文:ラリーズ編集部
<2020年関東学生卓球選手権大会 2020年12月12日、13日、18日>
関東の大学生が集い、その頂点を競う関東学生選手権が12日開幕する。関東には強豪大学が多いため、地区大会とはいえ、そのレベルは国内トップレベルだ。
本来は8月に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、4か月遅れでの開催となった。長い空白を経て力を蓄えた学生たちによる熱戦に期待だ。
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男子シングルス見どころ
写真:五十嵐史弥(早稲田大)/撮影:ラリーズ編集部
男子シングルスの第1シードは、昨年度王者の五十嵐史弥(早稲田大・3年)だ。11月に行われたT.T彩たまとの練習試合では1勝を挙げるなど、Tリーガー顔負けの実力をもつ五十嵐は優勝候補の一角だ。しかし、五十嵐は自身のTwitterで背中の痛みのため棄権することを発表した。(12/11 17:50追記)
2週間程前から痛めていた背中が回復傾向にはありますが、現在は無理しない範囲での練習とケアに専念しています。
そのため明日から行われる関東学生は棄権することを決断しました。
悔しい気持ちを忘れずにしっかり治して全日本に向けて全力を尽くしたいと思います。— 五十嵐史弥 (@fumiya9n1) December 11, 2020
第2シードには、昨年1年生ながら準優勝に輝いた中橋敬人(駒澤大・2年)が入り、第3、第4シードには出雲卓斗(明治大・3年)と金光宏暢(日本大・2年)が名を連ねる。
写真:宮川昌大(明治大)/撮影:ラリーズ編集部
また、今年の全日本選手権でダブルス準優勝に輝いた宮川昌大(明治大・1年)にも注目だ。4月に野田学園高から明治大に進学し、11月の全日学選抜では4強入り。その実力を見せつけた。全日本で見せた爆発力を、今大会でも発揮するか、期待がかかる。
その他にも専修大、中央大、筑波大など、国内の強豪校から主力選手たちが挙って参加する。ここでは紹介しきれないほどの有力選手がそろい、実力は拮抗している。たくさんの熱戦が見られること間違いないだろう。
女子シングルス見どころ
写真:梅村優香(中央大)/撮影:ラリーズ編集部
女子シングルスには、Tリーグで活躍する選手が多く参加予定だ。
木下アビエル神奈川所属の木村香純(専修大・3年)は第3シードとなった。11月のTリーグでは早田ひな(日本生命レッドエルフ)をストレートで下して世間にその名を知らしめた。11月の全日学選抜では4強入りし、安定して成績を残している。今大会も上位進出が期待される。
また同じくTリーグトップおとめピンポンズ名古屋からは、梅村優香(中央大・3年)と山本笙子(中央大・4年)が参加する。
写真:黒野葵衣(早稲田大)/撮影:ラリーズ編集部
強豪・早稲田大からも注目選手が多く出場する。カットマンの黒野葵衣(2年)は11月の全日学選抜で優勝。その勢いのまま、今大会も上位進出なるか。また、昨年度準優勝で、今大会第1シードの加藤結有子(4年)、第2シードの笹尾明日香(3年)など実績十分の選手がそろう。
写真:三條裕紀(青山学院大)/撮影:ラリーズ編集部
他にも全日学選抜4強の三條裕紀(青山学院大・4年)など、群雄割拠だ。
春秋リーグの中止… 多難な一年を勝って締めくくるのはどの選手か
今大会は関東学連所属の全学生に出場権があり、多くの学生にとってはこれが中断明けの初戦であり、今年最後の大会でもある。
2020年は春秋の関東学生リーグも中止となり、特に最終学年の4年生にとってはもどかしい一年となった。4年生にとっては学生最後の大会。そして、1年生にとってはデビュー戦ともなる今大会。様々な感情が渦巻く中での、学生たちによる熱戦に注目だ。
関東学生の卓球ギア
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