郎さん。
「息子はメンタルが決して強い方ではない。おっとりした性格でぼーっとしています。全く勝てなかったそんな息子を勝たせたくて、カットマンにしました。彼の性格に合っていたと思います」
次々と攻撃球を打ち込まれるカットマン。
親としては見ていて辛いと言うが、厳しい練習を共にしてきただけに、日本一になった喜びもひとしおだ。
優勝が決まった瞬間、陽一郎さんの涙ぐむ姿があった。
写真:平塚陽一郎さん(写真左)と平塚健友(フェニックス卓球クラブ)/撮影:ラリーズ編集部
来年は中学生になる平塚。
「憧れは松下浩二さん。全中で優勝したい。将来の夢はオリンピック金メダル」と力強く語った。