中大・森田、中国電力・成本が会心の勝利 ジュニア世代の勢い封じる<ジャパントップ12> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:森田彩音(中央大学)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 中大・森田、中国電力・成本が会心の勝利 ジュニア世代の勢い封じる<ジャパントップ12>

2019.12.21

文:ラリーズ編集部

<LIONカップ第24回卓球ジャパントップ12 SENDAI(兼2020世界卓球日本代表最終選考会) 2019年12月21日~12月22日>

21日、カメイアリーナ仙台でLIONカップ第24回卓球ジャパントップ12(兼2020世界卓球日本代表最終選考会)が開幕した。1日目の第1ステージには男女各10名の選手が出場。2020年世界卓球日本代表最終選考会を兼ねており、1位となった選手が代表権を獲得する。

男女1回戦では、及川瑞基(専修大学)、木造勇人(愛知工業大学)、成本綾海(中国電力)、森田彩音(中央大学)が勝利し、準々決勝へ駒を進めた。

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大学生の及川、木造が勝利


写真:及川瑞基(専修大学)/撮影:ラリーズ編集部

男子シングルス1回戦では、及川瑞基(専修大学)と平野友樹(協和キリン)、吉山僚一(愛工大名電中学校)と木造勇人(愛知工業大学)の試合が行われた。


写真:会場を沸かせるプレーを見せた平野/撮影:ラリーズ編集部

ドイツ・ブンデスリーガでも好成績を収めている及川は、大学生チャンピオンとなり今大会への出場権を得た。対する平野は1次選考会を2位で突破し今大会に臨んでいる。

右のオールラウンダー同士の両者の戦いは、会場を沸かせるラリーを連発。安定感で上回った及川がゲームカウント4-2で勝利を収めた。


写真:木造勇人/撮影:ラリーズ編集部

もう1試合は、中学生チャンピオンの吉山と愛工大名電の先輩である木造の対戦。1次選考会5位-6位決定戦での同対戦は、吉山に軍配が上がっていた。今回も各ゲーム接戦となるが、3、4ゲーム目のデュースを制した先輩・木造が意地を見せ、リベンジを果たした。

男子シングルス1回戦はともに大学生の及川と木造に勝利の女神が微笑んだ。

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ジュニア世代のトップ・長﨑、出澤が敗れる


写真:王子サーブで長﨑を苦しめた成本(中国電力)/撮影:ラリーズ編集部

女子シングルス1回戦は、成本綾海(中国電力)と長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)、出澤杏佳(大成女子高校)と森田彩音(中央大学)の組み合わせとなった。

女子唯一の実業団選手である成本は1次選考会を3位通過、対する世界ジュニア女王の長﨑は1次選考会を1位通過を果たしている。


写真:思うようなプレーができなかった長﨑/撮影:ラリーズ編集部

今回の対戦では、成本が王子サーブとバック面の異質ラバーを活かし、長﨑の持ち味である威力ある両ハンドを狂わせる。そのまま主導権を握った成本が一気に3ゲームを連取する。追い込まれた長﨑が打点を落とし入れに来たボールも成本は見逃さず、高い打点でカウンターを放つ。勢い止まらず4ゲーム目も奪取し、成本がストレート勝ちを収めた。

世界ジュニア単複二冠、グランドファイナルでもダブルス王者に輝き、今勢いに乗る長﨑が、初戦で姿を消すこととなった。


写真:森田彩音(中央大学)/撮影:ラリーズ編集部

1次選考会を2位通過してきた出澤は、フォア表・バック粒の変幻自在なプレーで全日本ジュニアを制しているジュニア世代の実力者。対する森田はTリーグ・トップおとめピンポンズ名古屋でも活躍。全日学を制し大学生女王としてこの試合に臨んでいる。

今回の試合では、森田が出澤の異質ラバーを苦にせず、序盤2ゲームを連取する。出澤も1ゲームを返すが、最後まで異質ラバーの変化に動じず前陣で打ち抜いた森田が会心の勝利を収めた。

この結果、1次選考会1位通過の長﨑、2位通過の出澤とジュニア世代のトップを走る2人が初戦で大会を去ることとなった。

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詳細スコア

〇及川瑞基(専修大学)4-2 平野友樹(協和キリン)

吉山僚一(愛工大名電中学校)1-4 〇木造勇人(愛知工業大学)

〇成本綾海(中国電力)4-0 長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)

出澤杏佳(大成女子高校)1-4 〇森田彩音(中央大学)