写真:優勝後、観客席に手を振る父・松島卓司氏と松島美空(京都カグヤライズ)/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 松島父「いろんなプレッシャーがあった」松島美空のカブ優勝を支えた“一番の応援者”<全農杯全日本ホカバ>
2022.07.31
<卓球・全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部 2022年7月28日~31日 グリーンアリーナ神戸>
昨年のバンビの部に続き、今年のカブの部を制した松島美空(京都カグヤライズ)。優勝後、松島家の父・松島卓司さんに話を聞いた。
写真:父・松島卓司氏と松島美空(京都カグヤライズ)/撮影:ラリーズ編集部
父・卓司氏「我慢するようにと」
技術面では、昨年から進歩したのはバックハンドの力だと言うが、精神面の成長が大きかったと父・卓司さんは振り返る。
「美空は、もともと負けん気が強いぶん、リードされると気持ちが折れたりするところがあった。とにかく頑張って我慢するようにと、この何ヶ月か言い続けてきた」。
写真:父・松島卓司氏と松島美空(京都カグヤライズ)/撮影:ラリーズ編集部
お兄ちゃんが完璧に勝っていたから
「やっぱりお兄ちゃん(松島輝空)がずっと3−0で勝ってたりするから、美空も、と本人が思ってしまうんです。ふたりとも完璧に勝ちたいんですよね」
高い次元でも、悩みはある。
「試合なんて11対9でいいし、ゲームカウント3−2でもいいのに、絶対3−0で勝たなあかんって思いこみすぎで、1ゲーム取られただけで崩れそうになるときがあった。今大会も結構リードされている場面で、やばいっていう顔になっていたけど、でも、最終的に立て直してなんとかできたっていうのも正直、すごく成長した部分だと思います」
写真:松島美空(京都カグヤライズ)/撮影:ラリーズ編集部
“最年少Tリーガー”のプレッシャー
「今大会、いろんなプレッシャーがあった」と明かす卓司さん。
「やっぱりTリーグと契約したことで、負けたらいろいろ言われるじゃないですか。いろんなプレッシャーがかかってきていることが一番怖かった」
写真:父・松島卓司氏/撮影:ラリーズ編集部
負けられない。
プレッシャーは必然的に親にもかかる。
何度も父と娘でぶつかった。ベンチに入る入らないの議論にもなった。
「この2ヶ月間すごい葛藤して、自信はあるけど不安もすごく大きくて。だから、僕はもう一番に応援しようと思って。とりあえず、後ろにパパいるから頑張ろうって」
写真:父・松島卓司氏と松島美空(京都カグヤライズ)/撮影:ラリーズ編集部
「一緒に頑張るのが目標だったので、やりきれたかなと思います」
強さには、理由がある。
強さには、葛藤がある。
写真:松島美空(京都カグヤライズ)/撮影:ラリーズ編集部