文:ラリーズ編集部
<第86回全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部) 2019年10月25日(木)~10月27日 (日)>
25日に開幕した全日本大学総合卓球選手権大会(以下、全日学)は2日目に入り、男女ダブルスの準決勝、決勝が行われ優勝ペアが決まった。
また、男女シングルスは2回戦から4回戦が行われた。
2日目 男女ダブルスの結果
写真:熊中理子/三條裕紀(青山学院大)/撮影:ラリーズ編集部
男子ダブルスの準決勝では、愛知工業大の同士討ちの試合に。結果は木造/田中ペアが宮本/田原ペアに3-0で快勝し決勝進出を決めた。また、準決勝のもう1試合は明治大学の龍崎/沼村ペアが中央大学1年生の浅津/小野寺ペアとのフルゲームの激戦を制し、決勝進出。
続く決勝戦では、愛工大の木造/田中ペアが愛工大名電時代からのコンビネーションと実力を見せつけ、3-1で龍崎/沼村ペアを下し、令和最初の全日学ダブルス王者に輝いた。
一方の女子ダブルスの準決勝は、専修大の枝松/木村ペアが3-0で 早稲田大の鎌田/金子ペアを下し、決勝進出を決めた。
また、ノーシードから勝ち上がってきた淑徳大の松澤/竹本ペアは青山学院大の熊中/三條ペアにフルゲームの末敗れ、快進撃もここでストップ。しかし、ノーシードながらベスト4に輝く大健闘であった。
決勝戦では、青山学院大の熊中/三條ペアが専修大の枝松/木村ペアに3-0で完勝し、昨年のベスト8という成績を上回り、全日学ダブルス女王に輝いた。今年の関東学生秋季リーグ優勝の原動力ともなった熊中/三條ペアがその実力を見せつけ初めての優勝を果たした。
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2日目 男女シングルスの結果
写真:多田浩嗣(京都大)/撮影:ラリーズ編集部
男女シングルスとも2~4回戦が行われ、ベスト16が決定した。
男子は第1シードの専修大の及川と三部、愛知工業大学の松山、高見、木造、明治大学の龍崎ら実力のある選手が順当にベスト16に名を連ねる中、早稲田大学の硴塚、緒方や関西大学の坂根といった実力ある選手たちでもランク入りすることが出来なかった。
大学日本一を決める大会ということもあり、シードを持った選手でさえも2~4回戦で姿を消すなど、ハイレベルな試合が繰り広げられている。
また、国公立大学の星と注目されている京都大学の多田浩嗣はダブルスランカーである駒澤大学の二木啓太をフルゲームの末破り、3回戦に進出した。3回戦では早稲田大学の緒方遼太郎に惜しくも敗れたが、今後の彼の活躍にも目が離せない。
一方、女子は第1シードの中央大学の森田や梅村、山本を始め、早稲田大学の笹尾などシード選手が順当にベスト16入りを決めている。
また、女子ダブルスでノーシードからベスト4に輝いた淑徳大学の竹本はシングルスでもノーシードから強豪を連破し、ランク入りを決め、今大会の注目選手となっている。
様々な波乱を生んだ今大会も明日で最終日。ここからは最終日の見どころを紹介していく。
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男子シングルス見どころ
写真:田中佑汰(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部
及川瑞基(専修大学)- 内村英司(日本体育大学)
金光宏暢(日本大学)- 一ノ瀬拓巳(中央大学)
松山祐季(愛知工業大学)- 弓取眞貴(中央大学)
髙見真己(愛知工業大学)- 龍崎東寅(明治大学)
三部航平(専修大学)- 吉田大輔(中央大学)
木造勇人(愛知工業大学)- 吉田海斗(専修大学)
川上尚也(早稲田大学)- 田中佑汰(愛知工業大学)
沼村斉弥(明治大学)- 遠藤碧人(専修大学)
明日はベスト8決定から試合が始まる。
注目カードは愛知工業大学の高見と明治大学の龍崎の一戦だ。両大学のエース級同士の対決が早くも始まり、目の離せない白熱した試合となるだろう。また、高見と松山は勝ち進むと準々決勝で当たる組み合わせとなっており、ダブルスのペア対決が実現するかにも注目したい。
また、明治大学の沼村と専修大学の遠藤は共に野田学園高校出身であり、OB対決も必見である。
女子シングルス見どころ
写真:梅村優香(中央大学)/撮影:ラリーズ編集部
森田彩音(中央大学)- 永道麻依加(専修大学)
朝田茉依(同志社大学)- 鶴岡菜月(神戸松蔭女子学院大学)
平川咲(筑波大学)- 岡崎日和(東洋大学)
松岡優香(東京富士大学)- 笹尾明日香(早稲田大学)
田口瑛美子(筑波大学)- 山本笙子(中央大学)
梅村優香(中央大学)- 竹本朋世(淑徳大学)
三條裕紀(青山学院大学)- 奥下茜里(日本大学)
松本静香(愛知工業大学)- 鎌田那美(早稲田大学)
女子も男子同様ベスト8決定から始まる。
注目したいのは中央大学の梅村と今大会のダークホースである淑徳大学の竹本の一戦。今年からTOP名古屋に所属するTリーガーの梅村が、快進撃を続ける竹本をどのように攻略するのかに目が離せない。
大会最終日は男女ともにシングルスの決勝戦まで行われる。
1,2日目と波乱も多い今大会であるが、最終日もどのような試合になるのか。男女ともに熱い対戦カードが続き、最後まで気が抜けない試合になりそうだ。