松島父「いろんなプレッシャーがあった」松島美空のカブ優勝を支えた"一番の応援者"<全農杯全日本ホカバ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:優勝後、観客席に手を振る父・松島卓司氏と松島美空(京都カグヤライズ)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 松島父「いろんなプレッシャーがあった」松島美空のカブ優勝を支えた“一番の応援者”<全農杯全日本ホカバ>

2022.07.31

この記事を書いた人
1979年生まれ。2020年からRallys/2024年7月から執行役員メディア事業本部長
2023年-金沢ポート取締役兼任/軽い小咄から深堀りインタビューまで、劇場体験のようなコンテンツを。
戦型:右シェーク裏裏

<卓球・全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部 2022年7月28日~31日 グリーンアリーナ神戸>

昨年のバンビの部に続き、今年のカブの部を制した松島美空(京都カグヤライズ)。優勝後、松島家の父・松島卓司さんに話を聞いた。


写真:父・松島卓司氏と松島美空(京都カグヤライズ)/撮影:ラリーズ編集部

父・卓司氏「我慢するようにと」

技術面では、昨年から進歩したのはバックハンドの力だと言うが、精神面の成長が大きかったと父・卓司さんは振り返る。

「美空は、もともと負けん気が強いぶん、リードされると気持ちが折れたりするところがあった。とにかく頑張って我慢するようにと、この何ヶ月か言い続けてきた」。


写真:父・松島卓司氏と松島美空(京都カグヤライズ)/撮影:ラリーズ編集部

お兄ちゃんが完璧に勝っていたから

「やっぱりお兄ちゃん(松島輝空)がずっと3−0で勝ってたりするから、美空も、と本人が思ってしまうんです。ふたりとも完璧に勝ちたいんですよね」
高い次元でも、悩みはある。

「試合なんて11対9でいいし、ゲームカウント3−2でもいいのに、絶対3−0で勝たなあかんって思いこみすぎで、1ゲーム取られただけで崩れそうになるときがあった。今大会も結構リードされている場面で、やばいっていう顔になっていたけど、でも、最終的に立て直してなんとかできたっていうのも正直、すごく成長した部分だと思います」


写真:松島美空(京都カグヤライズ)/撮影:ラリーズ編集部

“最年少Tリーガー”のプレッシャー

「今大会、いろんなプレッシャーがあった」と明かす卓司さん。

「やっぱりTリーグと契約したことで、負けたらいろいろ言われるじゃないですか。いろんなプレッシャーがかかってきていることが一番怖かった」


写真:父・松島卓司氏/撮影:ラリーズ編集部

負けられない。
プレッシャーは必然的に親にもかかる。
何度も父と娘でぶつかった。ベンチに入る入らないの議論にもなった。

「この2ヶ月間すごい葛藤して、自信はあるけど不安もすごく大きくて。だから、僕はもう一番に応援しようと思って。とりあえず、後ろにパパいるから頑張ろうって」


写真:父・松島卓司氏と松島美空(京都カグヤライズ)/撮影:ラリーズ編集部

「一緒に頑張るのが目標だったので、やりきれたかなと思います」

強さには、理由がある。
強さには、葛藤がある。


写真:松島美空(京都カグヤライズ)/撮影:ラリーズ編集部

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