父・倉嶋洋介氏が入った"最初で最後の"ホカバのベンチ<全農杯全日本ホカバ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:倉嶋洋介氏(写真左)と倉嶋康介(丸善クラブ)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 父・倉嶋洋介氏が入った“最初で最後の”ホカバのベンチ<全農杯全日本ホカバ>

2022.07.29

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1979年生まれ。テレビ/映画業界を離れ2020年からRallys編集長/2023年から金沢ポート取締役兼任。
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<卓球・全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部 2022年7月28日~31日 グリーンアリーナ神戸>

全農杯全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部(以下、全日本ホカバ)は2日目、男子第2ステージのトーナメント戦で、倉嶋康介(丸善クラブ)が出場し、髙森健太(Y.Y LINK)と対戦してゲームカウント1-2で敗れた。

試合後、ベンチに入った元日本代表監督である父・倉嶋洋介監督と共に、報道陣の質問に答えた。


写真:倉嶋康介(丸善クラブ)/撮影:ラリーズ編集部

父・洋介氏「俺よりコメント上手だな」

「2ゲーム目から相手に自分の苦手なところをつかれ、それが取れなかった」と、冷静に試合を振り返る小学6年生の倉嶋康介。

今後の目標を聞かれ「今回は敗れましたが、中学生になって全国大会の表彰台に上がれたらいいなと思います」と前を向く息子に、父・洋介氏が「俺よりコメント上手だな」と笑わせる場面もあった。


写真:息子のベンチに入った倉嶋洋介氏/撮影:ラリーズ編集部

“無”のベンチ

「よく頑張った、精一杯できたと思います」と息子の健闘を称えつつ、洋介氏は「代表監督から離れて、(娘・息子を通じて)初めてホカバのベンチに入れました。最初で最後なので良かったなと」と、感慨を口にした。

「でも、自分の子どもだからといって変な感情を出さないように、ベンチではなるべく“無”を意識してました。昨日は負けそうでつい熱くなっちゃいましたけど(笑)。子どもが思いきってやるのが一番なので」


写真:倉嶋康介(丸善クラブ)/撮影:ラリーズ編集部

技術レベルは息子のほうが上

「将来、お父さんに勝ちたいですか」という質問に頷く息子・康介くんに、洋介氏は「現時点でも、僕が小学6年のときより(息子のほうが)技術力は上です。いまの子たちは本当に技術レベルが高い」と笑う。

「僕自身は、自分の子どもにはたまにワンポイントで言う程度しかしてません。周りの人に育ててもらったほうがいい」と、終始おだやかな父の表情だった。


写真:倉嶋洋介氏(写真左)と倉嶋康介(丸善クラブ)/撮影:ラリーズ編集部

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